4月13日 月曜日 しとしと雨
往診先のクロネコ君が今日は何やらハイテンションだった。患者さんのお話も聴き取りにくいほどニャーニャー、私にいったい何を伝えたかったのだろう・・・?
以下は、とある患者さんとの会話である。
「先生、私の頭痛なんですけど もしかしたらくも膜下出血じゃないかと思って・・検査してもらった方がいいのじゃないかと思うのですけれど」
「頭痛ってどの程度のものなのですか?」
「いやあ、昨日もテレビを見ている最中に何となくズキズキして来て、今朝は大丈夫なんですけどね」
「くも膜下出血って、救急室で大急ぎで検査をしないといけないような病気で、通常辛抱できないような激痛ののちに倒れてしまう病気なのですけどね・・」
「いやあ、お隣の◯◯さんに”それ、くも膜下やで!”って言われて、心配なのでやっぱり検査をお願いします!!」
「・・・・」
結局は検査をしても異常なしという結果なのですけど、患者さんにとっては不安や心配がまず先んじてあり、そうなるといてもたってもいられないという状況に陥っているという、何とも不幸な循環を引き起こしている状況であるな、と考えた次第であります。病気の啓蒙や注意喚起は、単なる不安の惹起と紙一重だなあと考える事が多々あります。逆に、早めに気付いて良かったなと思う事を経験する事もある一方で、「知らぬが仏」とはよく言ったもので、知らなけりゃ何も心配はしなくて済むものを・・と思う事も多いです。結局は情報に踊らされているだけだったな・・というオチ。
経済の世界でも、よく消費刺激策云々と耳にしますけど、あれってちょっとムカつくなと。我々にものを買わせようとする経済政策の事なのでしょうけれど、必要なものは買うし、不必要なものには手を出さないし、政府にそんな事をあれこれと指図されたくないと思うのであります!景気とは確かに循環なのかもしれません、買うつもりのなかった人たちにモノを買わせて、そして経済を回すというのもまた一理あるのでしょうけれど、小生はちょっと違う考え方をしています。消費をさせたいのであれば、まずは貯蓄をしなくてはいけないのではないでしょうか?誰しもバカではありません。充分な老後の備えなくして、そんなにバカみたいにモノを買う事はできないと思うのです。そもそも、デフレが経済を悪くする・・というのも、本当なのかしらん? その議論って、デフレになると、何かを買おうと思っても、将来もっと値段が下がるからそれを買う事を先延ばしにする人たちが出てくると。そうすると、もっと消費が冷え込んでさらに景気が悪くなってという悪循環に陥るでしょ?というのがその理論的根拠だと思うのですけど、そこまで考えて買い控えをするってこと・・・自分に置き換えたらあまり考えられないのですけど!? 健康に気をつけろ!とか、経済を良くするには、一般国民にモノを買わせろとか・・私たちをそんなに踊らせてどうするのかな。もっと、地に足をつけて、毎日毎日地道に一歩一歩生きて行こうよ・・それで何か不幸なことが起こったら、みんなで助け合えればいいじゃん・・・。
って書いてみたけど・・全然言葉足らずだし、こんなの世間には受け入れられないわな・・・