5月25日 水曜日

今回の流行のニュースまで知らなかったです、サル痘という感染症。地球から撲滅されたという種痘と同じタイプのウイルスに起因する感染症のようです。そこまで感染力が強いわけではなく、この感染症にも有効な種痘ワクチンもすでに存在しますので、さほど強く恐れる必要はなさそうですがかなりの話題になっていますので、日本で感染者が報告されるとまたひと騒動になりそうです。一方で新型コロナの方はと言えば、まだ収束からは程遠い状況のようです。幸いゴールデンウィーク後の急増は今のところ免れているようですが。昨年末頃の抗体保有状況の調査から、オミクロン株の流行後ではアメリカ国民の罹患率はすでに50%以上というデータがあったかと思います。ティーンエイジャーに限ると70%以上の保有率であったようです。すなわち現在までに、半分以上の米国国民がコロナに感染しているようだということになります。最近のニュースではしきりとマスクからの離脱が謳われているようです。確かに3回のワクチン接種による予防効果と、オミクロン以降の新規変異株、特に強い感染力を持つようなものは出現していないことや、そこそこ効果の見込める抗体医薬品の開発もすすんでいたり、当初のような社会的制約による感染予防効果が薄れていることからウイルスとの共存社会への移行が進められているのが世界的な状況かと思います。とはいえ罹患後の後遺症の解明はまだまだ十分とは言えませんし、今あるのも結局はこれまで取り組んできた行動制限とかワクチンとかの積み重ねの上にあるわけですから、安易な過去の検証と称して一律に行動制限を緩めてしまうのも良くない事かと思います。常に科学的見地に立脚して、冷静に、周囲に流されないひとりひとりの考え方と行動が問われるのは今後も変わらない真理であろうと思います。