9月3日 木曜日

診察を終えた時間帯の空の色がかなり暗くなってきているのに気づきます。季節は移ろっています。今日は台風の影響か朝から強風です。今年の冬の心配ごとの一つはやはり感染症でしょう。インフルエンザ流行期の新型コロナウイルス感染症の同時流行が懸念されています。一方で、昨年度の同時期のインフルエンザ流行はかなり抑制されていたことがわかっています。もしかするとコロナ対策としての感染予防対策がインフルエンザ流行にも有効であったのではないかという考察もあります(真相はもちろん明らかではありません)。大前提としては基本的な感染予防策をこれからも続けることが大事です。さらにインフルエンザ予防接種も重要です。クリニックとしても毎年できるだけ多くの希望者に行き届くように配慮しているつもりですが、今年は昨年までの施行と異なり、事前に予約をいただくことを考えています。65歳以上のかかりつけの通院患者さんに対しては、これまで通り予約なしでの接種を行いますが、65歳未満の方については事前予約をお願いした上で、11月以降より接種を行う予定です。まだ65歳以上の方の公費負担接種の開始時期が明らかとなっておりませんので、追って当院での接種スケジュールはウェブサイトのお知らせ欄で公表したいと思います。希望される方は、適宜チェックしていただくようにお願いいたします。

今年はご存知のように、インフルエンザワクチンについての接種の勧奨がメディアを通じてなされていますので、薬剤の流通の状況と需要のアンバランスが懸念されます。需要が増加する可能性に加えて、通常の薬剤は製造後に厚労省による検定作業があります。過去にこの検定に合格しなかったため、大幅な供給不足となったシーズンもありました。私たちもこういう状況の中で、確保できる在庫数が未知数の中でスケジュールを組まないといけないということになります。なるべく多くの方に行き届くように配慮したいと考えています。どうぞご理解のほどよろしくお願いいたします。

今年のワクチンは4価となっています

①A型H1N1 (かつて新型インフルエンザと呼ばれたものです)

②A型H3N2( A香港型と呼ばれるもの)

③B型山形系統

④B型ビクトリア系統

昨シーズンは全体としてインフルエンザの感染者数は少なく、ほとんどがA型であったとの報告です。