11月10日 火曜日
昨夜に感染症対策の分科会から緊急提言があり記者会見を見ていました。先週末からの感染者数の増加の流れをかなり重く受け止められているのだと思います。確かに以前に比べると、大きな人の流れも再開されていますし、私たちの意識にも一種の慣れのようなものが出てきており、当初遵守されていたはずの三密の回避などにも隙が生まれているのかもしれません。ボクシングで言うところのガードが下がっているというやつでしょうかね。政策的な後押しもあって、大きな人の流れの戻りは都市と地方の感染者数の格差を無くしていくでしょうし、いままで抑制的であった地方にもある程度のリスクが高まってきていると考えるべきかもしれません。今回の提言では、今までに見られなかったような部分でのクラスターの発生がおきているのだということが強調されていました。職場、学校、いろいろなコミュニティーにおけるクラスターをいかにウォッチして対策を講じていくのかというところに力点が置かれていました。医師である尾身会長がお話をされていたのですが、対策としての5つのアクションという観点でなされていた説明は、今までの内容と異なりやや難解でした。これは以前に比べると社会活動が再開されている状況なので、そこへの対策は複雑にならざるを得ないので致し方ないのかもしれません(立場上総合的に述べざるを得なかったのでもあるでしょう)。相変わらず会食や接待を伴う飲食店というのが最も危険な状況のようです。接待を伴う飲食店、いまだに具体的にどういうお店なのかよくわからない小生です。なんとなく想像はできているのですけど・・・え?わたしの対策ですか?それはですね、もうコロナちゃんには怯むことなく闘うぞ!って決めていますので。ま、そういうことです。いろいろなリスクを考えると、発熱患者さんの診察にしり込みをしたり、安易な道を選びたくなるのが人情ではありますが、ついこの間、とある先生のつぶやきを読んだのです。「こういう時に臆することなく、かかりつけ医という名に恥じない行動をとらなければ、その後の信頼は得られないであろう」これを読んで私も決意したのですよ。やるぞ・・・と。なんだか檄文のようになってしまいましたね。でも相変わらず普段の診療態度はこれまで通り、へらへら・ニコニコ路線でやりますので、どんぞよろしくお願い申し上げます。