2月5日 金曜日
降圧剤、血圧を下げるお薬の使用法についてのディスカッションを最近聴き続けています。本当に疲れている時にするお勉強としては最高ですね・・・Youtube 日頃処方する機会は最多となる薬剤のうちの一つである降圧剤の使用方法について、こういう方にこの薬を使う・・・みたいなテーマで議論されていました。血圧のお薬って実は何種類もあるのです。健診シーズンが終わると結果用紙を持って、患者さんが「ちょっと血圧が高いと言われたのでお薬もらおうかなと思いました」って来られます。専門的になりますが・・・降圧剤には①カルシウム拮抗薬(CCB)②ACE阻害薬 ③RAS阻害薬 ④利尿剤 ⑤β遮断薬 ⑥MRA受容体拮抗薬 などがあります。ふーたくさんありますね。まあ汎用されるのは中でも①とか②、③が圧倒的に多いのですが。個々の患者さんへの処方に際しては、高血圧の度合いや持病の有無、腎臓機能の状態などなどいくつかの項目を考慮して選択することとなります。そういった内容について頭の中を整理するのにとても役立つ学びができました。ただ一点、動画内であまり話題にならなかった論点で、私が結構薬剤選択の基準として日頃重視しているかなと思ったのは・・その患者さんのご性格や行動パターンでしょうか。例えば・・・日頃飲み食いに頓着なく、健康よりも仕事!みたいな感じで、健康管理部からの督促でやむを得ず受診しました的な方の場合を考えてみましょうか。意外とそういうパターンは多いんですけど。2つくらいの薬剤からどちらにしようか迷ったと仮定します。候補であるひとつのAという薬は、100%の降圧効果が期待できます。ただし、効果が出始めて安定するまでに1−2週間はかかることになります。一方で、Bという薬剤は、即効性があるけれど、最終的な降圧効果は60%ぐらいであるとします。さて、そのかたにどちらのおくすりを選ぶのか・・・? 私なら後者をまず選択するかなと思います。やはりこのような場合は、まず即効性のあるお薬を処方してあげて、薬でその効果を実感していただくことが先決であろうと思うからです。でもじっくりコツコツやるタイプの患者さんならば、「効果はじわじわ出てきますからね」と申し上げて、最終形がより期待できるBを選ぶでしょう。あ、時間が来ました、以上理屈と実臨床のカンケイ問題のさわりの部分だけご披露いたしました。今日からまた寒く、明日明後日は☃️です。いざ!