9月22日 木曜日 アメ
朝から雨模様。
おそうじ→残務整理→おひるね→ちょっと臨時の出動→おかいもの→iTune な、1日でした。ネットを見ると、ジョージクルーニーがまたやってくれていた・・。テロ組織とその背後にいる(ような)支援者との闘いに挑む・・な感じの発信。俳優さんが、都知事選に関する意見発信をしたら総叩きに遭うどこかの国とは違う(というか異次元の)感覚です。iTuneで見たブリッジオブスパイのトムハンクスの演じるlawyerとかぶる部分があって、やっぱり表現の国アメリカとの差を感じる今日この頃です。映画では、couldn’t be betterとかdon’to go boyscout on meみたいな比喩表現がありましてちょっとお勉強になりました。トムハンクス演じる冷戦時の米国に潜り込んだソビエトのスパイの弁護を担う役どころの彼は、クライアントが真のスパイかどうかは、全く問いかけないのですね。検察がきちんとした証拠に基づいて、当時の法に照らして必要十分な手続きを踏んでいるかどうかを検証するのであります。due process of law がきちんと遵守されているかどうかをチェックしようとする精神が表現されていました。すなわち・・起訴する側は、被疑者がどのような動機を持って、どのような手法でその犯罪を行ったかの理論的証明を行う。弁護する側は、検察の提示する証拠の取得が、法的裏づけのある方法か否か、そしてそれが、犯罪を立証するのに必要十分かどうかを検証するための反論を行うという。その過程では、起訴側にも弁護側にも、心証は必要がなく、あくまでも憲法とそれに基づく民法や刑法がきちんと履行された裁判なのかどうかを担保することが重要であるという事柄・・。私たち一人一人は、弱い人間ですので、やっぱりその弱い立場を守ってくれる拠り所が必要ですし、その拠り所がきちんと担保されているかどうかを検証してくれる場が必要なのですね。だから、ニュースやインターネットで流れている事件の一つ一つに、同情や偏見の目を持たずに、きちんと公正に裁かれているかどうかを気にする必要があるのですね・・・ってこと、学びました。そうでないと・・・明日はわが身って、なかなかその当事者にならないとわからないのですからね。
でもそういうような、意識のレベルって、かの国のどのような仕組みにビルトインされているのでしょうかね。かつて僕が訪れていた頃に付き合った人々を思い起こしても、まあそんなに人権意識が高いわけでもないですし、ちょっと言えないような脱線のお話をすぐにしてしまう人々でしたけど・・・。弁護士さんとは・・・検察がきちんとした立証をしているかどうかを検証する役割なのですね。それに徹する必要があると。だから、クライアントが本当にどうだったのかどうかは関係ないのです。そうでないと本来のお仕事ができないのかもしれません。ワイドショー的にはちょっと違うのでしょうけれど。弁護士さんのお仕事はそうだとして、我々医師のお仕事はどうなのか・・・語りだすとちょっとこのブログの範囲には収まらないような気がします。そういえば、この間東芝だったか三菱自動車だったかの、公認会計士事務所が株主に訴えられているというニュースを目にしたようだが・・。会計担当の方こそ、クライアントと税務署の板挟みになる存在なのではないかなと思いました。大衆の知性と、それぞれの個人の理性の問題なのかな、これって。ちょっとテーマの守備範囲がこのブログのちっちゃなスペースに収まりきらなくなってしまった感があります。すみません・・・
あ、それから、なんとか豊さんとかいうメディアの関係の方のブログが炎上しているという件。透析のことに関する話題のようで、聴き逃してはおけない話題なのですが、もうそんなこと議論する以前の、酷い内容のようでした。こんな論調が許される世の中に、いつの間になってしまったのでしょうかね・・・この国。何事も、矩を踰えず(法を超えず?)に自分のできることだけを行い、できない事には手を出さず、ましてや論評を控えて・・という心構えは必要なのかな。
最後に・・・ブリッジオブスパイを観て心に残ったトムハンクスのセリフ
“It doesn’t matter what people think. You know what you did.” . 世間体みたいなこととか、しょうもないこと気にすんな!自分がやったことや、自分で責任持てるやろ。 みたいな翻訳・・大阪弁で考えてみました。