3月27日 月曜日
朝からひんやりでした。実際には5℃(も)あるのに。人間とはやはり慣れる生き物なのですね。10℃以上が当たり前になると、5℃でも寒く感じるし、毎日氷点下を経験していると5℃は暖かくも感じるという。同じようなことは日常社会生活にも言えるのだろうなと思いながら、それ以上深く追求するのはやめました。さてさて最近は、テレビの過去録画面をつけるとWBCの振り返り番組ばかりでした。視聴率が取れるのはわかるのですが、やや食傷気味の方も多いのではないかと思います。なのでちょっとそこから離れて、お勉強会で紹介されていたおすすめ本を読みながら過ごしてみたこの週末です。題名は「教養としての投資」というものです。と言っておきながら、私は投資(狭義の)とは全く無縁でして、今でもいわゆる株式とか債券とかはほぼ全くと言っていいほど保有しておりません。今ではやや古いとされる「汗水流して働いて得られたもの以外は身につかない」という考え方が昔から身体に染み付いているからかなと自分では考えています。ただ最近、上記のものも含めて幾つかの書物を開いてみると、やや異なる考え方があることにも気づきました。一般世間でいう投資の概念はそのまま当てはめられないのですが(一般的な投資の概念は、ここでいう投機に近いのかもしれません)、ものづくりの国日本がいろいろな面で行き詰まりを見せている現在に生きる私たちにとって、広義の投資という概念はこれから一層大切になってくるのではないかと思いました。ちょっと格好をつけていうと、お勉強も自分への投資ということになります。この比重は若い時ほど高くなりますね。例えば、10代の頃にお金と時間をかけて、遊びたいところを我慢しながら語学の勉強を続けていたとします。その時には苦痛でしかなかったその経験が、のちに花開いて社会人となって役にたつことがあるかもしれません。前書の筆者は、投機と投資の違いをわかりやすく表現してくれています。農地を買いました。あなたはそこで何を考えるでしょう?多くの方は、何かの種を蒔いて、それがやがて一年後に実をつけて、大きな収穫をもたらしてくれるのではないかということを思い描くはずです。土地を購入して、種を買って、収穫までそれを育てる・・・という行為が投資にあたるというのです。数年後に土地が値上がりして売却益を得る・・・というのは投機で、農地を購入する場合に人はそこをあまり考えないでしょう?と問い掛けます。確かにその通りですね。少しわかったような気がします。目先の利益に直接繋がらない営みこそが大切な何かなのではないでしょうか。難しいことだけれど・・・。