7月25日 火曜日
おはようございます。昨夜のTLに上がってきたのが、推理小説作家の大御所である森村誠一さんのご逝去のニュースです。森村さんといえば、横溝正史さんと並ぶ昭和の推理小説作家の双璧のお一人です。個人的には、森村さんの他には江戸川乱歩、松本清張さんらの作品をよく読んだかなと思います。小学生の頃に「高層の死角」というのを読んだのですが、当時の自分にはかなり難しかったことが(だけ?)記憶に残っています。映画化された「人間の証明」もあまりにも有名ですね。あと医師としてのマスト作品だと思っている「悪魔の飽食」は世に731部隊なるものを知らしめた最初の作品でもあると思います。ツイッターの皆さんの感想を読んでいると、いかに先生が優しくて、折目正しい中にもユーモアのある方だったかがよくわかります。今ではミステリーファンの中には知らない人がいない島田荘司さんの江戸川乱歩賞(だったかな?)選考会での書評において唯一”推し”であったのが彼であったということは有名な逸話です。それから今回初めて知ったのですが、新津きよみさんという小説家の方が、惜しくも選にもれてしまった横溝正史賞選考会の翌朝に、励ましの電話をこっそりとかけてくださり、勇気が出たのだ・・という告白も素敵です。写真ではいつも少し微笑んだ感じで、背筋をピンと伸ばされている姿で写っておられますね。誰にも偉ぶらずに、腰低く接しておられたようです。そんな人になりたいなと思いながら・・・幾冊かポチ。