7月14日 金曜日
だいぶん前の週末に観たロックスター(表現古っ)のヒストリーを時々思い出しています。それはついこの間最後の日本ツアーを敢行し、活動休止を宣言したロックバンド・キッスのフロントマンの一人であるジーン・シモンズのストーリーです。彼は(実は相方のポールもらしい)ユダヤ系の人で、母親がホロコーストを生き延びたという過去を持つそうです。両親や兄妹が目の前で命を絶たれるという壮絶な体験をしたお母さんは、失踪した父の代わりに週6日朝から夜まで労働して彼を育てたとのことでした。ジーン・シモンズの幼少期のそのような体験は想像に絶するものがあります。7歳の頃から新聞配達などをして育ったという彼は、自然と母の教えでもある「生きていて健康ならばそれだけで勝者なのだ」という思いが身についていると言います。キッスというバンドは70年代から、彼らのマルチタレントぶりも相俟って音楽性だけではなく、いろいろなエンターテイメントやプロモーション活動に力を入れていきます。多彩なグッズや音楽ソフトなどを売り上げ、アメリカンサクセスストーリーを築き上げたのですね。LAビバリーヒルズの彼の豪邸には所狭しとバンドのグッズが並べられています。ロック界最強のビジネスマンと呼ばれたらしい彼の人生・・並大抵のものではないですね〜。御年70を超えて、一度も離反しなかった相方のポール・スタンレーもすでに60歳半ば、息長くがんばりました。私の推しの一曲、ブラック・ダイアモンドがまた違って聴こえてきます(ボーカルは二人ではない曲ですけど・・・)。