4月4日 日曜日

土曜日の夜はソファに寝転がりながら、ボーっとしながらあいみょん氏のインスタライブを聴きながらいつの間にか寝てしまっていた。トイレに立つときに危うくメガネを踏んづけそうになったゾ・・。

感染症の再増加をもはや誰も疑わない状況になっている。改めてワクチンしかこれを効率的に止める手立てが乏しいと感じている。「とにかくできるだけ多くの人たちに打つしかないのだ」と思っている。宣言とか自粛依頼ではどうしても限界があるのだろう。来月から高齢者への接種が始まるのだが、しばらくは当院もスクランブル体制でやらないといけないと覚悟を決めている。かといって、普段の診療もあるのでそれほどドラスティックなことができるわけではなく、従業員と私自身の労働力で補うだけの話だが・・・。かかりつけ医のある方はなるべく個別接種で、あとは集団接種の二本立てで・・・言うは易し、行うは難しである。所詮集団接種とて私たちが出務するわけである。まあグチはほんとに今日で最後にしたいと思う。あとは黙ってやるだけだ!うん、わかってる。すんません。

今日はそんなことを書こうと思っていたのではないのだ。先日新疆ウイグル自治区の人権侵害問題が米中会談でとり上げられていた。アラスカでのこの話し合いでは、米国がまず中国の人権問題をつくと、中国が米国だってBLM運動などの人権侵害を抱えているではないかと切り返したのだ。ウイグルの問題に対しては欧米が足並みをそろえて批判したようであるが、やはりどの国でも同じような人権問題は大なり小なり抱えており、その意味ではまさに”脛に傷を持つもの同士”なのである。日本だって例外ではないだろう。ウイグルやミャンマー、香港などでの人権侵害はニュースで取り沙汰されているが、入管施設での収容者への人権問題にはあまり目が向けられていないようである。先の会談で、米国がどう切り返したのか?「我々が歴史を通じてなし得たことは課題にオープンにかつ透明性をもって立ち向かう事であり、課題を無視したり課題が存在しないかのように偽ったり、カーペットの下に隠したりすることではない」と語ったらしい(毎日新聞の中林美恵子早稲田大学教授インタビュー記事より)。確かにここは同じ傷を持つもの同士の間でもかなりの温度差がありそうだ。人権侵害にはイデオロギーや左右の対立軸などは関係なく、平たい目線で監視して行かないといけないのだろうと思う。

もう一つ・・・(こちらが本題?)患者と医師の関係だって同じことがいえると思う。日常診療で私たち医師は、患者さんに対して「もう少し生活習慣を見直して・・・」「なるべくたくさん歩く生活を・・・」「間食が多すぎるのではないですか?」「塩分が・・・」「喫煙は・・・」「お酒はほどほどに・・・」などと偉そうに御託を並べている。自分はどうやねん・・と問われて自信を持ってちゃんとやってるよ!と言える医師はほとんどいないのではなかろうか? 私は?・・・自信を持って、自信がありませんと言える自信があります (・ω・;) 例えば・・・数年前、勤務医の時などは特に、手術が終わると「反省会」と称して、毎晩遅くまでジャンク系の食事をしながらビールをたくさん飲んでいたし、その翌日も3-4時間の睡眠で再び診察室で働いていたような時期があったように記憶している。誠にもって褒められたお話ではなく、恥ずかしい限りである。今は色々な制約もあり、飲酒は限定的にするようにしているが、毎晩の晩酌がどうしてもやめられなくて・・・とか、夜食のラーメンが・・・という患者さんたちの気持ちがよくわかるのである。血糖と血圧と脂質異常とアルコール問題は現代の病であると考えている。タバコはもう悪者になって久しいのだが、アルコールはまだ許されているし一定の市民権を得ている。実はうまく付き合っていかないと大変日々の健康を害しているものなのだが・・・。偉そうに言えた柄ではないが、アルコールとうまく付き合って行く方法もまた機会があれば書いてみたいと思う。週7日のうちで4日以上飲まないといられない方、おられましたら何らかのアクションを考えても悪くはないと思います。

参考図書は・・・「しらふで生きる」町田康著、「上を向いてアルコール」小田嶋隆著 でした。”失敗したことがある人”のお話ってどうしてこう心に響くのだろう。

今日はやや恥ずかしい身の上話でした。それではお天気は悪いですが、休日みなさまお元気でお過ごしください!

今日の一曲(去年の一押しアーティスト編)  ♬  ブルーベリー・ナイツ–  マカロニえんぴつ ♬  クリックしても音源はありません・・・・