6月4日 水曜日

昨夜も途中で寝落ちして少し巻き戻し(巻き戻してないけど・・)しながら、数日前に放映されていたNHKスペシャル(?)の医療の現場ものを視聴してみました。地方の一都市で起こっている、それまで基幹病院であったはずの”あの”病院からどんどん医師がいなくなって、地元から忌避されるような存在になっているという。最後には地元大学の総合診療部のブレーンとも相談連携しながら、立て直しに派遣された3名の総合診療医・・というところで番組はエンディングとなっていました。もちろんその先にどのような未来が待っているのかはわかりません。解のない難しい問いを突きつけられているのは、令和の米騒動と言われる最近のこととも通底する問題なのかもしれないですね。農作物の集約化はなかなか議論の難しいところがあるようですが、医療の集約化は今後特に地方都市では必ず進んでくると思います。人口上位五つくらいの大都市以外は、大なり小なりおそらくそれに含まれてくるという規模の動きになるのだろうと予測しています(何の権威もないぼやきレベルの解説ですが)。つい先日も、オンラインで掛け持ち宿直を認めるとかいう案が物議を醸していましたが、集約化とIT化(DX化とも言うようです)は今後急速に進んでいくことと思います。診療所でも遅まきながら、電子カルテの導入に始まり、診療報酬請求の完全オンライン化、マイナンバーカードの取り扱い、各データの登録提出作業などなど・・・院内に増えたのは、医療機器よりも事務作業用の電子機器が圧倒的に多いです。向こう数年で、この傾向はさらに加速していくと思われます。多くの病院が赤字の経常利益を報告している現状ですが、推測される要因はやはり高騰する資材費と人件費だとされています。加えて、地方都市では人手不足の問題もこれに追い打ちをかけてくると思います。数年後の近い将来には、いくつかの大きな病院がまとめられる形で淘汰されていき、受付の人員削減と機械化、会計のオンライン化などが進んでいくのでしょう。ユニクロの会計コーナーみたいな病院ってすでにありますよね。あれが受付から始まるということですね。診療所の受付無人化も多分今後多くなってくると思います。ウェブ予約から診療所受付でマイナ保険証をピッとかざして、番号表示されたら診察室に入って、あとは予約時に登録しておいたキャッシュレス会計が自動的に行われていく・・・みたいなイメージです。うちがそうなる、そうする・・というわけでは、現時点ではないのですが、その圧は今後の既定路線なのだろうな〜という予感がしています。というわけで・・・「今日のあたりまえは、3年後の昔話」というオチで終わります。それでは今日も、地道に自分のできることを、無理せず、できる範囲で、一生懸命に・・・やっていこうと思います! 皆様も良い1日をお過ごしください。