12月3日 木曜日
昨日日本即席食品工業協会という一般社団法人の取り組みである緊急即席めん支援第2弾というのを知りました。コロナウイルスに対応する医療機関や児童クラブなどに無償で即席めんを供給しますとのことです。そんな協会があることすら知らなかったのですが、なんだか良いな~と思いながらHPを見ていました。協会の設立趣旨はこのようなことだそうです ⇓
【即席食品(主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(平成6年法律第113号)第3条に規定する主要食糧を主たる原料として生産する即席食品及びこれらに必要なスープ等をいう。以下同じ。)を製造する者及びその関係者が常に消費者の視点に立って、即席食品の品質向上又は企業の合理化に関する事業を行い、国民食糧の確保、食生活の改善合理化及び食育の推進に資し、あわせて会員相互の連絡協調と、その健全な発展を図ることを目的としています。】
品質向上とか企業の合理化はまあよく聞くフレーズだと思うのですけど、国民食料の確保っていうのはなかなかムネアツ感でいっぱいな感じがしました。ちょっとなんだかカッコイイな・・
春先に医療関係者に感謝するとのことで自衛隊がブルーインパルスを飛ばしますというのがあったと思うのですけど、そんなことして何の意味があるのかとか言われる向きもありましたけど、人間って『ちゃんと知ってるからね、気にしているからね』というメッセージを受け取ることだけで、結構勇気づけられたりするのですよね。ありがとうの一言とか、感謝の気持ちを伝えるとか、形とか、さほど大きな意味がなくてもいいんですよね。あ・・・何も私のような一介の開業医に対してそんなことを期待しているわけではありませんよ。世の中とっても頑張ってくれている有床の医療機関があるので、そのような施設の職員の方々への支援をしてあげて欲しいなと思います。大阪の市民病院で6月頃に突然コロナ専門病院に鞍替えをさせられたところがあるのですが、第一波が去ったあとにワラワラと離職者が出たそうです。医師の中には、診るべきコロナ患者さんが途切れたあとに放心状態になっている人たちもいたそうです。何も仕事が物理的肉体的にしんどくてやめられたわけでは必ずしもないのですよね。急にトップダウンでこれをやりなさい!とか言われて、ホイホイと対応しているうちに、何とか危機は去ったのだが、家族も本人も近隣から嫌なことを言われたり、病院全体の士気も下がってしまってうつ状態になられた方も少なくなかったのではないかと想像します。政治のリーダーはさも簡単に『緊急的に施設を作ります』とか『病床を○○床増やします』とか仰いますけど、器だけできても中の人動員しないといけないですからね。人は将棋の駒みたく指し手の思い通り勝手には動かせませんからね・・・そこんとこよ~く考えてから決めないといけないという教訓かなと思います。あ、別に後から見たらダメだったでしょという批判をする意図はまったくありません。考えて政策を決定する、効果や結果を冷静に吟味する、良かったところは評価して、今ひとつだったところは反省して次に活かす。これをきちんと繰り返していきたいなということですね。そのためにはやはりその決定過程や予測、現れてきたデータ、一連の記録を残しておかないと”やりっぱなし”で終わるだけです。福田元総理大臣が仰っていた(ような気がする)議事録は民主主義の根幹であるということでしょうかね。
あしたは私の気力が残っていたら(というか、覚えてたら)・・・『Absence of evidence is not evidence of absence』について書いてみようかなと思っています。ほな!