11月20日 月曜日

昨日おとといは寒かったですね。一気に雪でも降るのかと思ったくらいでしたが。さすがにまだそれは。最近はお門違いのことばかり学んでいたのですが、週末は久しぶりに適々斎塾にどっぷり。苦手な分野の講義でした。個性的な先生の登壇でなかなか楽しくもありました。内容的にはやや自分の守備範囲とは距離のある分野でありましたが、そういう遠方視的な目線は持っておいて損はありません。タイトルは昨日紹介された現代ビジネスの記事「イチローも警鐘を鳴らした・・・大人に叱ってもらえないz世代が直面する、やさしさという残酷」を読んでのものです。最近は例えば高校野球などの指導でも、熱血しごき先生のタイプの指導者がいなくなったと言われます。時代がそうさせているというべきなのかもしれません。筆者はもちろんそれがいけないと述べているわけではなく、肯定はするものの、やさしさという衣を身に纏った”新たな厳しさ”に若者たちが晒されているのではないかという問題提起をされています。当然理不尽で暴力的なしごきはナンセンスです。しかしある程度厳しい言葉で叱ってくれる指導者というのはそれなりに役目を果たしてくれていたと考えられるのではないかというのです。それが不在となると、若い人たちや経験の浅い人たちは、自らきちんと努力をするプレイヤーとしての自分と、厳しい大人の代わりに自分を律していく指導者としての自分を併せ持たなくてはいけない時代になったと言われます。確かになかなかそれは簡単なことではないですね。野球の世界だけのお話ではないように思います。私たち医師の世界も、毎年新しく入ってくる研修医と指導医の関係は同じようなところがあります。そこへきて来年からの働き方改革の完全実施を迎えて、ますます厳しさというわかりやすい指導環境は薄まっていくことが予想されます。私自身ならどうなっただろうな・・・?と考えてみましたが、ぬるま湯に浸かってしまって、気がついたら周りの人は先を行っていた!みたいになるのは間違いなさそうだと思いました。怠惰な人間は昔の厳しい時代に育てられたことで気付かぬうちに一応一人前にしてもらっていたのかもしれませんね〜。でもこれは乗り越えないといけない新しいEraですな。デジタル、個の解放、自己統制の力、時代の変遷は新たな課題を矢継ぎ早に、容赦無く私たちに要求してきます。負けないぞ・・・