5月7日 土曜日
3つお休みをいただいたあとの仕事は結構しんどかったです。連休後のしわよせってやつですかね。やはり感染症もちらほら・・・。GW明け2週間頃のお山が予想されます。お休み中にも少し勉強はしていたのですけど、いわゆる診断学という領域です。内科とか外科とか標榜していても、私は内科の病気をもっています、という方々が必ずしも来られるわけではなく、実際には怪我とか関節痛とか色々な多岐にわたるお悩みを抱えていらっしゃいます。こちらの備えておくべき準備もそれ相応なものにしておかなければなりません。一生お勉強やな〜と思っています(けどなかなか・・・)。あの有名なドラマERにも登場した格言に When you hear hoofs, think horses, not zebras. というのがあります。ヒヅメを聞いたらシマウマを探すのではなく、馬を探せというのです。頻度の多いものをまずは考えよということですね。数日前からの咳と発熱と関節痛という訴えの患者さんで、初めからいきなり、”抗MDA5抗体陽性の間質性肺炎を伴う皮膚筋炎”から疑ってかかる医師はまずおられないと思います。やはり最初はコモンな疾患として”風邪”ちゃうか?って考えるのですね。しかし抗MDA5抗体陽性の・・・も一応知識として頭の中に置いておくことは大変重要なのです。何せ知らない病気は出会ってもわからないのですから・・・。稀な病気とか、放っておくと重大な事態に発展する病気や病態を診断できることもはたして重要なことです。お休み中に読んだ書物には、そのためのコツとして・・・「コモンな疾患をできるだけ数多く診断すること」と書かれていました。それも細部に拘って診断する癖をつけなさいというものです。結局のところ、稀な疾患を誤診なく診断するには、コモンな疾患を想定して、それと違うな・・という点に気づくことが重要であるというのです。なるほど・・・これなら特別な才能がないような自分にもできるのかもと思わされました。さ、連休後のお仕事2日目です。明日はお休みなので、リハビリにはもってこいの日程ですね。昨日の困惑と疲れと反省を取り返しに・・いざ! 皆さんも穏やかな良い1日をお過ごしください!