8月24日 土曜日
朝起きて外に出てみるとひんやり、秋の気配を初めて感じました(令和初・・)。ネットでは数日前に開かれた健康保険組合連合会でなされた提言が話題になっているようです。昨今の保険財政悪化の対応策の一つとして、花粉症治療薬を保険適応からを外すというものです。市販薬での代替薬品が保険適応薬と同じであるから自費で購入せよということのようです。他には保湿剤や湿布薬を同様の取り扱いにすることが挙げられています。医療や年金財政が厳しくなっているというニュースは昔からよく耳にしますので、そのことへの対応策は急務であるという認識に間違いはないと思います。がん患者の増加、高齢化社会など、医療費を押し上げる要因はいくつかありますが、色々な疾患への治療薬の開発が進むにつれて、あれもこれも保険でカバーできなくなっているというわけですね。で、どこを削って行くのかという話になっているのです。ある人に言わせると、難病患者さんたちを救う高額な医療費を確保するには、命に関わらない部分には自己負担で対応してもらうべきだとなります。また一方では、たとえ花粉症で人は亡くなるわけではないが、仕事やひいては経済活動に影響するため、社会の被る不利益や損失は大きいのではないかともなります。おわかりのように、決してどちらの言い分かが正しくて、どちらかが間違えているわけではないですね。要はどうバランスをとるのかということなのでしょう。一方で、医師の側も適応をよく吟味して処方・投薬をしなければいけないということになります。自分自身のことを考えても、患者さんから頼まれれば、なるべくそれに応えてあげたいという気持ちがありますから、ともすれば過剰診療となりがちであることは否めないと思います。また患者さんの側も、自己負担が少なければ少ないほど助かりますし、少しでも効果がある(と感じられる)のであれば、なるべくたくさん施しを受けたいという気持ちになるのも無理ないことかもしれません。しかしながら、皆それぞれが、利己的にならず利他的に全体のことを考えて行動するということが本来は大切なことなのでしょう。
でも、アレルギーのお薬が自己負担になると本当に出費が増えるのでしょうか・・・?そこはよ〜く吟味する必要がありそうです。なぜならば、保険診療を受けるためには診察を受けないといけないですし、病院や薬局で処方を受けるときには調剤料や処方箋料なども必要ですのでね。おそらく10割か3割かみたいな差にはならないのではないかと思います。もしかするとトントンかもしれません。結局、副作用なく服用できているようなお薬で、それまでに飲み慣れているようなものであれば、待ち時間をかけずに薬局で自己負担で購入するという、むしろその方が良いと感じる方もいらっしゃるかもしれないですね。ま、今後の成り行きを見守ることとしましょう。