8月24日 月曜日 不穏なちぎれ雲

なかなか刺激的なタイトルです・・。少なくとも開業わずか3年すこしのような私が偉そうに書くようなものではありませんね。内容は・・・推して知るべしです。まったく経営のノウハウにはつながりません(と思います)、あしからず。

クリニックをしていると、いつどのような患者さんが来られるか、分からないのですね、あたりまえです。まあ冬場にインフルエンザが多くって夏場にはほとんど来られないだろうということくらいは分かりますけれど。準備する薬品や器材には期限というものがありますので、用意しているものが時にはうまく利用できたり、またある時にはムダに終わったりするのです。小生も、いろいろな物品を準備する時点で、『これはおそらく使う機会ないけど、もしも・・・』ていう前提で購入しているものが、たくっさ〜んあります。興味がないのでやりませんが、そういうものを統計と実績にもとづいて査定すると、院内にはムダなものがめっちゃあると思います。でもなんでそんなムダを置いているのか?!・・・それはひとえに、もしかしたら来られるかもしれない患者さんのお役に立ちたいなと思うからなのですね。破格のつけとどけよりも(そんなものがあるのかどうかは不問に付しましょう)、患者さんからの有り難うのひとことの方が何よりも臨床医にとっては嬉しいものです(これは本当!!)。だからして、病院を株式会社化すると良くないですよって思っているのです。だって株式会社って、株主さんの利益を損なう事無く効率的に無駄なく働かないといけないんですよね?でないと背任・・・(恐)。(もちろん、ムダなものの中には、万一の急変時対応用の器材や薬品って言う必要不可欠なものもありますが)なんでこんな話題かって言うと、今日は比較的診察にゆとりがあったので、以前から”おそらく赤字になってるやろな〜”って思っていた事を調べてみたのです。予想どおり、赤字になっていました。けど、それを修正するつもりはさらさらありません(キッパリ)! なんでかって?その治療がとっても面白いと思うし、興味を惹かれるからなのです。もちろん、不定期に来られる患者さんに「当院には準備がありませんので、◯◯病院を紹介しますから行って下さい」って言っても良いのですが、それは嫌なのです。業務を効率化するって言うのはまさしくそういう、”してあげよう精神” を失うことに他ならないのではないでしょうか、っていう風に小生は考えております。病院経営って、一つ一つの事にあまり目くじら立てずに、トータルに考えたいな・・・と思っています(まあそんな甘い考え方ではいけないのかもしれないのですけれど)。3年後廃院となっていましたらおなぐさみ・・・

liq N2