2月15日 木曜日
4月上旬並みの暖かさを愉しんでおります。時々カメムシの匂いが漂ってくるのが、なんとなく不気味でして、その瞬間キョロキョロって辺りを見回しています。どこかにいるはず・・・。さて、今日のタイトルは最近読んだ田内学さんのご著書の題名です。田内さんは”あの”外資系金融会社という別世界のような響きで聞こえるゴールドマンサックスという証券会社に16年間勤められ、何千億という金額のトレーディングをしてこられた元金融マンです。退職された後は、社会的金融教育家という肩書きで、幾つもの著書執筆や講演活動をなさっているそうです。今回のタイトルの作品は、小説の形をとった一風変わった金融論です。お金とは何か?借金をするとはどういうことなのか?3つのお金の謎、①お金に価値はない ②お金で解決できる問題はない ③みんなでお金を貯めても意味がない という一見、そんなバカな・・・のように感じられる命題を解説しながらお金の本質について洞察できるようなストーリーになっています。最後はちょっと感動的な締めくくりの読み物です。具体的に何かを得るという目的には合致しないかもしれないのですが、物事や世界の見え方がちょっと変わるかもしれません。一読の価値ある名作です。