12月4日 水曜日
朝から雨が降っています。今日は午後からおそとの日なので、かなり憂鬱な感じ。フード付きのジャケットが必要ですな。さてと・・・最近ちょくちょく耳にする「直美」なる言葉。ナオミではなくチョクビと読むそうな。医学部を卒業した後の2年間を前期研修医として過ごした後、専門科での後期研修を経ずしてそのまま美容整形の病院に進むことを指すらしいです。誰がいつ名づけたのか・・・。今では年間200人ぐらいの人数になるらしい。まあ早くお給料が上がるのが一つの魅力であったりするのでしょうけれど。最近の研修医の先生に尋ねると、その気持ちも「わからないでもない」とも仰ったりします。私にはちょっとわからない感覚です。医師としての知識はともかく、非常に大切な部分である経験というものを自ら放棄するに等しい行動かなと思うわけですね。研修医の期間というのはある意味、堂々と教えてもらうという態度で、同時に働くことができる、2度とは手にすることができない黄金期間でもあると思うのです。もちろん、その後も学びの姿勢を失わなければ、一生経験値は付加されていくのですが、やはりその吸収力は若い時の方が優れていると感じます。感受性、記憶力、などどれをとっても、そのあとは一定程度色褪せていく事になります。自分自身の過去を振り返っても、嬉しかったこと、苦い思い出、辛かったことなど・・患者さんのお顔とお名前と共に今でもよく覚えているものです。起業家でも、一夜にして若い頃から名をなしたという人はさほど多くはないと思います。あのアップルの創業者のスティーブ・ジョブズも、カリフォルニアの小さなボロ(?)ガレージからマッキントッシュ第1号機を世に送り出したのだというのは今でも語り草になっているのではなかったかと思います。彼のスタンフォード大学でのスピーチを聴いてみてください。” Stay hungry, Stay foolish” チョクビ・・・やめときなはれ。