京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

医療費とは

11月2日 木曜日

目の前に給水地点のある長距離ランナーの気持ちでおります(なんのことだ・・)。さてさて、朝からTwitter改めXでは、こくみんみんしゅとーの方のツイートじゃなくって投稿がプチバズりのようです。仰る内容は皆様各自で味わっていただくとして、それへの反論が多種多様でなかなか面白かったですね。一番共感できたのは、やはり訪問診療を中心に地域医療に関わるトップランナーでもある佐々木先生のコメントでした。社会保険は内なる国防であるという辻哲夫先生のお言葉を引き合いに出して、ご自分の考えを述べられています。社会保障とはそもそも「誰もが病気や障害になったときに、必要な医療やケアが安心して受けられるシステムであって、どこかの国みたいに、加入している健康保険の約款によってカバーされる医療が違ったり、お金を理由に拒絶されることがないように工夫されて構築されたもの」であるべきです。医療費を抑制すること自体が目的なのではなくて、より効率よく無駄を省いた医療やそれに必要な資源が確保されるような対策を講じることが、ひいては維持可能な医療提供体制を確立しうるただ一つの道であると思います。もちろん医療提供側(わたしたち)にやるべきことはたくさんあります。行政からも昨今取りざたされているデジタル化はその一つの手段となるはずです。また、国民の側としても(患者さん側ですね、もちろん私自身も仕事を一歩離れるとこちらに属します)やれること、やるべきことは少なくないと思います。医療費の伸びを圧縮するのが国の将来にとって不可欠ですという政治家の言葉は、往々にして国民に提供される医療の制限に直結しがちです。国の財政難の悪者としての文脈で医療費が取り上げられるときには、よーく注意して耳をダンボにして聞いて頂きたいなと思っています。ちょっとお時間になりました・・・また後日別の機会でこの大きなテーマは考えてみたいと思います。それでは休日の前、みなさん良い1日をお過ごしください。

昨日はなんのひ

11月1日 水曜日

昨日の渋谷は割と穏やかな様子だったそうです(某Yフーニュースより)。事前に警察からの念入りのアナウンスを行なっていたため当日の混乱はなかったとのことです。ミネソタ州にいた頃に経験したハロウィーンはめちゃくちゃ寒かったことを記憶しています。とにかく子供たちがいろいろな仮装をして近所の家々を歩き回るので、それに付き合って走り回らねばならず、なかなか大変な1日だったことを覚えています。日頃行き来のないご家族のお宅にお邪魔するので、大人としてはやや緊張もするわけですね。日本にいると体験できないことなので、楽しい思い出になっているわけでもあります。翌日からは毎日いろんなスナック菓子が食卓にばら撒かれている光景になります。そこからはリンゴ狩りとか、感謝祭にターキーのクランベリー&グレイビーソースがけとか、クリスマスの時期に移ろっていきますのでウチの人なんかはとてもワクワクするのだと言っておりました。多分ブラックフライデーのセールなんかも脳内活性化に刷り込まれていたのかと想像しておりますが・・・。明後日は文化の日でお休みです。そういえば去年は母校でちょっとおしゃべりしたのでした。あと二日がんばろ・・。

いよいよ始まる!

10月31日 火曜日

10月も最後の1日となりました。今年も残すところあと2ヶ月ですね。早いものです、ホント。さて・・いよいよ始まりました。周りに誰も共有できる人がいない私の好きなFISアルペンスキーのシリーズです。今年もオーストリアのセルデンで第1戦目を迎えました。10月開催という状況で、現地もかなりの陽気だったようですが、やはりそこは本場のしまったピステで、コースの荒れもなくコンディション良好な中で行われました。初日は女子大回転ですね。素人目には一番面白く見られる種目です。ビブ#1を引いたスイスのLara Gut選手が1本目4位からの大逆転で優勝したようです。どちらかというと高速系の得意な彼女ですが、開幕初戦のセルデンという場所はかなり相性が良いようです。確か総合優勝した数年前も初戦を優勝で飾っていたような記憶があります。そして、3位にはもう一人の推しのスロバキアのPetra Vlhova選手が3位に入るというなかなかの楽しいレースでした。何回も見てしまいました〜。本命のアメリカMikaela Shiffrin選手は惜しくも6位という結果でしたが、役者の揃っての入賞に今年は面白いレースになる予感がしてますます楽しみな気がしています。

いつかは1週間ぐらいのんびり信州に籠ってみたいものですな〜・・・

週末考

10月30日 月曜日

昨日は午後に緩和ケア研修会に参加しました。夜は撮り溜めしていたドキュメンタリー番組を視聴しました。今のパレスチナの戦争状態の発端と言っても良いかもしれないオスマン帝国崩壊の頃のお話しです。有名な映画アラビアのロレンスの時代ですね。イギリスの二枚舌の外交とか、ドイツのユダヤ人迫害の歴史など、現在の悲劇に至るところで当事者以外の国のやらかした過ちはやはり知っておくべきなのかなと思いました。元々同じ一神教のユダヤとイスラムですので、水と油の存在ではなかったはずなのでしょうけれど、報復の連鎖になってしまった今となっては折り合える地点を見つけるのがなかなか難しいのが現実です。どんどんと過酷さが増す現在、現地では国境なき医師団など、懸命に活動している団体は数少なくなってきているとも聞きます。私も少しではありますが、できることをやっておきたいと思い寄付を行いました。さて、今朝の朝刊には2050年に無くなるかもしれないという記事で書かれていたのがなんと「スマホ」であります。なんでもスマートグラスとかスマートコンタクトと称されるような、メガネとかコンタクトレンズのようなデバイスにとって変わられるのではないかという予測です。仮想空間でスマートグラスをつけて、AIの選んでくれたアバターと会話を楽しみ、カップルが成立する・・・のだそうです。仮想の分身同士が仮想空間で出会って実際に結婚するとか、ちょっと想像できないのですけど、まあその頃は私も生きていたらおそらく相当高齢になっているでしょうから、自分ごととして心配する必要はないですね。せいぜい仮想空間でお葬式でもしてもらおうかなというぐらいのものでしょうか。

無題

10月29日 日曜日

朝から晴れたり曇ったりです。昨日の夜は某医大病院発信の消化器がん関連の講演会を視聴していました。その後は医学書院企画の医療者向けセミナーを登録していたことを思い出して、これまた寝ながら視聴。怒りと不安への対処についての教育番組でした。小難しい医学理論や数式の話ではないので、ながら聞きにうってつけの内容でしたね。数日前からまたまた顔の表面がガサガサしてきてポリポリと掻きながらなんでやろな〜とか考えています。環境因子か、はたまたストレス反応なのか・・・。今日はちょっと関係者各位とお会いする集まり会があるので、それまで雑事とかおそうじとか頑張りましょうかね。皆さんも良い週末をお過ごしください!

じぇんとりふぃけーしょん

10月28日 土曜日

朝から屋根を叩く雨音で目が覚めました。というか、まだ深夜の2時半でしたけど。いまは晴れておりますので、今日も秋晴れの良いお天気となりそうです。昨日のお勉強ワードは”ジェントリフィケーション”でした。得意のWikiによると『ジェントリフィケーションとは、地域における居住者の階層の上位化とともに、建物の改修やクリアランス(都市再開発)の結果としての居住空間の質の向上が進行する現象のことである』とあります。大分前に東京下町の元々町工場の栄えた地域がまさにこの影響で地価が上昇し、その影響で元々の居住者離れや、商店街の空洞化が進んだというニュースを見たことがあります。市街区の美化には寄与することはそうなのですが、一方で格差の拡大につながる側面もあり、一様に歓迎というわけにもいかないようです。そういえば・・京都市内でもそんな雰囲気を感じさせる工事中の区画・区域があるような気がします。あそことか、あそことか、小さな区画でも、あ〜ここ潰してこんな道路作ったんや・・・みたいな。少し内容は異なるのかもわかりませんが、半導体企業の誘致でバブっている(らしい)熊本県や北海道のお話はすでにオン・ゴーイングなものとして注目されていますよね。熊本の周辺の渋滞たるや凄まじいそうですな。知らんけど・・・

匂い?臭い?

10月27日 金曜日

晴れの日が続きます。お昼に外に出ると5角形の小さな蠢く物体が大発生しています。不思議なことに知らないうちに踏んづけてしまっても漂ってこない異臭が、格闘しようとすると出てくるということですね。臭いの源は足の付け根にあるそうですので、踏んづけてしまっても噴霧されなければさほど臭気は漂わないのでしょうかね。ちなみにこれを良い匂いと感じる方もいらっしゃるそうです・・・羨ましいですね。さて、昨日は最近感染者が増加していると言われている(実際にそうです)梅毒のお勉強をしていました。ケアネットという医療者のためのプラットフォームがあります。先日2日間にわたる祭りがあったのですが、その時に流された先生方の講演を視聴しています。無痛性の皮膚粘膜病変を経て、II期に移行すると時に発熱を伴う全身の発疹を認めますので、このような時期に診療所を受診されることがあります。なかなか普段よく目にする疾患ではありませんので、私たちも想起することができない場合があります。この期も無治療でも自然に軽快しますので、そこを取り逃すと潜伏期に入っていってしまいます。幸いに(と言っていいのかどうかわかりませんが)、後期になると、感染性が低くなると言われますので、診断は迷宮入りとなってしまうわけですね。認知機能低下を引き起こす可能性がある神経梅毒の時期はかなり遅れてやってきます。物忘れ外来を受診していただいた患者さんのご家族が、診療明細を見て”??”となってしまうのが、そこに梅毒抗体検査の測定項目が入っている時でしょうかね。うちのお爺さんになんで性感染症の検査を?と思われるかもしれませんが、元を正すと上記のような理屈があるのですね(もちろん主治医から説明がある場合が多いかとは思いますが)。それでは、秋晴れの日も残り少なくなってきます。いろいろありますけど、頑張っておしごとに勤しむことにいたしましょう!皆さんも良い一日をお過ごしください。

トウダイモトクラシ

10月26日 木曜日

昨日はおしごと関連で、灯台下暗しな案件がひとつあってまたまた↓となっています。誰がみてもそうやんっていうのは取りこぼしは流石に少ないのですけど、思わぬ思考のエアポケットに入ってしまったかな〜というのは時々あります。なんのことをかいているのかわからないと思いますが、まあ毎日色々とあるものです。知り合いに教えていただいたジャズピアニストの曲をかけながら書いています。聴いているとほとんどアドリブ演奏のようにも思えるのですが、こんな譜面をどうやってメンバーは覚えているのだろう・・・。キーになるモチーフが繰り返されるでもなく、不思議だなと。と思えば2曲目はなんとなく昭和歌謡のようなキーフレーズが・・・。話は飛びますが、昨日の紙面では国内総生産(GDP)がドイツに追い越されて4位になったのだとか。人口で割った一人当たりポイントはもちろんもっと低くなります。円安の中でのドル換算のデータであることを差し引いてもここ数年の伸び率は低いので、やはり苦境に立たされていることは間違いなさそうです。さて・・・30年後の私たちの国のかたちやいかに?潜在的ポテンシャルの高い国民性と言われる(?)この国の将来が実は楽しみでもあります。NIPPON・・買いなのか否か?

昭和な選曲リスト

10月25日 水曜日

昨日のお昼は来院時に汗をかいている患者さんもおられましたが、今朝はまたひんやりです。そのせいもあってか、引き続き風邪症状の方が多く来院されています。中には名のつく感染症もまだまだあります。気温や状況に応じた体調管理難しいですね。さて、このところ昭和に活躍された芸能人の訃報が続いています。過去の記憶を辿りながら流行曲を聴いていましたが、懐かしい名曲がたくさんあります。動画の検索をしていると際限なく続いてしまって、最終的には訃報と関係なく、いろんなのをみてしまいました・・・。昔の曲の名作たる所以の一つは、長いイントロ(語りが入れられます)と歌詞なのでしょうね。一気にサブスクの視聴曲の履歴が昔に染まってしまいました。年末のお楽しみでもある「今年のあなたのリスト」に大きなバイアスがかかってしまいそうです。さて、今日は昼からおそとの1日です。皆さんも良い1日をお過ごしください!

時代の移り変わり

10月24日 火曜日

昨日はおしごとが終わってからとある会議にウェブで出席していました。介護などに関連する話題のものです。いくつかのお話を伺って、終わってからもひとしきり考えていました。ほんとに色々な困難事例があるものです。なかなか有効な対策がみえてこない場合も多いですね。最近は医療や介護・福祉だけではなく、他の業界の方のお話を伺うことも増えてきました。わりと共通しているのは、多様な人材が重要であったり、組織としての新陳代謝が不足していたり、俗にいう既得権や過去の慣例にとらわれるあまり、新しいことができないなどの問題点が語られます。多様性で言うと、やはり最近避けて通れないのは、女性や若者の登用ということでしょうか。一概に歳をとるとダメで、若いと良いというわけではないのですが、年功序列制の弊害というものは存在するのも事実でしょう。数年前に丸紅でしたか、女性の採用比率を半分以上にすることを目標に掲げていましたけど、最近の実績はどうなっているのでしょうかね。国会議員の男女比もまだまだ日本は偏りが大きいようです。少子高齢化で今後は人手不足の不安が叫ばれる中で、今後多様な働き手の確保ができる組織が生き残る可能性が高いのかもしれません。そういう意味ではおそらく景気や世界的な社会動向に敏感な商社が一歩先んじているのではないかと思います。差別云々ではなく、人口の半分を占める女性の感性や見る目を取り入れる方が、色々なニーズを拾い上げる意味でも有利なのではないかなという単純なおはなしです。当院は・・・私以外皆女性ですね。あたりまえか・・・。

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