10月24日 火曜日
台風一過・・色々な爪痕を残して去っていった台風である。縦貫道はまだ夜間通行止めの状態で、京都から来ていただいた方は午後20時に近くの高速入口に間に合うように帰路を急がれた。台風の通り過ぎていった週末はまさしく家に籠っていた。折しも選挙投票日に嵐の真っ只中である。何となく感じていた『社会が二つに分断されつつある感』を確信するような感想を抱く週末でもあった・・・新宿と秋葉原の映像で。断たれていますね・・・あんな人たちとこんな人たちに、この世の中。あ、選挙のお話がしたいのではないのです。世界の医療システムも、あんなシステムとこんなシステムがあります。まずはあんなシステムの世界では・・救急車を呼ぶと高額な報酬を支払わなくてはなりませんから、指一本なくなりそうなくらいではこんな人たちは、救急車をよぼうとはしません。たとい病院へ行っても、まずは受付でどんな保険に入っているのかという質問を受けることから始まります。入っている保険によって、同じ病気でも受けられる(カバーされている)治療方法が異なるのですね。とはいうものの・・あんなシステムでも救急室での医療は保険の種類に関わらず診てくれます。ただし、救急室の前の廊下で待つこと24時間・・・なんていうお話はあながち冗談でもなさそうです。一方、こんなシステムの世界の最たるものは、医療は無料っていうことだそうです。ただし、誰もがすぐに自分で好きに受診医療機関を選べるわけではなく、まずはGP(general practitioner)やFD(family doctor)、といういわゆる登録されたかかりつけ医にまずは診てもらわないといけません。よくよく統計を見てみると・・・あんなシステムの米国も、こんな国のキューバも、なんとなくその中間的な存在の英国も、さほど差がないのでありますね、そのアウトカムについては。こうして見ると、医療統計についてはまだまだ世界に誇れる数字ですね・・・私たちの国、台所は火の車のようですけど・・・。
国名 平均寿命 5歳未満児死亡率(千人当たり) 総人口
英国 81.2歳(20位) 4人(166位) 6500万人(21位)
キューバ 79.1歳(32位) 6人(153位) 1100万人(76位)
米国 79.3歳(31位) 7人(148位) 32億 (3位)
日本 83.7歳(1位) 3人(182位) 1.3億 (10位)
寝るな日本人!? もっと夜遊びして遊興費を使って、経済を循環させよ・・・っていうことなのかしら。ちょっとこの雑誌の特集には驚きました。各国とも、17時とかで、デューティーが終わったら、そそくさと帰路について家庭で有意義な時間を過ごそうとしていますよ・・・。いつまでたっても経済至上主義の病から抜けきれないのですね私たち。人口がもう少しシュリンクして、もうそんな夢物語が現実的ではないということが身にしみてみないと思考回路を変えられない・・そんなものですよね、人間って。
だってにんげんだもの・・・みつお