12月9日 木曜日

今日は晴れそうな天気予報です。日米開戦の日の特集がニュースで流れていたのですが、当時のアメリカの映像を見て、少し驚きました。マンハッタンの高層ビル群の遠景は、現在のそれと一見あまりかわりがありません。そんな状況での開戦はやはり今から考えるとやや無謀であったという実感を持ちました。さて・・・先日近隣医療機関の先生方と意見交換の場がありました。いろいろな才能をお持ちの個性のある先生方ばかりで、大変楽しくまた勉強になりました。京都北部の医療機関ですので、人材の回転が早くて、そのことが住民の方には不満な点でもあるのですが、いろいろな先生が来てくれたり、またソリの合わない先生であったとしてもまたやがて別の先生が担当となったりするのでそれなりに良い点もあるのではないかとも思っています。お会いした先生たちはみなさん優秀かつ人望もある方ばかりだったのですけど・・。またまた色々なこと、勉強しなおしです。

お勉強といえば・・・

https://www.sankei.com/article/20211208-IN7K2SA2IJP73CKR5H6K3SN4T4/

日本で重症・死亡者数が今の所相対的に少ないと言うことの理論的裏付けの一つとなるかもしれない論文が目に留まりました。メディアではワクチンとか抗体価のお話が盛んですが、免疫機構は抗体だけではなく、キラーT細胞という重要なキャラも存在しています。ようやくそろそろ・・という感じでその辺りの解析も進み結果が出てきたような気がします。日本人のHLA(組織の免疫のタイプのようなものです)って、HLA -A24というのを持つ人の割合が60%以上おられるという、比較的免疫学的に相同性の高い人種なのですね。そこにコロナ感染防御のキーとなるHLA-A24拘束性ペプチドが重要であるとなると・・比較的みなさんがある一定の防御性を備えているということになります。新たなワクチンに繋がる可能性が結構あるかもしれないですね(日本人の6割限定ですけど・・)。ちなみにワタクシもHLA-A24ホルダーです(^^)。論文また読んでみよ。