8月19日 水曜日

今日は午前中外来診療で午後は訪問診療の予定です。第二波なのかどうなのかは別として、再度の増加傾向を見せている感染症ですが、4月のような緊急事態宣言をとらずして、それどころか経済キャンペーンを行いながらも新規感染者数が頭打ち状態として経過しているようです。一部重症化が危険視されている都道府県もありますので、そういう自治体への支援は惜しむべきではないと思います。今回は4〜5月の時に比べて、クリニックを受診される患者さんの表情も比較的緊張感が強くないように感じています。私たちの心に生じた一種の慣れのようなものもあるのかと思います。注意事項などについても徐々にみなさんに周知されているということでもあるのかもしれません。最近医療界隈でよく耳にする言葉に、冬場のインフルエンザ流行シーズンに備えて・・というものがあります。今まで何となく制御できている状況だったのかもしれませんが、冬場の風邪流行期には同様にことが運べるかどうかは保証の限りではありません。今一度体調を整えて、感染症予防策について頭の中を整理しておく必要がありますね。医療を施す側にも、それに対する備えが重要であることはいうまでもありません。開業医中心に運営されている情報交換ツールがあるのですが、コロナ対策というスレッドを中心に、うちではこういう取り組みをしていますよ・・という意見交換が盛んです。当院でも、現在順番予約システムの構築に取り組んでいます。健診や予防接種などの予約システムについても検討中です。院内待合室が密にならないような配慮を考えております。向こう1〜2ヶ月のうちにはネットや電話から、その日に受診される予定の患者さんが予約をできるように体制を整える予定ですので、ぜひご利用ください。今日受診しよう→ウェブサイトから予約番号を取得→自宅で順番待ち→もうすぐメールもしくはサイトでチェック→そろそろ行こか→来院後さほど待たずに診療・・・みたいな感じです。全国ニュースをみていると時々混乱してしまうのですが、今回の感染症は、各地域での流行状況に応じた対策が必要です。東京23区内での対応と、当地の対応が異なるのが当然です。お昼のワイドショーを見すぎると、この辺りではやや過剰な反応になってしまいます。ただし医療機関や介護施設での感染発症はクラスターへの発展が懸念されますので、少々過剰であっても良いので、最大限の注意を払わないといけないと考えています。市中で過ごされる比較的元気な方への対応と、防御力の低下している方への対応を区分けして考えていくことが必要なのではないでしょうか。