2月17日 土曜日
今日はちょっと特別な日です。何かは言えませんけどね。さて、「今週のコレ読め」のコーナーです〜(そんなコーナーあったのかい)。津村記久子さんの「サキの忘れ物」ついこの間大型店舗で面陳されていた文庫本です。誰にも気にされていないような存在の女子高校生の主人公がふと経験した出来事から、なんとなく自分の人生のドアを開けていくようなストーリーです。開いた先に何か華やかなことがあったわけではないのですけど、自分自身の見え方が変わっていくような。47ページの短編なのですが、いいなと思って続けて二巡目よんでしまいました。寝落ちしがちな人たち向けの程よいボリウムでもあります。別に大した大きな出来事があったわけでもなく、大きく人生が変わるわけでもないのですけど、それまでふわふわと周りに流されていた自分の生活が、なんとなく自分で決めていくことが増えていくようなものに変わる、小さな意思の芽生えていくような物語です。寒い日に閉じこもりつつちょっと読むのにちょうど良いなと思います。
思いがけないご褒美をいただきました😀