2月28日 月曜日
今日は気温が上昇するようです。駐車場を囲うように溜まっている雪の山が少しでも小さくなってくれると良いのですけれど。週末は書類仕事と久しぶりにある程度時間をかけたお勉強ができました。月末特有のお仕事があるので、その度に”もう月末か〜”と思いながら過ごすのが私の定番となっています。早い。メディアではウクライナの報道一色かも知れないですが、今年は沖縄返還50年の年でもあります。賢者は歴史に学ぶとのことですが、確かに今の世に起こっていることは全て昔と地続きなのですから、その視点は正しいのだろうと思います。
さて・・・昨日の学びから一つ「粉物は冷蔵庫に」という教えをお話ししておきましょう。アレルギーの強い症状で来られた患者さんのエピソードです。たこ焼きを自宅で作って食べた後に顔の腫れと喉の痒みと息苦しい感じで来院されたそうです。具材は・・・タコの他にもいくつかの動物性蛋白や野菜を含んでいます。ちなみに全ての食材に過去のアレルギー歴はなく、使用したたこ焼き粉もいつも使用しているものだそうです。さて原因は・・・?というお題目でした。答えはたこ焼き粉なのですが、パンケーキシンドロームと呼ばれる疾患概念があります。保存している小麦粉が知らない間にダニの発生源となっていて、それをダニアレルギーのある人が口に入れてアナフィラキシーを発症するというものです。専門医の間ではよく知られたこの現象なのですが、一般の方にはそれほど情報が行き届いていないと思います。ちなみにダニの発生増殖は、小麦粉を冷蔵庫で保管することによって大幅に抑制できるということです。「開封後の小麦粉は冷蔵庫に!」ちなみに、新品開封して調べたタイのデータがあるそうですが、約2%ですでにダニの虫体かその前駆体が含まれているようです。