2月27日 火曜日
先日日経新聞のウェブサイトに、鳴りモノ入りで発売開始となったアップル社のビジョンプロを分解して解析してみました・・という記事が掲載されていました。「分解する会社(そんなものがあるのですね)に依頼して話題のビジョンプロを分解して、主要部品についての製造企業を特定してみた〜・・・」みたいな動画になるのでしょうかね。実際には動画でまとめられているわけではないのですが。本体重量600gを超えるそうですが、実際に内部を調べてみると、約4割の部品が日本製であるようだとか。冷却ファンはニデック、いくつかある半導体にもキオクシアとかモニターにはソニーグループ傘下の会社のものが使用されていたりするそうです。原価はどうやら1200ドル程度だとのことで、原価率34%という数字を大きく感じるか、ほどほどなのか・・・。大手新聞社の記事というよりは、なんだかYouTubeばりの「ネタ記事」投稿のような雰囲気があって面白いなと思いました。さて話は変わりまして・・・もうすぐ3月ですが、いよいよ花粉症の本格的なシーズンとなります。鼻水ズルズル以外に、割と苦痛症状で多いものに「鼻詰まり」というものがあります。寝苦しかったり、睡眠中のいびきに繋がったりもします。一般のドラッグストアなどでも噴霧スプレーの外用剤が販売されています。中には鼻詰まりをスッキリ解消します・・と謳っているものがあり、実際に良い効果を発揮してくれます。こういう鼻詰まり対応のOTC外用剤には、「ナファゾリン」に代表されるような、血管収縮薬剤が含有されているものがあります。即効性があり使用感が良いので人気があると思います。ただし、このタイプの薬剤を2週間以上の長期にわたって連用すると、不可逆的な鼻粘膜肥厚につながる恐れがありますので要注意です。常に血管収縮効果を生じさせると、その後の反動で粘膜がかえって分厚くなってしまい、元に戻らない鼻詰まり症状を呈することが生ずる可能性があるというわけですね。ですので、使用はあくまでも短期間でお願いします。他方で、病院処方の外用剤はほとんどステロイド剤単独の成分のものですから、そういった副作用の心配はなく、安心して長期使用ができます。即効性のあるものは、ここぞというときに、適時短期間に使用して、普段は内服薬とステロイド外用剤を併用して症状コントロールを行うことが基本になります。では・・・