3月24日 火曜日 あめ
寒の戻りである。診察室は冬場に1度も点灯していなかった(単に存在を忘れていただけなのだが)床暖房を少しつけてみたので暖かかったのだが、患者さんが口々に今日は寒いなあ〜と仰っていた。・・・なので、寒かったのであろう今日一日が終わった。診察終了後に、とってもお世話になっている方とお会いする約束の日だったので、お話をしながら近況報告。今年になってから、いわゆる”孤独死”っていうことに何度か直面したことなど・・・お話しする。孤独死っていう言葉は、やや自己矛盾的であると思う。死ぬときゃ誰だって孤独なものであるからして・・・。ただ単に、命が終わる瞬間に傍にだれか他者がいるかどうかの違いなのだ。でもその瞬間だれかがいるかどうか、おそらく旅立つその方にはわからない。結局は、孤独死かどうかを問題にしているのは、その傍らの人だけなのだと思う。ましてやお別れの儀式に花輪がいくつあったのかなんて、旅立つ人にとって何の関係もないのではないかな?
ギタリストのローリー寺西さんってホントおもしろいし、独特な感性の持ち主だなって思います。勉強もスポーツもできない彼が、ギターを3時間ぐらい弾いた瞬間、ちょっとこれはいけるかなと思ったらしいのですが、ふつうなら「おれはギターを弾けるんだぜ!」って思うところを、「ギターが俺を選んでくれたんだ」って思ったそうです。なんかいい話・・・。彼って小生の4年ほど先輩なのですが、自分の歴史を振り返って・・・反抗するものに対する反抗っていうものがあったそうな。分かるなあ・・その気持ち。僕も中学生のその昔・・・校内暴力吹き荒れる世間だった訳でして、ある日学校へ行くと、トイレの間仕切りとか便器とかがめちゃめちゃに壊されていたり、卒業アルバムに「この人どこの組の人なん・・?」っていう同級生が写ってたりするのです。その頃の僕はと言えば・・・そういう不良たちとそこそこ仲良くなっていて、一方では先生にも一定の信頼を得ていたのだ(そう自分が思っていただけかもしれないが)。とあるネットの番組で、件のローリーさんが自らの少年時代を振り返っての一言が、「反抗期に反抗する奴らがボクには、従順な、なんて素直なやつらなんだって思えたんですよ」っていうやつです。そうだ、僕もあのころ、心の奥底でそう思ってたんだ・・・”反抗期だから反抗するってなんて単純なやつらだな”、なんて思ってた次第です、ハイ。だからボクの中学生のころの心の中は、アンチRock!! クラシック音楽のファンになったのです・・・それまでのロックの仲間が口をぽかーんとしてボクを見ていたのを思い出します。昔からそんなひねくれ者だったワタクシ・・・orz.