7月5日 日曜日

九州の大雨被害が深刻な状況です。2年前には当地も大雨災害に遭ったことを思い出しています。どうか最小限の被害で済みますように。

さて、きょうは朝からうまくコーヒーを淹れることができたのでなかなかに気分の良い朝です。雲の合間からおひさまも少し見えています。月末月初の事務仕事を残しているので、それほどのんびりとはできませんが。昨日のお題の「マダニ感染症」ですが、先日マダニ媒介感染症でやや重症の患者が発生したという報道がありました。ざっと知識を得るには厚生労働省のダニ媒介感染症のウェブサイトがよいでしょう。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html

ダニは人に食いつくと吸血をして丸々と太っていきます。その際にダニがウイルスや細菌を保有している場合に、咬まれたことによって人に感染症を引き起こすことが問題となります。具体的な病気としていくつか挙げられていますが、中でもツツガムシ病や日本紅斑熱などが有名なところです。これらはリケッチアという微生物に感染することで発症する病気で、抗生物質による治療が可能です。マダニに咬まれた後に発疹や発熱が見られる場合には疑わねばならない病気です。一方で、今回報道されていた疾患は、SFTS(severe fever with Thrombocytopenia Syndrome):重症熱性血小板減少症候群とよばれるもので、ウイルスによる感染症です。1-2週間の潜伏期間ののちに、発熱や消化器症状や筋肉痛などで発症します。ウイルス性感染症なので、現在有効な治療薬はありません。いわゆる対症療法という、それぞれの病態に応じた支持療法で治癒を期待するしかありません。治療薬がない以上予防策もありません。マダニに咬まれないようにするしかないわけですね。なので!屋外での作業中は、たとえちょっとした畑仕事であっても、長袖長ズボン、首にはタオル、足元はしっかりと靴を履くという心掛けが必要です。また、虫よけスプレーも有効です。これには成分にディートというものが含まれているものが良いと思います。子供さんなどお肌のデリケートな方には、かわりにイカリジンという成分のものを使用すると良いでしょう。藪や草むらでの作業の後には全身の皮膚をチェックして、はたいてもなかなか落ちない2-3ミリの黒い物体に注意してみてください。怪しい場合には病院での診察を受けましょう。吸血をしていくにつれて2-3ミリのヤツらは、5ミリかそれ以上にだんだんと肥えていきます。無理やり除去しようとすると、口器とよばれる嘴を皮内に残してしまうことがありますのでそのようなことはなるべく避けてください。病院で処置を受けた後も注意が必要です。先述したように、SFTSウイルス感染症はその時点で感染が成立している可能性があります。1-2週間の間に体の不調がないかどうか、風邪のような症状があれば医療機関を受診してください。繰り返しますが・・・マダニに咬まれて、医療機関で処置を受けたらそれですべてOKではありません。

現場からは以上でーす。

えと、これで終わってしまうとタイトルがちょっと?なのですけど、東京では今日は選挙があるようですね。巷ではいまだかつて最大に盛り上がっていない選挙とのことですが、どうなのでしょうか?どういう風に考えると皆が投票に行くのだろうかと、少し考えてみました。それで得た結論がタイトルになります。13兆円の使い道を握っている人を決めるわけですよね。通常私たちは車一台買う時にも、いろいろな車種を比較したり、価格交渉をしたりしながら決めると思います。でも、13兆円の行方を左右する事業計画書について、あまりにも無関心すぎるのは如何なものかと考えました。都民ではないとはいえ、日本の首都ですからね、大なり小なり私たちの自治体にも影響することが考えられます。注目しておきたいと思います。それでは、そろそろお仕事に取り掛かることにします。みなさんもよい一日をお過ごしください!