10月18日 日曜日
サブスクリプションサービスを利用するようになって久しいのですが、例えば音楽を聴くということは昔は一大事だったと思うのです。大げさに聞こえるかもしれないのですけど、ロックを聴き始めた中学生の頃には、ミュージックライフという音楽雑誌とか、FMの番組予定表とかでお目当てのアーティストだったり、雑誌記事のアルバム評などで「あ、これ良さそう・・」とか、お気に入りの音楽ライター(だいたいそれはイトウ・セイソク氏だったのですが)の紹介文とかを読んで、ピンときたものにターゲットを絞ったわけです。自転車で坂道を登って下って、レンタルレコード屋さんに駆け込んでLP盤をさがします。あれば良し、なければ (´;ω;`)ウゥゥ 思えば、大学生がアルバイトして働いているのを知ったのも、パウチっていう紙の会員証をプラスチックで覆う機械に巡り合ったのも、借りて帰ったレコードが傷んでいて音飛びが激しかったりしたときに、利用者のマナーも色々あるんだなっていうことを知ったのも、全部レンタルレコード屋さんだったような気がします・・・。ま、それはさておき、お目当ての音源に無事に巡り合った暁には、いそいそとお小遣いからレンタル代金を支払い、手続きをしてからまた自転車で坂道を登って下って(楽しみにはそれなりの苦労が伴うのですゾ)・・・おうちに帰ってから、おもむろにレコードを取り出して、ターンテーブルに乗せて・・・ここからは聴き手によって行動の分かれるところかと思いますね。ある人は、一通りA面→B面を通して聴く(これが王道かな)。またある人は聴きながら同時にカセットテープにダビングをする。またまたある人は(これはちょっと変人かな?)まずはライナーノーツを読む。私は全部同時にやる派でした。すなわち、通しで聴きながらダビングをして、ライナーノーツを読んでいるというタイプです。このライナーノーツっていう文化が最近のサブスクリプションサービスによって廃れてしまったな~って思っています。作品の解説とか、ライブの体験談だったり、アーティストの私生活や言動などが紹介されていたりして、レコードを楽しむ一つの大きな要素だったんですけどね。前からず~っと思っているのですけど、置いときゃよかったな・・・シンコーミュージック出版の月刊MUSIC LIFE 3年間ほぼ毎月購読してました。まあ思い出だから良いのでしょうけどね。