12月14日 火曜日
今年も残すところあと約2週間となりました。今年は診療面ではやはりコロナ対応に追われた1年だったと言えるでしょう。発熱者への対応はもちろん、普段の通院患者さんへも感染症対策を考える必要がありました。さらには5月から開始したワクチン接種業務です。ヒヤヒヤすることは多々ありましたが、一応とても大きなトラブルなくやって来られたことには大変感謝です。利用していただく患者さんへは、不十分な対応であったり、ご迷惑やご負担をおかけすることもあったかと思います。平にお詫び申し上げます。そして新しい年も、やはりワクチンからスタートすることとなりそうです。薬剤確保の実態がどうなのかは我々も知るところではないのですが、これからもまだ二転三転することをある程度覚悟しながら準備を進めていく予定です。やらなければならない事をやれる範囲内で行っていくしかないと思っています。年末年始のお休み、どこかでやらねば、一年の締めくくりと、次の一年の目標づくり・・・。定期的に送られてくる医学関連の新聞で取り上げられていた「敗血症をめぐる新しいガイドライン」です。米国・欧州の学会が合同で策定した重症感染症に関連する診療ガイドラインが5年ぶりに改訂されたそうです。スクリーニングに使用されるスコアリングの位置付けが変わったりしています。具体的な項目では、毛細血管再充満時間(CRT)の評価がランクアップしています。CRTは手指の爪の部位をぎゅーっと圧迫して白くした後に、再度赤みがかかってくるまでの時間(通常は1−2秒)を見るものです。子供さんの診察にも日常的に行います。何を見ているのかというと、循環虚脱の度合い、すなわち脱水の程度を評価しています。何の道具もいらない簡単な診察ですので、誰でもどこでもできますね。色が戻るのに3秒以上を要するときには、何らかの原因で脱水症状をきたしている可能性があります。ちなみに・・・今自分でやってみたのですが、かなり強く抑えても白くなる時間が一瞬すぎて確認できませんでした。どうやら水分、足りすぎているようです・・・(笑)昨夜ネットのニュース配信で(Reuter)、ノルウェイで行われているアルコールの提供禁止令の記事を読みました。新しい株の流行への対応の一環だそうです。添付してある写真では、間隔を空けて座ってワクチン接種を待つ人々の様子が写されていました。何処も同じ風景なのだなあ・・・と、今更ながらなんとなく思いました。長い戦いを強いられていますが、今一度踏ん張る時期に来ているのだと感じます。それでは!みなさん良い1日をお過ごしください。