2月21日 水曜日
ご存知の方もおられるでしょうけれど、4月からコロナ感染症関連の公費負担が変わるようです。昨年10月にも改正があり、治療薬の自己負担額が所得に応じて数千円かかるようになりました。今回の決定は、それをさらに拡大する形で、基本的に全ての関連費用への公費支援が撤廃されることになるようです。診察、検査費用はもちろん、治療薬の費用についても1〜3割負担となるようです。入院対応を行う医療機関への支援も終了するようです。足元では感染者が増えている中での決定ですので、影響は少なくないと思います。ワクチンも自己負担が必要になりますので、コロナ対策・治療への自己負担額が上がるのは私たち全員にその影響が及ぶこととなります。震災関連のニュースなどもその傾向があると思うのですが、いわゆる喉元過ぎれば・・ということで、なんとなく対応できた、できつつある、あるいは無かったことと同じ感覚になるという現象って生じやすいですよね。もちろんそういったものへの対策は時間とお金がかかることなので、いつまでも同じテンションで継続できないというのはわかるのですが、一方では直接被害を被っている方達や、感染したら重症化することが懸念される基礎疾患を有する方もおられるわけですので、その辺りへの目配りを忘れてはならないなと再認識しているところです。検査や診療へのハードルが上がることになりますから、ウイルスにしたら、格好のつけ入る隙をもらうこととなります。感染機会は増えこそすれ、減っていくことが考えにくいですね。五類感染症になったのだから、それで良いというスタンスで私たち皆のコンセンサスが得られているのかどうか・・・日々の診療をしていると、そう安心していられないなという実感があります。引き続き私たち小さなクリニックは、感染対策へのある意味緊張感ある体制を継続することを余儀なくされるのだろうと腹を括っています。そしてそれは、そのほかの疾患での通院患者さんへの皺寄せを許容していただくということに他なりません。何か色々な対策を持続的に考え講じていかなくてはなりません・・・。それでは、昼からおそとの1日ですが、冷たい雨に負けないように頑張りたいと思います。皆さんも良い1日をお過ごしください!