1月27日 木曜日
気がつけば一月はそろそろ終わろうとしています。1年の12分の1は早かったですね。春の陽射しが待ち遠しいわけですが。昨年末に爪のケアをされている看護師さんとお会いすることがありました。フットケアの認定看護師さんです。爪だけではなくて、足のケアを総合的に対応されている方です。糖尿病などでも足趾の末梢の傷などから難治性の創傷が形成されてしまうこともあります。最近でこそ壊死に至る症例はなかなか見かけなくなりましたが、そういった看護師さん達のケアの賜物でもあります。私も日常外来ではちまちまと足の診察や処置もすることがあります。爪の状態をチェックするのは言うほど簡単ではありません。ちょっと分厚くなっているとすぐに爪の水虫だ・・・って言われがちなのですけど、本来水虫の診断は顕微鏡で見てみないと専門の先生でもわからないことが多いとされています。爪の顕微鏡診断はまず検体を採取するのに苦労しますし、それを鏡検するまでにも処理の時間が必要です。診断できたとしても、完治するのにも内服薬を併用したりする必要があるのでなかなか医者泣かせの疾患であります。私は爪白癬をきちんと短期間で治して差し上げる自信はありませんね・・・(なぜか自信たっぷり)。爪の病気は他にも巻き爪とかそれをきっかけにして感染症を併発する爪周囲炎とか、色々な変形爪とか多岐にわたります。奥深いですがなかなか面白い分野でもあります。認定看護師の資格を取るに値する分野ですね。保険の効かない領域ですが足のお悩みの方には価値あるサービスであると思います。