7月25日 木曜日

福島県の原発の廃炉作業に向けた一歩が始まるとの新聞見出しがありました。発災後13年目となる今年8月に、メルトダウンした原子炉内のデブリにようやく一歩近づくことができるかもしれないとのことです。どのような状態なのかもよくわからない、とにかく高放射線量の燃料を取り出す作業に着手するようです。折りたたみ式ロボットアームという、釣り竿を何本か延ばしたような構造なのでしょうか、被曝の懸念から人が近づけない対象物なので遠隔操作が必要となるわけですね。得られる物質の量は3グラムということだそうです。それもあまりに放射線量が高いようだとそのまま炉に戻さざるを得ないと書いてありました。実際の取り出し工程にも、細心の注意を払う必要があるらしく、注水しながら実施したり、特殊な充填材で固めながら取り出したりという案があるそうです。まずは、このハードルがクリアされなければ、実際に残された燃料の取り出しに始まる廃炉作業に赤信号が灯るのかもしれません。分析工程の結果、とても手が出せないということになると、石棺方式と呼ばれる、チェルノブイリ発電所で採用された処理方法になる可能性もあるとのことです。なかなか困難が待ち受けているようですが、実施の目処がなるべく早くに立つと良いのになと思います。忘れかけている(わたしだけかもしれませんが・・・)原子力発電の負の側面、なんだか再度思い起こさせられました。天気予報では、今日も熱中症警戒アラートなど言及されています。地球温暖化の問題とか、発電の問題とか、時々思い出して考える必要がありそうですね。さて、週後半です、みなさん暑さに気をつけて良い1日をお過ごしください。