12月15日 水曜日
ネコの日です(勝手にそう決めただけですが)。たまに聴いているポッドキャストでレイオフのお話を耳にしました。米国の企業で働いている方なのですが、ある日突然雇用休止の宣言を受けた際の体験談を話されていました。ややハラスメントぽい上司が、オフィスに12時間以上ステイするように言われたり、男女の差別(女性を優遇されていたようですが)があったりとかいう職場だったようで、それまで耳学問で知っていた ”先進的でノーハラスメントなアメリカの職場” とはやや異なるなと思いました。ある日いつも通り出勤した彼女を待ち受けていたのは、上司からの「ちょっといいかな?」の一言。オフィスに行くと、神妙な面持ちの人事の担当者がおり、彼女はそこで、”いよいよ来たか”と感じたそうです。予想通り、レイオフの宣言を受けるわけです。ところが、そこからポッドキャストの内容はちょっと面白い方向に展開していくのです。彼女はその宣言を受けたときに・・・思わず涙してしまったのです。誰もがその場面を見ると「それまで一生懸命働いていた職場から、いきなりの解雇宣言を受けて感情を失ってしまう女性・・・」と思うのでしょうけれど、実際にはやや異なっていたようです。つまり、彼女がそのときに思ったことはどういうことだったのか?というとこうなのです。それまで彼女は自分に対して肯定感を持てない部分がたくさんあったのです。あれがダメだった、とかあの時こうしたのが間違いだった・・などなど、色々な負の感情の記憶があったのだと言います。そんなですから、さぞかし会社からの自分に対する評価も負に傾いているのだろうなと思っていたそうなのですが、レイオフ宣言を受けたときに時の上司が実は、自分のことを高く評価していてくれて、再就職の面倒をみるよと言ってくれたり、再雇用のタイミングが来たら真っ先に連絡するよ・・などと言ってくれて、それなりに自分は評価されていたのだ、と感じた瞬間に思わず涙が込み上げてきたのだそうです。あの人は自分のことをこう思っているのだろうな・・・とか、自分はこのぐらいしか周囲からは評価されていないのだろうな・・・とか、自ら決めつける必要はないのだなと思いました。結構好きですね、ポッドキャストからの学び。