京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

久しぶりの

6月2日 金曜日

週が明けたと思ったらもう週末に近づいています。何度書いたかわからないこのフレーズ・・・月日の経つのは早いですね。朝から町内放送が警報を報じています。災害に至らなければ良いのですが。さて昨夜は関連病院の先生方との懇親会がありました。久しぶりにオンサイトで直にお会いしてお話しする機会でした。やはり直接交流するというのは貴重なものです。何年振りかにお会いする先生もおられてなかなか有意義な2時間でした。のんあるで自動車で帰宅してから世之介シリーズの第一作目のページを捲りつつ寝落ちでした。アラームをセットし忘れていたのですけど、なぜかいつもの時間に目が覚めるという、時々誰にでもある不思議な現象に体内時計リズムの偉大さを感じつつ、美味しい朝ごはんをいただいて仕事の準備に取りかかりませう。みなさん大雨ご注意ください。

忙中閑の一日でした

6月1日 木曜日

あっという間に今年も6月になりました。折り返し点ももうすぐです。近畿地方の梅雨入りというニュースを耳にしてから昨日今日となぜか晴れていますね。梅雨の中休みというか、いきなりお休み。昨日は午後からおそとでしたので、雨が降らなかったのはおお助かりでした。早めに終わることができたのでその後は、某番組で最近大統領選挙のあったトルコの国情を少しお勉強してみました。講師は同志社大学の内藤教授でした。長期化するシリアの内戦からくる難民の受け入れに比較的積極的であると考えられている現職の方が当選となったわけですが、なかなか複雑な内政状況で解説をお聞きしてもなかなかわからないことだらけです。また少しづつ学んでみましょうかね。内藤教授は、とある喫茶店でお見かけしたことがあるのですが、そのまんまのちょっと不思議なオーラのある、知的でおしゃれな先生でした。となりのイスラムというご著書が素人の私にもわかりやすく良いなと思ったのがきっかけでした。今日も朝から晴れていますね・・・みなさん良い1日をお過ごしください。

変わるとき

5月31日 水曜日

きのう朝にオーダーした医学書が夕方にポストインされていました。注文の設定が即配がデフォルトになっていたようです。ゆっくりでよかったのに(ポリポリ)。でもこれっておそらく2024年まででひと段落するのではないかと囁かれていますね。働き方改革が実際に稼働し始めるとされている同年で大きな影響を受ける業界の代表格が物流の分野だそうです。とあるニュースで長距離トラックドライバーの3日間を追いかけるビデオが流れていました。早朝に荷物を積み込み、片道数百キロを10時間かけて走り、翌朝新たな積荷をのっけて戻ってくるという2泊3日間の様子です。高速道路では深夜の割引があるため、料金所を通過する時間を0時すぎにするために、路肩やパーキングで0時待ちをしている車両もあるそうです。業界では有名だが一般世間が知らない「0時待ち問題」。動画では運転手の方のきつい労働条件が描かれる一方で、それでもなんとなく楽しそうに、お仕事好きそうな雰囲気が混じり合ってさほど悲観的にならない内容でした。が・・・多分24年以降はより負担の少ない労働条件を担保せざるを得なくなるため、かなりの影響を受けることになりそうだと予測されています。環境への負荷とか、トラックの走行時間帯の分散とか、高速道路と一般道路の通行状況とか色々と考えなくてはならない問題点があります。さらに私たちも、即配サービスは望めなくなるでしょうし、24時間コンビニにはたくさんの食料品が並んでいるようなことも難しくなるのかもしれません。それに合わせた生活の実践が必要になってくることを覚悟しなくてはならないですね。おっと・・・医療業界も御多分に洩れず、この改革に巻き込まれていくと思います。主に病院勤務の先生方の労働時間、時間外勤務の時間規制が厳密に管理されることになるでしょう。病院側も色々な制限を課していかなくてはならなくなると思います。ほんの一例ですが、患者さんのご病状の説明など、私が病院勤務の頃には自分の仕事がひと段落して、ご家族も来院しやすい時間帯、すなわち夜の6時とか7時とかから行うのはあたりまえでした。17時以降の面談は廃止しますという医療機関も出てくると思います。ご家族もお仕事がおありなので、休暇手続きをとって時間を割いていただかなくてはならなくなるかもしれません。すべての人が影響を受けるであろうこの問題、人間らしい働き方、生き方を皆で享受するために避けては通れないのだと感じています。仕事の効率化をDXなどの利用で推進しながら、一人一人が少しづつ不便も受け入れながら、今より少しゆっくりとした社会が作られていくと良いのかもしれないなと漠然と考えている今日この頃です。開業医はあんまし影響受けなさそうだけど・・・たぶん。

するべきか、せざるべきか・・

5月30日 火曜日

連日の傘マークが並んでいる天気予報です。今朝は中休みでしょうか。さて先日うがい薬の処方をしながら考えたことがありました。数年前の京都大学の研究ではうがい薬はそれほど効果がないというデータであったと思います。うがいという行為そのものには一定のかぜ予防効果が認められたのですが、それは薬を使用せず水道水で行ったものでした。ヨードを含む殺菌作用のあるうがい薬を用いた場合はむしろ予防効果が相殺されてしまうようです。理由付けとしては、口腔内の常在細菌叢が乱されることによるのではないかという推論です。腸内環境もそうなのでしょうけれど、生体内には一定の常在細菌のフローラが存在します。それらの役割によって病原微生物の侵入の門戸が守られているのだと言われています。うがいに消毒液を使用することで、そういった援軍をもやっつけてしまっているのかもしれません。件の研究から得られる結論は、風邪の予防には1日4−5回の水うがいをしましょうというものでした。それよりも効果的とされているのは・・・手洗いなのですが。あと、疲れているなと感じた時にはとにかく仕事を休んで睡眠をとりましょう。できる時とできない時がありますけどね。ところで・・・「うがい」という言葉の語源って「鵜飼」にあるってご存知でした?

休日の定番

5月28日 日曜日

ちょっと早起きしてゆっくりコーヒー淹れて、ラヂコは休日の定番番組であるラディアントモーニングです。後藤さんのまったりしたトークとセンスある選曲が大好きなのです。今日はアメリカのギタリストであるマイケル・ランドウさんをフィーチュアされていました。A Whole New Worldのギターソロが後藤さんの推しだそうです。これ、あまりに短い尺すぎて今まで意識して聴いてなかったですけど、プロってそういうのに気付くことができるのですね(上から目線ですみません)。尊敬です。マイケル・ランドウさんって日本のアーティストのバックも多数こなされていますね。Return to Myselfとかもそうですけど・・。ギブソンだけではなくストラトキャスターもいいな〜とか考えながらの日曜日ののんびり朝でございます。さて、久しぶりにリクエスト・・・。かかれば何かちょっといいことありそう(笑)。ちょっと出動してきます。皆さんも良い週末をお過ごしください。

ニュース雑感

5月27日 土曜日

ホントに早い1週間です。今日は土曜日で少しのんびり(今のところ)。最近のニュースから再び耳にするようになった”ウェルテル効果”と”パパゲーノ効果”です。自ら命を絶ってしまった方の報道が過度に詳細になってしまったりすると統計的に一般の方にその影響と思われる数値が上昇するということです(これがウェルテル効果と呼ばれます)。ニュースの横に、気持ちが辛い時にアクセスする番号やサイトを同時に表示する報道が増えてきてはいますが、まだまだガイドラインが遵守されているものばかりとは言えないようです。それが苦境からの一つの脱出方法なのかと人に思わせてしまう番組や報道編集はこれからも注意しなくてはならないですね。ニュース関連では、トップ芸能プロダクションのスキャンダルもあります。これについては報道機関や出版社も、今まで知っていながら敢えて触れていなかったというコメントも見られます。圧力をかけられていたのか、忖度していたのかよくわかりませんが、事実としては深刻に受け止めなくてはならないのでしょう。ただ・・今現在活躍している人たちにその矛先を向けてしまうのはどうかと思います。彼ら彼女らは、巷間言われるよりも、それ以上に小さい頃から努力して地道に頑張ってきており、実力も伴っている方達が多いと思います。要は”大人の側の問題”が彼らの今後の活動をさらに毀損してはならないのだと感じています。よく知らんけど・・・

職業体験

5月26日 金曜日

朝から曇っています。昨日お仕事あがりに立ち寄ったスーパーマーケットでの一コマです。お母さんと小さなお嬢さんが買い物かごをレジに持ち込んで、店員さんが会計をされていました。まあ当たり前の何でもない光景なのですが。その子どもさんが、店員さんのレジ打ちの様子をじーっとつぶさに見ておられました。そういえば自分にもそういう経験があったな〜と。レジ打ち操作を見ている側ではなくって、それを見ている子供を眺めていた側なのですが。子どもの頃にレジ打ち作業に憧れるのってありますよね。アメリカの都市って大体チルドレンズミュージアムっていう、子供の遊びと学びのテーマ館のようなものがよくあります。そこで必ずと言っていいほど、ミニスーパーマーケットみたいなコーナーがありまして、一方が店員さん側の役目をして、模擬買い物をした子供がそこに並んでチェックアウトしていく「ごっこ遊び」をするわけです。大阪でしたか、キッズなんとかっていう模擬職業体験のような施設があったかと思うのですが、子どもってちょっと背伸びした大人のようなことをする体験ってすごく好きなのですね。昨日の子どもさんの頭の中もそんなことがぐるぐる回っていたのでしょう。では、週末近くの一日がんばりましょう・・・。皆さんも良い1日をお過ごしください。

ひきずらない

5月25日 木曜日

昨日今日とあさがひんやりしています。今朝は13度の表示でした。冬は10度超えているとなんとなくホッとしたのですが。慣れというのは恐ろしいものです。今は10度前半を見ると”さむっ”ってなります。恐ろしい反面、一方では慣れは心に安心をもたらしてくれる時もありますし、慣れが駆動力となる場合もあります。慣性の法則は中学生で履修する物理の法則でしたか。乗用車を運転しているときにしょっちゅう体験するものです。診察する時にも慣性が働いているなと思うことがよくあります。その場合はあまり良くない結果をもたらすことが多いと思います。前の患者さんとの会話が次の方に影響する場合とか、前の患者さんの症状や臨床診断にその後の方についての思考が引きずられてしまうこともあります。よく似たコモンな症状の方が続くと初見で診断をつけてしまってよく考えれば見出せたかもしれないわずかな兆候を見逃してしまうこともあり得ると考えています。なので・・・お一方診察をした時には、頭を一旦中立にして気分を一新してから次の方との対話に臨まなくてはなりません。これは言うよりも遥かに困難なことなのですけど。1日の始まりも昨日の出来事をひきずらないようにしていきたいと思います。日常生活の中でも後悔とか失敗と思うことを過度に持ち越しすぎないのがストレスを避ける意味でも大事なことのような気がしています。

認知症を予防する

5月24日 水曜日

さてさて水曜日、午前はおうち、午後はおそとの日です。朝から快晴ですので、気持ちよく一日過ごすことができればよいなと思います。さて今日は認知症という疾患についてひとこと。80歳後半までに伸びている平均寿命の一方で、現在では数百万人の罹患者がおられるという状況です。若年性認知症という少し特殊な状況を除くと、やはりご高齢の方の中での大きな心配事の一つとなっています。全世界的にそれは注目されており、様々な研究努力がなされています。治療薬の開発にも心血が注がれていますが、今のところ本邦で承認されている4種類の薬剤の効果は限定的でもあり、この分野はまだまだ苦戦が続いています。予防や発症後の進行抑止が重要であることは言うまでもありません。フィンランドでのFINGER研究というものから導き出された結論は、これらに有用な因子として、運動・栄養・生活習慣や認知啓蒙活動など多因子介入が重要であるとされています。実際には認知症を増長悪化させる可能性のあるものとして、糖尿病・肥満・高血圧・抑うつ・運動不足・喫煙などが挙げられるようです。特に後者になるにつれてその寄与度は大きくなっています。やはり中年期以降には、暴飲暴食を控えて、適度な運動を心がけ、他人との争いやストレスをなるべく少なくして朗らかに生きるということが大事なようです。最近診療で経験するのは、そこに過度な飲酒が加わるとかなり状況は悪くなることを実感しています。塩分・カロリー・アルコールが生活習慣を整えるためのキーワードです。

人とデジタルのはざま

5月23日 火曜日

マイナンバーカードが保険証に代わる存在として利用されるというお話です。もうすでにみなさん周知の事実でありましょう。全部一枚のカードで!の便利さは確かによくわかります。誰しもが思うように、一枚でこと足れるの裏側の心配は、万が一紛失したらどうしようですね。一方で少し前には自分のカードに別人の保険情報が紐付けられていたようだというニュースも報じられていました。なかなか便利なシステムにも落とし穴があり一筋縄ではいかないようです。当院も新年度から導入しているマイナ保険証ですが、まだそれほど多くの方が利用されてはいない状況です。クリニック側としては、正しい保険証情報があればそれでよろしいわけですから、特段に現状で困ることはありません。週刊誌の記事によると、このマイナンバーカードと保険情報の紐付け作業は、健康保険組合の担当者が手入力で行なっているのだということだそうです。確かにそれだと、絶対間違いが生じないとは言い切れないですよね。前述のトラブルが、その誤入力が原因であるとはもちろん言えないのですが、デジタルトランスフォーメーションとはいうものの、まだまだ手入力に依存する領域があるということは確からしいです。コンピュータ上での入力作業も、たまたま同じID番号を2者が異なる場所で入力した場合(つまりどちらかがIDをご入力しているわけですが)、その入力が秒単位でほぼ同時に行われると、システム上どのように入力情報が飛んでいくのかということも少し考えてしまいます。実際にはそんな稀なことは滅多に発生しないのでしょうけれど、理論上はありうる状況設定ではあろうかと思います。医療のDX化・・・言うは易く行うはやや難しなのかもしれません。

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