6月14日 月曜日
また新しい週の始まりです。始まりは日曜日なのかもしれないですけど、まあ仕事の始まりということで。
今年は慢性の難治性の疾患で、従来であれば、もう少し入院治療を選択されていただろうと思われる方が、退院在宅療養を選択されるケースが増えているような気がします。コロナの影響で、入院中の面会ができないということもその一因であろうと推測しています。病気の進行状況が速いために、急に退院予定が組まれる場合もままあります。地域医療連携室と呼ばれる病院の部門の方が、患者さん担当のケアマネジャーとか、退院後の訪問看護ステーションとか、介護用ベッドの手配とかに奔走されることになります。ご家族も初めてのことが多いですから、担当者にここ行け、あっち行け、この書類をいつまでに・・とか忙しく動かなくてはなりません。無事に退院できたらできたで、今度は患者さんのケアという重荷がのしかかってきます。文字通り夜も眠れない日々になることもあると思います。私も一応訪問診療への対応をしていますので、色々な事例をみてきました。本当に千差万別で色々な療養形態があります。穏やかに過ごしていただくためには、まず病状の安定化が最優先事項でありますが、なかなかうまくいかないこともあります。思わぬ急変で、やはり再度入院で病院にお世話にならないといけないこともあります。在宅療養の難しさは、患者さんのみならず、ご家族の方への目配りも必要とされるところかもしれません。ご家族にすると、多くの方は初めての経験ですし、なかなか終わりの見えない戦いに入ったような気がすることもあり、日にちが経つにつれて疲弊されてきます。ケアの担い手が幾人かおられると良いのですが、ご夫婦だけで過ごされている方などの場合には、双方ご高齢で大変なケースも少なくありません。介護士さんや訪問看護師さん達や、ケアマネジャーさんらが非常に行き届いた目配りをしてくださることが多く、私が知らないところで大きな役割を果たしてくださっているように思います。医師のできることはそのほんのごく一部だけなのではないかと感じています。むしろどちらかというと、不安が発生した時の受け皿であったり、脇役的な役割だと思っています。なんとなく書き出してみた今日の内容ですけど、どこへ着地すれば良いのかよくわからなくなってきました・・・。今日もたくさんの方がさまざまなご病気で、入院あるいは自宅療養をして過ごされていると思います。患者さんやそのご家族が穏やかに過ごされますように・・・・
みなさん今日も良い1日をお過ごしください!