8月24日 水曜日

少し前に、麻疹克服の新聞記事を目にした方もおられると思うのですが、千葉県から麻疹の流行に関する情報が流されています。10名の患者の発生があったそうです。中には全国から観客が集まるようなコンサートに出かけていた方もおられるようで、そこで感染が生じた場合には、全国規模での流行が懸念されます。麻疹の潜伏期間は2週間程度ですので、そこで感染があった場合には、そろそろ発症の時期となるようです。初発の症状はいわゆるカタル症状と言いまして、発熱とくしゃみ鼻水、結膜炎などの症状が3−4日続きます。一旦解熱した後に再度発熱するのですが、このころに特有の発疹がはじまります。これが全身に広がるまで3−4日間高熱が続くこととなります。他人への感染力は最初のカタル期が最も強いといいます。すなわち、単なる風邪?とか思っている初期にすでに他人に移している可能性があるわけです。この感染症の合併症として恐ろしいのは、脳炎や肺炎ということで致死的な合併症に発展する可能性があります。要注意・・・それから、ワクチンでの予防の徹底を!(1歳と、小学校入学前の2度の接種を必ず受けましょう!)

IMG_1651写真は麻疹と無関係です

麻疹・・・小生は未だかつて自分で診断したことはありません(汗)。だってここ数年は2006年から導入された2回のMRワクチンのおかげもあって、全国で数百名の罹患者ということで激減していたわけですから・・。東南アジアの渡航歴もそうですが、現在患者発生をみている関東への旅行歴も要注意ですニャ!この世の中、感染症までもがグローバル化されているようです・・・。