8月15日 火曜日 雨
朝から雨がシトシト・・。夏休みなので自分の中の宿題である読書を少しずつ進めてみました。ただ・・こればっかりではちょっと気分が滅入って来ますので・・・あまり関係のないところでは、タックスヘイブン絡みの題材で”マネーロンダリング”っていう小説を楽しみながら・・本題である課題にも取り組みました。ところで、タックスヘイブンとかオフショアバンキングとか、お金や資本が国境をいともたやすく(というか、意図的に隙間をかいくぐっているわけですが)超えていくのを見聞きすると、本当に時代は変わったのだなと思います。まあこんなことは20年前からの動きのようでもあるのですが・・。人間の幸せとは何なのかっていうことを再考させられます。お金とか繁栄っていう目標に対して、悪く言えば骨絡みになっている人々とか時代について再考させられるような気がします。
この数日間で、インパール作戦とか731部隊とか、いろいろな議論のある南京事件などの特集番組を見てみました。心に響いた言葉は・・・「亡くなっていく戦友は世間で言われるように”〇〇万歳!”って逝った訳ではないのです。」「みんなほとんどはお母さんの名前か、そうでなければ父親の名前を叫んで逝ったのです」っていうところでした。いつも想像するのは、明日を決戦に控えて甲板で夜空の星を眺めている若い兵士の胸中です。南方の海洋は星も美しく、波も穏やかであったはずです。自分の息子ほどの若い人たちがどんな気持ちでその夜を過ごしたのでしょうか・・・。そんなことを考えると、今世の中で起こっていることなんかがみな大したことの無いことのように思えてきます。攻め込んで行った先で生き延びた現地の人は、戦後に日本兵の遺族が訪ねてきたらこれを見せてあげようと思って・・・と遺品を今でも大切に保管しておいてくれているそうです。私たちの国の兵隊さんたちの置かれた状況はかなり過酷なものだったようです。兵站という概念が首脳部にあまりなかったのではないかとも思われ、現地の人たちは、おそらく戦争とはいえ、敵も味方もなく悲惨な状況を生き延びようとしていた兵士を見るに耐えなかったのではないのかなと思った小生でした・・・。いろいろな人の様々なモノの見方があると思います。これはあくまでも私の私的な心情ですので悪しからず・・・。