8月16日 火曜日 晴れのちどしゃ降り
京都のお盆は16日までということらしいのですけれど、今年は今日からお仕事をさせて頂きました。オリンピックも高校野球もまだまだホットな話題ですが、さすがに今日は患者さんもあまり多くは来られず、比較的のんびり診療をした一日でした。時間に縛られる事無くお話ができるということはとても有り難いことです。そうです、医師は本当は患者さんと時間をゆっくり過ごしたいと思っているのですね、だけどいろいろのコトが重なり合ってそうもできないこととなっているのです。これはやっぱり永遠の課題です・・小生にとりましては。
そういえば、今日お昼休みに昔一緒にお仕事をさせて頂いた麻酔科の先生がこちらを尋ねて来て下さいました。思わぬ来訪にとても嬉しい気持ちでお迎えしました。宮津の花火をご家族で観て帰られるようです。ちなみに小生はまだ一度もこの花火を観たことはありません・・・。いまも、音だけ堪能しています。建物が揺れてる・・・((ガクブル)) 知り合いの方々が、事あるごとに尋ねて来て下さることはとても有り難いし嬉しいことです。後輩や同輩や先輩に関わらず、元気にしてはりますか〜って、尋ねて来られたり、或はお便りを頂くと、ただもうそれだけで嬉しいなあと思います。内田樹先生が、「母校というものの役割は、いつでも卒業生が帰って来た時に、或は帰りたい気持ちになった時に、今の世の中に、変わっていないものの姿を示すことでその意義を果たすことができるのだ」みたいなことを記されていたことを思い出した。すべてのことやモノが四半期ベースで変わったり、変えさせられたりするこの時代にあって、変わらずにず〜っとそこに存在していることの意義を示すことができる存在・・・それがそれぞれのヒトにとっての母校ってものではないでしょうか。小生も、与謝の海を巣立って行かれた人達の「母校」のような存在になれればよいな〜と思いながら、相変わらず建物を揺らしている宮津の花火に聴き入っております。
で、やっぱり動かないものの意義・・について考えてしまっているワタクシ。よく考えれば、岬に立つ東大・・じゃなかった、灯台だって、その場所から決して動かない存在だって分かっているからみなそれを頼りにしている訳ですよね。今年は岬のこっち側、来年はその反対側に・・なんてことになってたとしたら、船長さんも大変なことになりますよ。いつまでたっても、変わらずに(世間の波に抗いながらも・・っていう含意がそこにはあるはずですが)その場所にじっとしているヤツ・・・そんなカタブツな存在を小生も目指すことにしましょう。
オリンピックとか高校野球とかの勝負事をみていると、手のひらに汗しながら、思い出してしまうのですよね。おばあちゃんがその昔、大相撲をみながらいっつも言っていたこと。
「こうなったら、どっちも勝たせてやりたいなあ・・・」