京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

1984

10月6日 日曜日

朝はちょうど良い気温でなかなか爽やかにウォーキングできそうです。お供のポッドキャストでは、Meta社のスマートグラスというサングラスのようなものが話題になっていました。最近ハーバード大の学生が、それをつけて、初対面の人に対して、バックグラウンドを知っているかのように対応ができるかという実験を投稿していたそうです。すれ違う人の顔をスキャンして、瞬時にその人の氏名や生年月日から、職業や業績などをサーチして視野に表示するそうです。スマートグラスをつけて街を歩くと、すれ違う人のバックグラウンドがわかるというなんとも”1984年”のような不気味さを感じますね。多分将来診療所の医師も医療用のスマートグラスをつけて診療するようになるのだと思います。診察室に入ってきた途端に、というか、診療所の受付のカメラがまずはその人のバックグラウンドや保険情報を入手して、患者さんとの会話は電子カルテ端末に付属するA Iが記録して、医師のつけるアイグラスが、鑑別診断を即座にリストアップしてくれるのです。医師はその中から最も可能性の高いものを選択して、あとはそれに紐付いた検査と治療薬を選んで終了となります。患者さんはそのまま診療所を出て行っても、後からキャッシュレスで口座に課金されると・・・。嘘みたいな、多分本当のおはなしです。良い週末となりますように

色々なことが錯綜してる

10月4日 金曜日

今日も朝から雨が降っています。雨雲マップでも終日一番薄い青色がずっと覆っているようです。週末の晴れマークに期待ですね。さて近頃頻繁にマイナンバー資格確認関連のメールによる連絡が届きます。在宅患者さんの場合に保険確認をどうするのか?ということで、モバイル端末による資格確認システムというのもできているようです。顔認証や暗証番号確認が困難な場合も想定されているようで、そこはスキップすることもできるのだとか。結局セキュリティという部分の担保がやや薄くなっているような感じがするのは否めないですが、現実的にはそうせざるを得ないということなのでしょう。結局のところ、こういうITデバイスに依存しているので、ネット回線の不通とか機器の故障というのが常に心配事として付き纏います。パソコンやタブレットやカードリーダーを毎朝起動する時に、もしこれが今日動作不良となったら診療できないな〜と思うのは、私だけではないと思います。そしてその動作を担うのは・・App StoreとかGoogle Playなどからダウンロードしたアプリという現実ですね。なんともえらい時代になりました。時に中東の情勢不安もあり、それに左右される米国大統領選挙、それに左右される私たちの国の安全保障・・混迷の時代です。今朝のメディアでは、健保連が若年世代の医療費負担軽減のために高齢者の自己負担率を上げるよう呼びかけるという記事も目にしました。よーく考えて、私たちも一票を投じなければなりませんね〜次の選挙・・・。では今日も良い1日となりますように!

あまり気にしていないのですけど

10月3日 木曜日

朝から雨模様です。夜は少し肌寒く感じるようになりました。今日の予想最高気温も最近にしては低めになっています。夏は暑かったので、ちょっと外歩きはお休みしていました・・・という言い訳も通用し難くなります。代わりに、食欲の秋なのでついつい・・・という言い訳の通用する季節になりました。最近それまでつけていたウェアラブルを変えたのですが、健康情報データの蓄積を毎日眺めています。朝ランはそれなりに順調なのですが、どうも睡眠データが連日”質悪い”になっています。どのように評価されているのか知らないのですがなかなか自分ではどうすることもできにくいのですね。カフェインレスの飲み物にしてみたり、夜食を控えてみたり・・REM睡眠時間中の評価が悪いのかもしれないと考えてみたり。ま、さほど気にはしていないのですが、蓄積されたデータを眺めるのはなかなか面白いものです。月末は色々な診療状況のデータを目にする時期でもあります。毎月グラフ化して分析している先生もおられるのですが、そもそも不精な性格の私には到底真似はできません。行き当たりばったりの病院経営となっています。ま、さほど気にはしていないのですが・・・。さて、今日もあわてず、さわがず、怒らず、冷静に・・・おしごと頑張ることにいたしましょう。みなさん良い1日をお過ごしください。

そろそろご出発です

10月2日 水曜日

あっという間に10月となりました。今年も残りあと3ヶ月ですね。日毎に日の出の時間が遅くなり、夜は少しひんやりとしてきています。やはり地球は回っています。インフルエンザやコロナの予防接種も今月から開始となります。お知らせ欄に随時アップデートしてまいりますのでご覧ください。コロナ予防接種については、当院では今後も推奨するスタンスに変わりありません。私自身も接種をすでに済ませました。

朝ランの時にツバメたちの早朝会議が行われていました。いつ頃ご出発の予定なのか・・議論がなされているようです。

見えないたすけあい

9月29日 日曜日

昨日今日はオンラインのお勉強会です。ノンスポンサーの有料回ですので、忌憚のない演者の本音講演を聞くことができます。こういうのはいいですね。お値段もさほど高くないので、よく利用しております。今回特に興味深かったのは・・・呼吸器内科関連、肺炎のガイドライン深読みと、意外に多いマダニ媒介感染症の話題でした。ガイドラインというのは、日本全国医療機関によって治療に大きな差異がないように、言い換えるとどこでも標準的な良い医療が受けられるようにという意図で各学会が作成しているものです。推奨される検査から、薬物療法までに影響が及びますので結構色々な思惑が入りやすいのかもしれません。その辺がほんのりと伝わってくる演者の先生のお話しっぷりが、なかなか趣があってよかったですね。リケッチアとか重症熱性血小板減少性症候群など、マダニ媒介感染症というのは当地域でも十分に考慮すべき疾患になっています。シカや猪などの野生動物などに付着するマダニに刺されることによる感染症になります。リケッチアは抗菌薬による治療が効くのですが、後者の方は有効な薬剤が現在のところ一つだけなので困ったことになりやすいです。診断の決め手になるのはなんと・・・マダニの刺し口なのですね。なので、疑ったときには身体中に刺し口を探さねばなりません。講演では血液中のPCRで検出されなかったのが、刺し口の生検ではじめて菌が同定されたというものでした。最後、タイトルにつながることとしては、10数年前に始まった小児の肺炎球菌ワクチンが高齢者の肺炎を少なくしているという統計結果です。インフルエンザとかコロナとかに比べると、肺炎球菌の実行再生産数は高くないためすぐには見えてこないのですが、小児の罹患数が少なくなることにより、高齢者の罹患する肺炎の発生率も少なくなっているというのが、この数年の統計データで明らかになっています。病気をもらわないためのワクチン・・という以外に、他者をまもることにもつながるのがワクチンなのですね。エドワード・ジェンナーさんはえらい!

 

医者の理屈

9月27日 金曜日

朝ラン4km/31min. 212kcal 体も徐々に慣れてきた感じです。朝が暗くなってきました。お供のネタからは、やはりイスラエルとレバノンの話題がトップです。地上戦に向けたイスラエル軍フル投入とのこと、かなり不穏です。2番目は日本発のニュースでした。袴田事件の判決のものでした。今日は与党の総裁選挙もあるようですね。さて・・どなたが今後の日本の舵取り役となられるのでしょうか。昨日から導入した感染症検査機器がかなり頼れるヤツになりそうで、個人的にはちょっと浮かれております。毎日外来診療をしていると、他の医療機関にかかられている方が受診されることがあります。多分逆の場合も然りで、当院かかりつけの方が他院を受診されることもあると思います。一連の感染症症状で複数医療機関を受診される場合には、よくよく問診をしないと、どのような疾患を想定されて、何の検査を受けて、どのような結果であったのかということを踏まえて診療が継続できません。患者さんからお尋ねするしかないのですが、患者さんの記憶に残っていることと、前医のストーリーが必ずしも一致していないかもしれないことを前提にしないといけないと考えています。結果として、後医は名医となりやすいですから、自分が後医になった立場の場合には、前医の先生のプラクティスがこういう意図で行われていたのではないですかという私なりのフォローというか説明を行うこともするように心がけています。基本的によほどの場合を除いて、医師は善意で患者さんの検査治療計画を立てていきますので、見立てが異なったとしても、それを患者さんに理解してもらう必要があるからです。全体としてそれは医療への不信感を少なくする行為だと考えています。当然私の診療も、些細なレベルでも誤った見立てをすることがあると思います。その裏にはこういう理屈があるのだという説明を患者さんにできれば理解して頂きたいと思いますが、まあそれはできている場合とそうでない場合があるのが現実でしょうね。大体そういう場合にはひどく落ち込むのですが、この仕事をしている以上ある程度避けては通れないジレンマだと認識しています。どこまで行っても100点の評価をもらうことはないと思いますが、なるべくそれに近づけられるように努力しないとなりませんね・・・。

久しぶりです

9月26日 木曜日

朝トレ 4.1km/31min. 209kcalでした。なかなか良い感じです。今朝は少し時間があるので久しぶりに投稿できそうです。お供のポッドキャストでのトップニュースはやはりイスラエルとレバノンの交戦です。ガザの話題はめっきりこれに奪われた感があります。イスラエルも二つの戦闘状態で大変なのではとすら思います。ヒズボラというのは民兵組織との位置付けなのでしょうけど、一国の枠組みを超えて国レベルの戦闘能力を持つに至っているということのようです。長い歴史がそうさせたということもあると思いますが、今なおくすぶり続けているスーダンの内戦でも民間武装勢力が対立軸の一つになっているようですので、今や国レベルを超える民間組織の時代になりつつあるのかもしれません。アメリカ大統領選挙では、Xを運営するイーロンマスク氏の存在も避けては通れないようですし、特に米国テック企業のように、一企業の時価総額が一国の国家予算を上回ってしまうような財力を持つような現代では、地政学や政治学的に、思わぬ展開を見せることも今後起こってくるような予感がしています。コンゴDRCでアウトブレイクしているMポックス感染症への対策として、バイデン大統領が100万回分のワクチンの供給と5億ドルの支援を発表したのだというのもありました。ワクチンはもとより、PCR検査の普及も課題のようで、疑い患者に迅速な検査と診断がなされなければ、感染症のエピセンターから全世界的に広がることを阻止できないのではないか・・と締めくくられていました。地球上では色々なことが起こっているのですね。では・・今日も自分のできることを身近なところから精一杯やってくことにいたしましょう。皆さん良い一日をお過ごしください!

帯文考えてみました

9月21日 土曜日

朝から4.1k /34分でした。ランの時間が7−8割になってきています。膝の負担もさほどなさそうで良い感じです。昨日はまたしてもシステムの不調があり診療に影響が出てしまいました。どうしてしまったのでしょうか・・去年までは至極快調に動いてくれていたのですが。こればかりは、自分の努力ではどうすることもできずメーカーに期待するのみです(泣)。さて、お供のポッドキャストでは、やはりSOさんの50−50ニュースが取り上げられていました。才能が努力をするとどこまでもすごいことになるというお手本ですね。英国在住の経済ジャーナリスト(日本人でした)が、その解説をしておられたのですが、野球がメジャーではない国らしく、盗塁とかホームランがどのようなものなのか・・・というところから解説されていたのが面白かったです。他のヘッドラインでは、相変わらずイスラエル・ヒズボラのことや、ウクライナ・ロシアの戦争、スーダン内戦、中央ヨーロッパを襲った災害などなど不幸なニュースが報じられない日はありません。さて、最近は読書後に、自分ならこの本の帯文をどのように書くかな?と考えることにしています。昔、斉藤美奈子さんのご著書で、井上ひさし氏が夏目漱石の作品である坊ちゃんの最後の一文「・・・・だから、清の墓は小日向の養源寺にある」を評して、「日本文学史上、最も美しい『だから』である」と表現したというのを読んだのですが、書店に平積みされている本の帯の紹介文は、短くその作品を魅力的に紹介せねばならないのです。ということで、今週のコレ読め!は、ほっしゃんこと星田英利さん著「くちを失くした蝶」です。貧困格差・ヤングケアラー・ネグレクト・スクールカーストなどがぎゅっと凝縮された小説です。・・・で、私の帯文は「ほっしゃんが教えてくれた、全国のミコトに届け!逃げるのでもなく、ぶち当たるのでもない、もう一つの道。川岸をかえろ」です。何のことかわからないですね〜、もう少しテーマに肉薄できる文章でないとダメです。また別の作品でトライしてみましょう。それでは、週末ややお天気斜めのようですが、みなさん良い一日をお過ごしください。

色々大変です・・

9月20日 金曜日

連休明けということもあってなのでしょうか、発熱の患者さんが多いようです。原因となり得る感染症は現在比較的多岐にわたります。コロナウイルス、インフルエンザウイルス、マイコプラズマ、溶連菌、コクサッキーウイルスなどなど。鑑別すべき疾患が感染症だけでも複数あるうえに、感染症以外で発熱となる原因もありますのでなかなか悩ましい状況です。来られた方の待ち時間を考慮しながら、なるべく迅速に確定診断に至る必要がありますので結構大変です。なかなか皆さんにご満足いただけるような診療ができているのかどうか自信はありませんが・・・(タブンデキテナイ泣)。今日もある程度の来院患者さんの数を想定してがんばらねば・・・と考えているところです。あまり報道にはなっていないようですが、10月から選定療養制度として、後発医薬品(いわゆるジェネリック)のある長期収載品(先発医薬品)については自己負担がかかるようになります。簡単にいうと、患者さんの希望でジェネリックを選ばなかった場合に、その差額の4分の1を自己負担として徴収しますよ・・ということです。国としては、より医療費の少なくなる後発薬剤を使用することを促そうというわけですね。あの手この手で膨らむ医療費を抑えようという政策なのでしょう。高齢者の自己負担率3割・・という文字も先日ニュースで流れていたように思います。これから15−20年の間は、高齢者の人口に占める比率がますます増えてきますので、医療や介護福祉に必要な費用も増えていくことは予想に難くないですね。入院治療から在宅療養へのシフトは当面の間続いていくものと思われます。そのために必要な資源確保も喫緊の課題なのだと思います。特に人的資源の確保があと5年もすれば、特に地方では大きな問題となっていくのかもしれないと実感しています。いま与党の代表選などと言って、メディアでは毎日報じられているようですが、さっさと早く決めていただいてこれからの医療・食糧・エネルギーなどの問題について考えていかなくてはならないのだと思います。誰でもいいから、はよやってくれ〜・・・では、本日も診療がんばります。みなさん良い週末をお迎えください!

熟田津に・・・

9月19日 木曜日

九月後半とは思えない暑い日中です。みなさん参っておられるようです。今年は、比較的若い方が、高温多湿の環境下で働いておられて、熱中症から横紋筋融解になり受診されるケースが数名おられました。この10余年であまり経験しなかったことです。日頃体力に自信のある方ほど陥りやすい現象のような気がしています。コレステロールを下げるお薬などは、こういう状況下では筋肉へのダメージも大きくなりやすいようですので、日頃内服処方をしている患者さんで、真っ黒に日焼けしている方なんかには、生活の状況をお尋ねして、あらかじめ一定期間休薬することも考えたりしています。・・・ということを言っているうちに、すぐにまた秋風が吹き出すのでしょうけど。一方で、一旦陽が沈んでしまいますと、中秋の名月を挟んで、夜に美しい月が眺められる日が続いています。昨日は雲の合間に見える朧月でした。澄んだ空に大きな丸いお月さまがあると、夜が明るく感じるほどです。海の遠く低い空に月が浮かんで、海面を月明かりが照らしている景色がとても良いですね。額田王も、月明かりを見て船を漕ぎ出そうと歌を詠んでいたようですので、古来月明かりは人々のロマンを掻き立ててくれているような気がします。そういうのに遭遇すると、何かいいことが起こりそうな未来を感じることができます。さて今日はどんな1日になるのでしょうか。みなさん暑い日が続きますが気をつけてお過ごしください。

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