6月11日 金曜日
10日を過ぎると最初のお仕事のリミットを迎えますので今日はちょっとした安堵の日となります。金曜日は確かユダヤ教徒にとっての文字通り安息日ですね。金曜日の夕方になると、安息日になると禁じられる事になる乗用車運転で、いち早く自宅に帰ろうとする人々で日没に突入する前には交通渋滞が起こるそうです。一旦休息になると、エレベーターのボタンを押す作業すらできなくなるため、ホテルのエレベーターは各駅停車になると聞きます。私たちにとって理解し難い安息日ですが、今日の私も安息とは程遠い1日になる予定です。ユダヤ教は形式を非常に重んずる宗教だと聞きますが、形式よりも信仰重視のキリスト教との対比がなされることも多いですね。良し悪しの問題ではなく、ただそうであるということです。一見無宗教の私の心の中にも宗教心がたくさんあるという指摘を受けます。例えば・・落ちているおにぎりを踏んづけることができなかったり、思わず踏んづけてしまった時に感じる罪悪感、おにぎりと言わずとも、ご飯粒一粒に感じる畏敬の念も言わば民族としての宗教心の一端であろうと、宗教学者の釈徹宗先生は仰います。信仰としての宗教以外にも、色々な形をとる宗教というものがあると先生は説かれています。自分自身の心の動きとか、行動を考えてみると確かにそうだなと思うことが多いです。何気なく慌ただしく送っている1日も、後から振り返ってよく考えてみると色々な心の動きがあることに気づきます。そこで自分を責める気持ちが勝ち過ぎるとしんどくなるので、最近はお空の上から別の自分にその振り返り作業をさせるようにしています。あの時の自分を、今この時の自分が分析するということです。あの時の自分さんに、この時の自分さんが優しく語りかけてくれると、ちょっと気楽に振り返ることができるのかもしれません。好きな社会学者の岸政彦先生の言葉(どなたかの言葉の引用だったかもしれません)で、社会学とは「それは、あなたの責任ではないのですよ・・」ということを人々に語りかけるための学問です、というような意味のことを述べておられました。私の好きな言葉・・・It is not your fault…自分を甘やかす意味ではなく、困っている人たちにぜひかけてあげたい言葉だなと思っています。
今日の一曲(私の一押し、コレ聴ケ!編) 「グライダー」by 玉置浩二 ♪