8月29日 土曜日
厚生労働省のサイトを定期的に巡回するのが趣味の私です。今回はちょっとそこを離れて首相官邸を訪ねてみました。健康・医療推進戦略本部なるものがありますぞ。ふむふむ・・・なにやら健康と医療に関しての将来展望・将来構想を話し合っておられるようです。早速潜入開始しました。平成26年6月10日に第一回会議が始まってから直近の8月26日まで合計31回の会議が開かれたようです。よく見ると第一回の前にも同じ名前の会議がありますので、政権交代とともにリセットされたのでしょう。7月の議事概要を見ると「ムーンショット型研究開発」と言うキーワードが連発されています。なんだそれ?と思いながら過去を遡ると、シーズとかグランドデザインとかサステナブルとかサイバネティック・アバターとか・・・文章の2割程度がカタカナで書かれています。ムーンショット型研究ってなんだろう?と思いながらスライドをみていきましたが、なかなか簡単にはその意味が掴みにくいです。色々とネット上を検索してみますと、ムーンショットとは実現困難だけれども実現できたら大きな革新をうむ可能性のある大きな目標のことを指すようです。1961年のJFケネディ大統領のアポロ計画に関するスピーチに由来するようですね。スライドはこんな感じです ↓
とりわけ目標1は・・・ちょっと何言ってんのかわかんない レベルの要約でしたけど、問題設定を詳しくみて見ると・・・どうやら
①健康寿命を伸ばすこと・疾病を早期に予防すること②高齢者の社会参加の必要性③医療介護についての地域間格差の是正 などにあるようです。めっちゃ大雑把に一言で将来のクリニック受診像を語るとしたら、オンライン診療ばんざーいの状態になるんだろうなと思います。医学部学生さんたちも、パソコンとかプログラミングとかの知識をかじっておくと将来ちょっと役に立つかもしれないですね。私たち医師の今後のビジネスモデルにも関わる問題だと思いますので、しばし読み込んでみようと思っています。ま、それらが結実する頃私はもう洋梨 (^^) でしょうけれど・・・。だって2050年って今から30年後・・・もうおらんかもしれん。
そういえば、厚労省サイトから得た情報で今年のインフルエンザワクチン接種について、年齢や疾病の有無によって優先順位づけがされるかもしれないよ〜っていうのを発見!したので、嬉しげに医師同士のコミュニティーにアップしてみたところ、「あ、それさっきの7時のニュースで言ってましたよ」ていうことでした。ショボ〜ん
タイトルの由来はですね・・ヤクルト球団(昔大映)の大杉選手がスランプの時にコーチに言われた一言です。アドバイスの仕方が何ともカッコ良いな〜と思って、昔野球少年だった私の心に残っていることばが、ムーンショットに呼応して呼び起こされました。ささ、週末ですよ。みなさん良い1日を!