6月12日 蒸し暑い一日

眼鏡も曇る・・蒸し暑い一日であった。私のフォローしている経済学者さんとかはおしなべて、現在の経済志向に慎重論者ばっかなのだが、これは如何なものだろうか。何度も当ブログに載せたような気がするのだが、外科医の性格上、常に最悪の事態を想定することが習慣的になっている頭の中。外科医だけでなく医師は概ねそういう思考回路を有しているのではなかろうか。だって、患者さんにとある治療法を施したと・・それはしかも自分が考えうる最善の策である。だけれども、それが奏功しなかった場合にはどうなるのだろうか?それがないと不安で夜も眠れなくなるのだ・・・次なる一手とは何なのか。外科手術とかだけではなく、開業医の日常診療でもこんなことは常に頭を巡り巡っている思考回路である。このお薬がダメだった時にはこうしよう・・・ってね。それが経済学者や政治家にあるのかないのか・・。そう考えると、◯◯を実施すれば経済は回ります!景気は必ず良くなります!とか言って演説ぶっている人のお話しを聴くと、おおっそれは良いな、でも旨くいかなかった時にはどうするの?って聴きたくなるのです・・小生は。最善の策よりも次善の策のほうが大事かなと・・・。そもそも次善の策があるのかないのか?次善策など考える必要がないほどこの案はすばらしいっていうことなのでしょうけれど、神様でもあるまいし・・・。引き出したくさん用意しておきましょうよ。

イルカの絵

どこからどうみても・・・①男性と女性の絵 なのか ②イルカの群れ なのか

同じものをみても人それぞれなのだなあ・・・

な〜んて暢気な事をおもっていると、ニュースでは「家賃滞納の果ての強制退去の日に、実の娘を・・・」っていう話題。社会福祉に少なからず関わっている我々にも非常に重く響いてくるテーマであった。患者さんの訴えだけに留まらず、普段の生活状況や居住環境など嫌でも連想させられるような瞬間はあるわけで、それを皆が自分たちの業務内容だけに拘泥する事なく、思いを巡らせる事で思わぬ連携が広がって行って救われる人がいる・・そういう状況は確かにあるのだと思います。そんな思いやりのある人間を、教育は、行政は育てて行かなくてはいけないのだろうと思います。