京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

サステナビリティ再考

7月27日 月曜日

今日も朝からどんよりです。次の祝日いつなんかな〜って思いながらカレンダーを見てしまった人・・たくさんいると思いますけどね。梅雨明けが待ち遠しいわけですが、裏の田んぼの稲が見事に育っているのにふと気付きました。そうか・・・君ら自粛とか、コロナとか関係ないもんな。オリンピックが延期になったのも関係ないし。地球上の全てのバイオマスのうちにホモ・サピエンスが占める割合は1%以下だそうです。そんなちっぽけな群がのさばっているのが現在の状況ですね。意思も持たず、自分では移動もできない、わずか数十kbpの核酸の塊に翻弄されている人類なのですが、このままの傍若無人さを維持し続けると将来世代にツケを回すことになるのは確実です。ここらでそろそろちゃんとやりや・・ってことなのかもしれないですね。昨日はドーナツ経済学というキーワードを知りました。生活が成り立たない、生きてはいられないという水準を回避するのが最低限の経済、これ以上のさばらせると将来に禍根を残すかもしれないというのが最大限の経済、その間のゾーンで大多数がハッピーに暮らすことができる社会を作るということが大事なのですね。私たちの感覚も、エコバッグからもっと大きく広げていかなくてはいけません。てなことを数学者の森田真生さんのお話で学びました。紹介されていたいくつかの書物をまた購入してしまった・・。ちょっと高かった講演のお代金ですが、聴いてよかった(^^)。森田さんだけではなく、元日銀審議委員の白井さんとか、ソニーのなんとか研究所の船橋さんとか、最近聴いた講演の内容がことごとく地球環境や温室効果ガスなどに関連するものだったので、大いに感化されている今日この頃デス。

ストレスとは

7月26日 日曜日

現在は感染症対策にメディア報道が埋め尽くされているように思います。一方では九州地方の豪雨災害もまだまだ十分な対策ができていないようですし、先日も再び被災地に浸水が発生したとの報道もあります(残念ながら割かれている時間は少ないようですが)。他にも地震はいつ何時発生してもおかしくないと言われておりますし、地球温暖化のような長期的視野で対応していかないとけない問題もあります。なかなかに悩ましい課題山積の社会です。このようなストレス社会では、先日も述べましたように、ある程度楽観的に物事に対処していくことができる能力というのは結構大事だなと思います。急に楽観主義者になれと言われてもそれは無理ですので、ことはそう簡単ではないのですが。日常よく耳にする「ストレス」という言葉ですが、臨床でも結構自分の口をついて出てきているなと感じています。自戒を込めて申しますと、やや安易に口にしすぎているなと反省しています。そもそもストレスとは・・・自分の意識の範囲を超えて感じている負の心理状態であると思いますので、〇〇がストレスで・・というのは、語義矛盾があるのですね。それは悩みごとかもしれないのですが、ストレスであるとは言えないと思うのです。日常会話でみなさんが話される内容にどうこういうつもりはないのですが、私たち医師が患者さんと交わす会話の中でその言葉を用いる時には十分注意が必要であると思っています。免疫力が・・・とか、自律神経が・・・とか、ストレスが・・・ということを根拠なく言ってしまうのは避けねばなりません。でも一般的にはそういう説明をした方が良い場面も多々ありますので・・まあそれほど目くじらを立てなくても良いかなと、急に楽観論者に変化してしまう私です。でもホントに、ストレスは自分で認識していないところで牙をむいてくるので怖いです。はー毒にも薬にもならない当ブログを読んでいただきありがとうございます。それでは・・・

連休最終日、みなさんお元気でお過ごしください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日のおまけ

まだ大丈夫

7月25日 土曜日

当方4連休ではありませんので、今日はお仕事です。開業医の仕事って、それほど毎日イベント的なものがあるわけではなく、地道にやることばかりです。今日どんな患者さんがいらっしゃるのかなんて初めからわかっているわけではありません。当たり前です。なので、体調がすぐれずにうだうだしている日に限って、予想外の対応をしなくてはいけなかったり、忙しかったりしてちょっと大変な思いをすることもあります。どちらかというと毎日コツコツ積み上げていくという印象の毎日です。皆さんは・・ムッチャやるタイプ と コツコツやるタイプのどちらでしょうか?私は圧倒的に後者です。ムッチャやるタイプの方は天才的だったり、直観力にすぐれていたり、楽観的なという要素と親和性が高そうな気がします(特に根拠やエビデンスはありません)。そうだとすると、私は平凡で、鈍感で、悲観的な人物ということになりますね。あながち間違っていないような気がします。ところで、4連休の街中はどのような感じなのでしょうか。医療体制はまだ逼迫していないので・・と仰るのですが、逼迫したらその時点でアウトなので、それは大丈夫な根拠たり得ないと思います。病床数はこれこれで・・と仰るのですが、実際のソフト(人的・物的)について語られないのが気になります。第一波で首都圏や京都市、大阪などの入院患者に対するケアをした医療機関従事者は相当疲弊したと思いますよ。それをもう一度というのは何としても避けねばなりません。N95に限らず、医療用マスクは未だに開業医レベルには卸からは入ってこないという現実をどう捉えれば良いのでしょうか?患者数がどうだとかいう速報はあまり気にしていませんが、対策が万全なのか?という問いに実感できる答えが得られていないというのが、今の率直な感想です。また悲観的な内容になってしまった・・・心理学者の間では、楽観的な人間ほど成功しやすいというのは定説になっているようです。では悲観的な人間はどうするのか?それなりに対策があるようですのでちょっと研究してみよっと。

では雨の週末、さんみつを避けて過ごしましょうか・・・good luck!

とりいそぎ書きますが

7月24日 金曜日

嘱託殺人の容疑で医師二人が逮捕されました。そのうちの一人は元厚労相技官であったこともあり事件は大きく報じられています。患者さんは筋力低下は相当にあったようですが、生活支援などを受けており、メールの送受信などでのコミュニケーションは取ることができたようです。医師らは主治医ということではなく、患者さんとはSNSでつながりを持っていたようです。詳しくメディアをチェックしていないので、それ以上の詳細な内容については存じません。第一報を聞いた私の感想は、ただただ怖いことが起きたなということでした。ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは、進行性に手足や喉、舌、呼吸をする筋肉が衰えてきて、嚥下や呼吸にも困難が生じてくる病気です。病状は進行していても、思考や知覚や内臓機能は維持されていますので、栄養と呼吸療法をしっかりと行うことができれば長い期間生きることもできます。前回の衆議院選挙でも同疾患を患っておられる方が立候補し当選されたことは記憶に新しいところかと思います。私自身もこの疾患で在宅療養をされる患者さんを受け持っていたことが幾度かあります。まずは今回の事件を聞いて私が感じたことは、こういった難病を持つ方は病苦や将来の不安、家族への負担を苦にして困っている存在なので、”健常な”私たちがなんとかしてあげないといけない存在である・・というようなステレオタイプが一人歩きしてはいけないということでした。適切に必要な支援を受けながら、毎日を過ごしておられる患者さんや支えている家族はたくさんいらっしゃいます。先ほど申し上げた危惧は、ややもすると病気の方はかわいそうで、私たちはそれを何とかしてあげる立場の人、というような上下の関係を持って語られることと言い換えても良いかもしれません。もう一つ感じたことは、これをきっかけに安楽死・尊厳死議論が語られ始めるのだろうなということでした。すでにその兆候は見え始めています。世界初の安楽死法制化を行ったオランダでは、そして過去の事件における日本の司法においても、安楽死の条件が示されています。大まかには以下のようなものです。医学上不治の疾患で死が迫っており避けられないと判断されること。患者が耐え難い身体的、精神的苦痛に苛まれていること。苦痛を除去し得る手段が他にないこと。明示された患者の意思表示があること。今回の事件は死期が迫っていることや、代替手段が講じられたか否かについて大いに疑問があるので、安楽死議論の俎上に載せることすら憚れるものだと考えています。ましてやその議論を政治家が口にすることにはおおいな違和感があります。議論をすることがいけないのではありません。この事件を端緒に口火を切るということがナンセンスであると申し上げています。ましてや政治の役割は、まず第一義的には、病気で困っている人であっても生きづらさを感じることなく過ごしていようと感じられるような社会を作ることであると思います。このような事件と絡めて安楽死の議論を深めていこうという発信をするのは、あまりにも現在の当事者である患者さんや家族に対して配慮を欠いていると思います。議論はすればいい、しかし今回のような事件、ある意味優生思想に繋がるような背景を持つ事件と関連づけるのは筋が悪すぎると思いました。過去に裁判がなされた安楽死をめぐる事件では、東海大学でも川崎協同病院の事件でも、主治医と患者の関係があって、そこで色々な葛藤があり・・という文脈があったわけですが、今回はそんなものすらありません。行き当たりばったりの、まことに醜悪な事件であるとしか言いようがありません。とりいそぎ書いてみましたがもう少し考えを深めてみたいと思います・・・。

 

to go or not to go?

7月23日 木曜日

本当なら今日からでしたっけ? 2020オリンピックは一年延期されたわけですけど、まだまだ先行き不透明です。私だけかもしれないのですが、やらないといけないお仕事がブワーって積み重なると、頭の中が真っ白になって何も考えられなくなる現象が発生します。今でも年に2−3回そんな感じの時があります。そういう時どうするか・・? ” 寝る” が答えなのですが、あまりに予想通りで苦笑いです。さてさて・・・来年のオリンピック開催は如何に?

ところで、グレゴリー・ベイトソンという人類学者の提唱したダブルバインドという概念をご存知でしょうか?人が受ける命令で何々をするなというものがあったとします。それと同時にその人がそれを否定するような別の禁止命令を受けることによって発生する板挟み状態を言います。例えば、赤ん坊がニコニコしながらおいでおいでしている親の方に近寄って行くと、最後にその親がプイと横を向いて差し出していた手を引っ込めるような状態があげられます。また会社でも、会議では積極的に発言をしろと言われているのに、何かいうと生意気だ経験も少ないのにと否定されるという状況もこれに当たるのかもしれません。いずれにしろ、こういうダブルバインド的状況は世の中に溢れていると思います。今話題の政策でも、ある部署からは旅行に行きましょう、経済を回しましょうと言われる。一方では人混みを避けましょう、不要不急の外出は控えてくださいと言われている状況はまさにダブルバインドとなりますので、相応に人の心は圧力を受けてしまいます。心が不調になる人たちが多く発生しているのもやむを得ないと思います。これこれこういう対策をすると安心ですよ、と笑顔でキャスターが語りかける背景にはいつもオレンジとか緑の中に浮かぶマリモのようなコロナウイルスのイメージ画像が使われていますので、これも一種のダブルバインドになるのかもしれません。このテレビ画像というのは無意識に知覚されている分、余計に厄介なものかもしれません。私が、滅入っている患者さんにテレビではなくラジオからの情報収集をしてみてはどうですか?とアドバイスする理由です。ダブルバインドに悩まされている人にできるアドバイスは・・・

しばしそこから離れなさい・・一択

ほうどうのよは

7月22日 水曜日

今日1日労働したら明日から二日間お休みがいただける予定ですね。今日のお題は、報道の余波なんですけどね。先日芸能人の方の自殺の報道がありました。過去にもいくつか思い出す似たような事件は一つや二つあるのではないでしょうか。私もまだ10代の頃だったと思いますが、超売れっ子だった女性歌手がなくなるという事件をよく覚えています。特別にファンであったからではなく、あまりにも衝撃的な出来事だったからです。ことほど左様に人々の心に深く記憶付けられてしまうこの手の事件を考えるときに忘れてはならないキーワードがあります。「自殺報道ガイドライン」です。アメリカが離脱を表明している(!?)WHOの提唱しているガイドラインです。例えば、遺書を紹介してはならない、死を美化しない、手段を細かく報道してはならない、不要なBGMをつけた報道をしない・・などなど、してはならないことが挙げられています。一方で報道の際にすべきこともあるようです。例えば、同じような悩みを持っている方に対する相談先を紹介する、あるいは自殺以外の問題解決をする術を紹介することも同時に盛り込まれています。実際に有名人の事件をきっかけに全体の自殺率が増加することがすでに証明されており、メディア報道に影響を受けて自殺率が増えてしまうことを「ウェルテル効果」と呼ぶそうです。言わずもがなですが、ゲーテの著作にちなんで名付けられているわけですね。一方で、報道の仕方によっては、悩みをもつ人たちに解決の手段を与えるという正の効果や影響もあって、これは「パパゲーノ効果」と呼ばれています。ワイドショーをご覧になっている方達がおられましたら、ぜひこういう視点で番組をチェックしてみてください。BGMとか、その人をやたらと持ち上げて美化していたりとか・・・ありそうな気がしますがいかがでしょうか?もしあるのなら、その番組には罰点を挙げましょう。メインキャスターの方へは、お勉強不足なので ”もっと頑張ろう” のハンコをおしてあげてくださいね。

もいっこあった・・・報道の余波ネタ。Go to travelという言い回しの影響です。これを使う英作文の解答が増えそうな予感がします。文法的には別の語法を使う方が自然であると聞いています。go to travelの意訳として「迷走する・右往左往する」というのを広辞苑にあげておいてはどうでしょうか・・・(ちょっと皮肉にすぎるな、すみません)

つーことで・・・小生はこれあげておきますかね・・

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よりそいホットライン

与謝野町アラート!?

7月21日 火曜日

畑仕事の際に・・マダニにご注意を!

以前にも書きましたが、マダニに咬まれて来院される方が今年はとりわけ多いような気がします。初めはごく小さな黒い点でしかないので、見た目では識別しづらいです。とはいえ虫眼鏡で見るとすぐにわかるのですけど。数日かけて吸血されるとかなり大きくなってくるので、そうなると誰にでも気づくことができるようになります。できれば小さな点の時に除去したいです。畑仕事や除草作業など、草むらでの作業後にはシャワーを浴びて入念に体のチェックをするようにしたいものです。作業前の予防策も入念に行いましょう。長袖長ズボン、足元はできれば長靴で固めて、首元にはタオルなどで侵入を防いでください。この時期当然熱中症に注意が必要です。長時間ぶっ続けはやめてください。適宜水分を摂りながら、あ・・この際はマスクは不要です。重装備の上にマスクをするとやはり息苦しくなりますし、危険なことすらあると思います。万が一、作業後にマダニに咬まれていることがわかった場合にはむやみに引きちぎろうとせずに、医療機関で処置をしてもらってください。丁寧に除去するか、皮膚ごと切除して縫合するなどの手当をすることとなります。無事に虫体除去されても、それで一件落着ではありません。皮膚炎が強く出ている場合には、マダニ関連感染症の一つである、ツツガムシ病やリケッチアなどの感染症の可能性がありますので抗生物質服用による治療を要します。皮膚炎が治ったとしても、まだまだ安心できませんよ!数日後に発症する、もう一つの関連感染症であるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)というものがあります。これはウイルス感染症ですので・・・もうコロナウイルスで学習されたみなさんはわかりますよね・・・治療薬がありません。とにかく早めに疑い、診断して対症療法を行うしかないのです。当地のマダニはこのウイルスを有している場合があることがすでにわかっていますので本当に注意を要します。もう一つ予防策を忘れていました。作業前には虫除けスプレーですね。ディートという成分を含んだものが良いと思います。子供さんたちのデリケートな皮膚にはイカリジンという成分を含んだものにしても良いでしょう。過去にイノシシなどの獣にやられた畑などでは特に注意を要します。

それでは・・・あと二日でお休みに突入しますね、暑さに気をつけてお過ごしください

医療新人類

7月20日 月曜日

また1週間始まります。

さてと・・今日は前々から書いておきたいと思っていたネタです。バブルが弾けた時のことを思い出してみましょう。そう、住宅ローンの怪しいのがたくさんあって、無担保、無審査は当たり前、どんどん貸せ〜みたいなことをやっていた金融業界の事情が暴露され、メガバンクにもその影響が波及していったという時代です。当時、政策新人類と呼ばれていた政治家さんたちがいました。重鎮の議員を相手に、旧い慣習にとらわれず、忖度しない政策を進めようとされていた(ように見えました・・傍目には)方達です。ま、それは置いといて・・現在私が注目している医療の世界で積極的に著書や発言をされている先生方の中にも「新人類」と呼びたくなるような人たちがたくさんおられます。だいたい30代から50代前半くらいの世代に属しておられ、多くは大学教授みたいな権威的な存在ではなく、在野の臨床家とも呼べるような方々です。毎日実臨床をしながら、後輩の指導を行い、一般向けにも情報発信をしておられます。大変勉強になりますので、著書もたくさん読んでいます。これからもどんどんと風通しの良いリベラルな医療界になっていくと良いな〜と思っています。白い巨塔はパターナルの最たるものですからね・・みなさんご存知でしょ(^^)

ゆっくりと危機管理社会をつくりたい

7月19日 日曜日

ここ1−2年の間に、私たちの社会に色々な歪みが次々に出て来ているような気がします。今回の新型コロナがそれに拍車をかけたのは間違いなさそうです。3月から徐々にというか、一気に全国を襲った不況は観光業界に前月比マイナス99%みたいな驚愕の数値を叩き出しています。多業種の方々が困難に直面していると思いますが、数字だけでいうとその最たるものではないかと思います。件のキャンペーンもそういう数字に裏打ちされた、背に腹は変えられぬ事情があるのは事実でしょう。かといって感染症が広がるのに歯止めをかけなければならない・・政府の右往左往ぶりもやむを得ないのかもしれません。私たち一人一人にできることをよく考えて行動に移していきたいと思います。地元でできる消費活動は地元でしましょう!他の人の立場やそれぞれの事情を思いやる心のゆとりを持ちたいものです。地域社会の安心を少しでも確保できるような対策を今後私たちの業界でも検討していく予定になっています。自分たちだけのことだけでなく、皆さんにできることを考えていくという思いを仲間たちで共有しています。頑張りたいと思います!(こんな真面目なこというキャラじゃなかったのにな・・・)。ところで・・・右往左往する政府と先ほど述べましたが、ある意味自業自得なんじゃね?とも思っています。ここから先はオフレコですが(笑)・・・公文書が簡単に書き換えられる、それで犠牲者が身内に出ても無関心、なんとなく飛行機買うのには数兆あるいはそれ以上のお金が簡単に出ていくのに、数億円の補助金をつけるのにも色々と制限がかけられる、補助金がようやく出たと思うと、何やら委託先が怪しげ(?)だったり、今回のGO Toだって事業総額1.6兆円の18%に該当する約3000億円が事務依託費だそうです。う〜ん、信頼して任せてくれという方が無理筋なのかな・・・なんて思ったりする気だるい休日の朝です。さらに昨日は有名人の事件もありました。とかく生きづらい世の中になってしまっています。自己責任社会はある程度重要だし、無責任社会はもってのほかですが、例えば経済格差の問題だって根っこは生まれながらにして格差を生じてしまっている現実に目配りが足りなかったのかもしれません。家の懐事情の問題で進学を諦めないといけない学生さんたちがいるという現状を改善することはとても大事だと思います。自己責任社会を実現するには、土台の公平性や公正性が一定程度担保されてないといけません。受験制度をいじくったり、なんとかポートフォリオとかやる前にまずは国を信頼できる土台作りを叶える必要があるのではないでしょうか・・。みんなが信頼して任せられる行政制度を整えることが、ゆっくりではありますが、もっとも堅牢な危機管理社会を実現する道につながるのではないかと思います。ま、そのためにはやっぱり、自分たち一人一人の行動を見直すことにもつながるのかなー。めざそう「任せてブーたれる社会から、引き受けて考える社会へ」(^^)b

では、久しぶりのお天気に感謝しつつ・・・良い休日をお過ごしください。

リベラルな職場

7月18日 土曜日

平川師匠が仰っていたことについて最近うなづくことがあった。ひとことで言うと、世の中に「リベラルな会社はない」ということである。多くの人は元来リベラルな職場を望んでいると思う。フラットな人間関係で、みんなでワイワイしながら仲良く仕事ができる職場があれば良いのだろう。しかしながら、リベラルの対義語はパターナルなのだが、多かれ少なかれ職場や会社はパターナルなものだと言うことだ。私も実はなるべくリベラルな職場環境を求めていたし、今もそれを作りたいと考えている。例えば今の環境で言うならば、職員に一律の制服を強制しないという方針はそこから来ているのだ。外から見るとまとまりがないとか、統一感がないとか見られるだろうというのは百も承知である。しかしながら、見た目の統一感よりも、自分の好きな衣服で気持ちよく仕事ができる方が、患者さんにも気持ち良さが伝わるし心地よさを感じて頂けるだろうと考えている。職員たちからは逆に、先生決めてくださいよ・・と戸惑いの声が多いのも事実なので、ある程度は決めているが、本当はみなバラバラに自分の好きなものを着用して働いてくれれば良いと考えている。制服を決めるというある種強制的な力を伴う作業に気乗りがしないということもある。そういう作業をしていると、なんだか自分がヒトラーの元で動くゲシュタポにでもなったかような気がしてくるのだ・・・大げさだが。自分にさほど美的感覚の良さを感じられないというのもある。ともあれ、もちろん実際に居心地が良いクリニックを運営できているかどうかは皆さんの判断することであろう。何よりも自分が誰かに何かを強制されるということがとても嫌なタイプだったのだと思う。開業を決めたのも根っこはそこだと自分では考えている。話は逸れたが、社会一般にも職場というものは大なり小なりパターナルな要素を含んだ居心地のよくないものだという認識は持っておいても損はないと思う。サポーターをしているミシマ社という出版社の配信してくれたウェブ会議を視聴して思いを新たにしている土曜日の朝である。さてと時間が・・・なんだか言いたいことが言い切れない尻切れトンボの今日の文章ですが。

皆さん良い週末をお過ごしください!

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