6月7日 火曜日
今日も朝から雨。事務作業が待ち受けていますので、時々外来で患者さんに語る内容を二、三ご紹介しておきましょうか。
一、血圧の薬は一生飲まないといけないわけではない
そのためには・・・毎日(少なくとも週に3−4回)、家庭血圧を測定しましょう。1日2回朝晩の測定が理想ですが、最低限起床後朝食までの時間に一回は測定をしてください。記録をつけて診察の時に持参しましょう。投薬内容と比較して、そこそこ血圧の値が安定していれば処方を再検討することができるかもしれません。減塩食は非常に大事です!
二、体重を減らす(減量する)なら、運動よりもまずは食事療法ファーストで
運動して体重を減らすのは、思うよりも困難なことが多いです。まずは自分の1日の摂取カロリーを計算して、とにかくどこからでも良いので食べる量を減らします。すなわち摂取カロリーを下げることを考えましょう。その結果2〜3キロ体重が落ちたところで、ぼちぼちと運動を始めて行きましょう。初めは軽いウォーキングから。
三、血糖値を下げてくれる食事を探すことはやめてください
何かを食べる、血糖値をさげてくれる食材を食べる、と言うことで自分の血糖をコントロールしようとするのは徒労に終わることが多いです。血糖値を下げるにはまず、何かを食べないようにすることから始めましょう。持続できそうなことから行うのが良いです。すなわち、完全に朝ごはんを抜いてしまうと言うようなことではなく、3食の食事から何か余分な摂取カロリーを削ぎ落とすと言う考え方です。例えば・・・玉ねぎを食べると血糖値が下がる、とか〇〇を食べると血糖値が下がると言う触れ込みに騙されて、それを使った食事を普段のものに加えてしこたま食べて診察に来られる方がおられます。普段の摂取分に加えて、野菜炒めを食べても追加カロリーにしかなりません。繰り返しになりますが、何かを食べて血糖値が下がると言うことはほぼないと言っていいでしょう。血糖値を下げると言うことは・・・何かを食べなくするということなのです。
以上、よく問われたり答えたりすることの多い「教えてドクター」編でした。それではみなさん良い1日をお過ごしください。Have a nice day! (by Bon Jovi)