4月20日 日曜日

朝から外に出ても肌寒く感じなくなりました。昨夜は夜更かしで好物の「法廷モノドラマ」をbinge watchingしてしまいました。真相部分は、当事者の記憶が曖昧でよくわからず、でも多分なんとなく無実っぽい設定で、逮捕起訴されるのですが、最終的に判事の裁定は6−6のイーブンで、検察が起訴を取り下げるという結末でした。法廷モノが好きな理由は自分でもよくわからないのですが、昔からよくみている方だと思います。作品をパターン化することができると思います。初めから真相がわかっているもの、すなわち容疑者が無実か有罪か、あるいは曖昧でよくわからない・・・の3通りになります。そして、結末が有罪になるものか無罪になるものか、掛け合わせると合計6パターンに分類されますね。一番スッキリするものは、無実とわかっている容疑者が、社会や企業の陰謀で起訴されるのですが、敏腕弁護士の調査で隠された証拠が発見されて見事無実を勝ち取るというものですね。マシュー・マコノヒー演ずる「リンカーン弁護士」がその好例かと思います。「評決の時」という作品は、ジョン・グリシャムの原作ですが、黒人社会にあった差別や偏見の中で生じた事件に、白人弁護士(これまたマシュー・マコノヒーでしたね)が正義を代表するような最終弁論で判決に導くというものでした。みていてスッキリしますが、単純すぎて面白みに欠けるのではというご意見は最もですね。「エリン・ブロコビッチ」とか「ペリカン文書」も企業の闇が明かされるという、最終的なカタルシスは同様ですかね(この2作品はいずれも、ジュリア・ロバーツ主演でした)。なんだか、痛快型の法廷劇には欠かせないお二人の名優ですね・・・。一方で、正義が通ったかのような判決を見せられた後で、実はその真実性が微妙に揺らぐという暗示がなされながら、エンディング・ロールが流れる・・・・みたいなものもありますね。視聴後の余韻があとを引きます。2×3通りの楽しみがある法廷モノ、これからもウォッチし続けたいと思います。件のドラマは「A Night of」という8話完結の作品でした。6通りの分類だけでは能がないので、それぞれの役どころの視点でも少し考えてみたのですが、キーワードは「踏みとどまれた人」と「踏みとどまれなかった人」でした。どちらが良くてどちらかが悪いということではなく、双方に良し悪しもあり、成功を収めたように見える人にもどちらのタイプもありました。頭脳明晰で頭のキレる人でも、踏みとどまることができない場面があったり、どちらかというと周りに流されて、自分の中にある正義に蓋をして行動しているような人が、最終的な場面で踏みとどまったりしています。人生一筋縄ではいかないですね・・・

さて、現実世界に戻って、新しい1週間を頑張ることにいたします。皆さんも良い1日をお過ごしください。