5月21日 木曜日
お天気の悪い日が続いています。毎日いろいろな情報に接します。最近はどうしても感染症関連のものが多くなります。政府の専門家会議の先生方も連日の対応で大変ご苦労なことだと思います。尾身先生や西浦先生がおられなければ現在の危機もどう転んでいたのかという気がします。いろいろな予測をして、それに基づいて対応するわけですから、その予測が外れるということもあるわけです(外れることもあるから予測ということになるのですが)。今から過去を振り返ってその決定過程がどうだったかというのを難詰するのは容易なのですが、そこはしっかりとした検証をしてからにしたいものですね。これまでのいろいろな議論についてよく目にしたり耳にするものとして、誰が言っていたのかということを問題にする内容が気になります。いろいろな人の主張については、その人の立場やイデオロギーなどをもとに判断してしまいがちですが(あの人は左やからとか、右寄りやから・・・とか、端的に言うとそういうやつでしょうか)、もうすこし冷静に、言われている内容を吟味することが大事なのではないでしょうか。自省も込めてもう一度肝に銘じておきたいと思います。そういえば感染症の一人者として語られることも多い青木真先生の記事から知ったのですが、国立感染症研究所の定点観測データから、今年の1-3月の肺炎死亡報告が例年をかなり上回っていたのですが、同時期のインフルエンザ報告数はかなり少なかったということだそうです。今後疫学的な調査を進めて、このギャップをうめていかなければならないですね。第二波に備えてやるべきことは山積です。例えばマスクの問題でも、全国民に2枚の配布の政策がどの程度効果があったのか?昨日のニュースでは、さしたる根拠もなさそうなのに、結果として流通しているマスクの価格高騰を防いだという効果があったと述べられていました。この辺りも実際の国民の意識調査や、輸入のデータなどを検証してから結論付けないといけないと思います。もし本当にそういった効果があったのなら、今後も検討すべきすばらしい施策であると思いますし、そうでないのなら、マスクの流通確保のためには他の施策を考え直さないといけません。長期間にわたる休校措置だってそうだと思います、実際に感染症流行の予防効果がどうであったのか、ほかに与えた影響はどうだったのか?子供たちに与えた心理的な影響とか、要保護児童に与えた影響とかも今後の検証が待たれるところです。予想されている第二波への時間は限られていますので、偉い人の三密疑惑について、興味本位で公共の電波を占有するのはやめて(ちゃっちゃとけりをつけましょうね)、今後の対策を本気で考えていきましょう~・・・麻雀と言えば四密のはずなのにね(タイトルの意味がここで回収されました)。小生もクリニックの取っていくべき対策を引き続きマジメに考えていきたいと思います!
ではみなさん今日も一日お元気で・・Have a nice day!