6月1日 日曜日

肌寒かった5月も終わりました。寒暖の差に体調が整わない方も多かったのではないでしょうか。かくいう私も、最近まだ朝はうっすらと暖房を入れたりして過ごしております。そろそろ梅雨前線の様子も気になってくる季節です。この時期だけはあまり好きになれないですね〜 今日は昨晩にETVで放映されていた医療の現場を扱った番組を視聴してみました。神戸市民病院の救急・外科診療を数ヶ月にわたって取材をして制作されたもののようです。決して断らない救急を標榜して、長年運営されている病院です。いわゆる三次救急と言われる高度医療を提供する、最後の砦のような医療機関の位置付けです。休日の救急室は、待ち時間5時間の表示の中で、数100人の来院があるという、まさに野戦病院のような雰囲気でした。勤務している医師数はもちろんそれなりにおられるのですが、それでも近年の働き方改革の縛りの中で、やりくりに苦戦している状況が映し出されていました。救急勤務シフトが終わっても、そこからカルテ入力に2時間費やしている現場の医師の状況や、就業時間の上限を上回る残業をしながらも、タイムカードの打刻にはそれより短い時間でしか記録されない現状が、職員らの過酷な労働状況と、働き方改革に翻弄される病院経営陣の悩みを浮き彫りにしていました。医局で突っ伏して仮眠をとっている医師の映像は、一昔前の自分の時代にもしょっちゅう経験していたものではありました。そしてカメラは病院の経営会議の中にまで入り込んでいきます。そこで明らかにされるのは、前年比マイナス50億円以上というレベルの赤字経営が衝撃的です。全国トップの救急受け入れ数を誇る大病院の経営がそれだということは、相当深刻に捉えないといけないのではないかと思いました。日本の制度はいろいろな分野で歪みがきているのだと思いますが、医療制度もこれに漏れず大変だと感じますので、こういった番組も一つのきっかけになって、それが皆の周知の事実となることは、それはそれで前に進むための第一歩かなと思いました。それにしてもだいぶん衝撃的な内容でした・・・。さて明日からまた新たな1週間が始まります。