京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

平次さんと有次さん

10月21日 金曜日

朝から良い天気です。昨日夜は感染症対策のBCPについての講演をお聴きしました。BCPって耳慣れない言葉かもしれませんが、少し気にしていると結構あちこちに出てきます。Business Continuity Planであったかと思います(多分)。何かトラブルがあった時に、どのようにして通常のビジネスを継続していくのか、そのことをあらかじめ考えておいてプランニングしておくという考え方です。感染症や災害時の対策として語られることが多いようです。いざというときにどのように備えておくのかということですね。病院やクリニックを運営する上ではめちゃ大事な考え方です。平時に有事のことの対策をしておくということ。今はほぼ平時になっていますが、次の有事は12月とも1月とも囁かれています。マスクを外して経済を回す・・・も大変大事なことなのですが、まずはその前に十分な対策を練っておかないとな〜。ところで・・・紅茶ってあまり熱くないお湯で淹れると失敗しますね・・ほぼ白湯になりました(朝はそのほうが利尿作用が少なくって良いかも)。

情報公開あれこれ

10月20日 木曜日

インフルエンザのワクチンが始まっています。今年は南半球でインフルエンザがそれなりに流行したとのことです。この夏から秋にかけても子供さんたちの発熱(コロナではない)も多いと実感しているので、もしかするとインフルエンザ流行するのかもな~と思っています。対策は予防接種とマスク手洗いなどの感染予防策となります。コロナのワクチンも5回目前倒しが決まりそうですので、冬を前にしてまたまた忙しくなりそうな予感しかないですね。病院が忙しくなってはいけないのですけれど・・・。昨日夜はちょっと仕事関連でのミーティングがありいろいろとお話をしていました。保険証がマイナンバーカードに一本化されるというのもやはり話題に上がりました。もちろん色々なことが効率化されるのは喜ばしいことなのでしょうけど、よくよく考えると心配な点もありますよね。カード紛失のリスクだけではなく、データがどのように使われるのかとか、個人情報保護がどのように担保されるのかとか、数え上げるとそれなりにたくさんあります。私も効率化賛成、セキュリティへの心配あり派になるかと思います。さりとて切り込み大臣がお尻を切ってやる!と宣言されたようですので国も本腰を入れるという覚悟なのでしょう。思えばカードで私たちの住所氏名はおろか、医療の情報、運転免許、果ては預貯金の状況とか物品の購入履歴などたくさんの個人情報が管理されようとしています。一方で管理する側の国の情報は十分公開されているのかな・・・と考えると、黒塗りのり弁に代表されるように、そうとも思えない状況があります。DX化を進めるために・・ということなのでしたら、私たちもそういう情報についての開示を受けて然るべきなのかもしれないななどと考える今日の寒い朝でした。それでは皆様、お体お大事に今日も良い一日をお過ごしください。

もんだいてーき

10月19日 水曜日

週のなかほどやって参りました。ふー・・・ 今日は一つ医療のネタ、難しいな〜問題を提起しておきましょうか。医療費が高騰しており何かと槍玉に上がることが多いです。インフルエンサーと呼ばれる人が、終末期の胃ろうについて私見を述べられていました。少なからぬ人が納得しそうな話題でしたが、こういうことはやはり医療経済に精通する方が、キャッチーな話題としてではなく、真正面から難しい問題は難しい問題として提起していただく方がよろしいのかなと思いました。ちょっとわかりにくい言い方でしたかね。それではわかりやすそうな方を一つ。医療費高騰対策として、ジェネリックの普及とか、薬価改定で薬剤にかかる費用を抑えているわけです。皆さんも保険基金から、あなたの今服用しているお薬は、ジェネリックに変更するとこれだけのメリットがあります・・というような案内のハガキを受け取られたことがあるかもしれません。それはそれで一つの効果を上げているのだろうと思います。ところが先日ある消化酵素の飲み薬が生産販売中止となりましたという製薬会社からのレターが届きました。その理由は・・・薬価の抑制により、製造販売で利益が上がらないどころかマイナスになりかねないのでということでした。また別の話題では、妊娠悪阻に効果的なお薬が、他国では使用できるのだが、日本ではその適応がないということ。その理由を尋ねると、日本ではジェネリックなどの影響で薬価が低すぎるので適応拡大は無理だとのこと。うーむ、ものにはそれなりの値段がつけられなければならないのだということなのでしょうかね。

二項対立?

10月17日 月曜日

朝から雨模様です。昨日の好天からの落差が大きいのでちょっとしんどいですね。さて、まるまる1週間7日稼働するのは久しぶりのような気がします。連休などが多かったので、今日は朝から頭にねじり鉢巻しています。先日大臣が保険証廃止、マイナンバーカードの事実上の義務化に触れておられました。義務化ではないそうですが、保険証がなくなるということはカード保持以外の代替策はありませんね。そのため、保険証廃止はカードの普及促進のためではないかというふうに見る向きもあります。まあ実際にそういう側面は否めないのかなとも思いますけど。カード促進したいのなら、そういうやり方ではなく、ストレートにそれによる利便性や、得られるメリット(個人にも国にとっても)をもっと強調しても良いのに・・・という意見を述べられていた人に対して、反対派はこれだから・・・という批判をしている方もおられました。疑問を述べられているだけなので、必ずしも反対派と括らなくても良いのにとも感じます。私もクリニックの業務上は、カードの普及によりかなり効率が良くなると思ってはいますが、前述のような疑問には同感なところもあります。こうしてみると、一つのことについて、賛成か?反対か?という意思表示をするのは、そう簡単ではないのだなと思います。この部分は良いと思うけど、こっちはどうかな〜?という状況はよくあることなのではないでしょうかね。ことさらに賛成派と反対派に対立させなくても良いのではないでしょうか。では・・・お仕事に取り掛かります、皆さんも良い1日をお過ごしください。

AIのチカラ

10月16日 日曜日

早くも10月も半ばを過ぎました。今日は朝から快晴です。最近、以前に診察した方の疾患が実はこれこれでしたというお返事を紹介先より頂き、後から振り返っています。診断困難症例でしたので、大いに学びと反省になりました。診察中はある意味時間との戦い的な側面もあるので、そこがなかなか難しいところです。今はAI問診とよばれるシステムも開発されつつあります。何かと言うと、患者さんの訴えを聞きながら入力していくと、それなりに候補疾患が絞り込まれていくというソフトです。多分将来的には、かなり有力な診断ツールになっていくと思います。疾病診断は問診が7割!とか言われることもありますので、それに診察技術と検査値を組み合わせていけば、こんな私でも名医になれるかもしれません・・・。あと何年このおしごとができるのかわかりませんが、少しずつでも進歩していくことができればと思います。さて、昨日は今夏最後のおそとでのBBQをウチの人と、江戸からおみやげを持って帰ってきてくれた娘と楽しみました。すこし肌寒い感じでしたが、よい一日の締めくくりとなりました。前日に”キャンプ芸人”特集なる番組をみていたのがきっかけなのですけど。巷では野外でのレジャーが結構人気があるようなので、ちょっとまねごとをしてみたわけですね。もう少し大きめのコンロであまり凝りすぎないものを来年用に物色してみようかな・・・それでは皆様、よい休日をお過ごしください。

娘のお土産です—ᐠ( ᐛ )ᐟ

recuperated well.

10月14日 金曜日

昨日は山積みの書類を7合目までやっつけて力尽き帰宅(かなり大げさ)。いつもより多く睡眠時間をとることで身体のリチャージができたような気がします。ウェアラブル端末からも「目標の6時間睡眠ができましたね」と褒められました。早起きの利得を生かすために、今日はこの辺で7合目からの続きをやってまいります。皆さんも週末に向けて、良い一日となりますように。

能力発揮させてあげよ

10月13日 木曜日

昨日の午後に診察室のエアコンの入れ替えをしていただきました。新しい機器は、自分でお掃除もしてくれるし、人がいるところを避けて風を送ってくれるし、使った後に消費した電気代を表示してくれるし、とても賢い子です。さらにトリセツ読み込んで、フルに才能を引き出してあげないといけませんね。思えば新しく使う機器類で、きちんと説明書を読み込んで使った試しがありません。最近のガジェットとかPCはそもそも書類が添付されていなくて、ウェブで検索したりする設定のものもあります。いずれにしても、アップデートされたものの能力の半分、いや3分の1、下手すると10分の1くらいしか利点を生かせていない・・・なんてこともありそうなので、今後改めねば。その点ウチの人はとっても賢くやっておられるようです。凝り性という性分の能力が最大限に発揮されるところですね。私というと・・・飽き性で面倒くさがりで、おまけにいいかげんなところがあるのでダメダメなのです。自分のネガティブな面も見ながら、落ち込みすぎずに少しずつ改善していきたいと思います。それではーっ!今日も一日元気出していこー・・・

森と沼の奥深くへ

10月12日 水曜日

火曜日から始まった週はちょっとおトク感がありますね〜もう水曜日です。微妙〜にノルマのおしごとをこなしながら、なんとか生き延びている感のある毎日です。でもちょっと予測できないことが起こったらまた頭の中がパンクしてしまいそうです。とはいえ実際にパンクするわけにもいきませんので、ちっちゃな国産エンジンを精一杯回転させながらなんとかレースに生き残ろうとしているワタクシ・・・というところで目が覚めました。さて現実に戻って皆さんのお困りごとについて一緒に考えていくことをしなくてはなりません。外科医だったなら、自分の専門はコレコレですよと看板をあげておきさえすれば、自ずとそれに応じて門を叩いてくださるのを待っていれば良いわけです。けど、開業医はそういうわけにはいきません。毎日ドアをオープンにしたままで、来ていただく患者さんのお悩みにすぐさま没入して、共に解決策を探すことに専心しなければならないのです。そこが面白いと感じるお仕事でもあるのですけどね。最後にこの間手に入れた短編小説集の紹介をば少しだけ・・・。奥田英朗さんの「家日和」です。当たりでした。文庫本のタイトルはそれなのですけど、その名を冠した小説はありません。ということは、単行本の時点でこのタイトルがついていたのかな?などと想像するのですが、今日は調べてみる時間がありません。内容はタイトルからも連想できるように、家庭の中で起こる出来事を中心に繰り広げられる、あったかでちょっとほろ苦い、最後は明日からの生きる元気のそのまたタネのようなものがぼんやりと心に芽生えるような気がする(なんてまどろっこしい・・・)読後感のとってもよろしい短編集です、たぶん(まだ一作目しか読んでないので)。あと、同時に購入したのは、作家の自伝的ストーリー2作です。一つは同じく奥田さんの「東京物語」と、島田雅彦さんの「君が異端だった頃」どちらもきっと面白いゾ・・・ニヤニヤ。おっと、もうこんな時間です。それでは今日も、皆さんと臨床という森と沼の奥深くに入り込んで参りましょう・・・。

連休明け

10月11日 火曜日

朝から寒いです。今週は前半は同じような気温のようですが、お天気は良さそう。ただし後半は気温が上がるけれどお天気は崩れていくようだとか。マスクについてまた色々な議論が沸騰しているようです。賛成派とか反対派とかのように対立する話題ではなく、必要な時、すなわちマスクをつける効果がありそうな時にはつける、そうでない時には付けなくて良い。余程のことがなければ他人のふるまいにあれこれ口を出さない。ということようなことで良いのでははないかなと考えています。前提としてお願いしたいのは、可能な限り予防手段を講じておく(ワクチンです)ことや、検査とか診療体制を整えておくことなどでしょうか。アストラゼネカ社のワクチンがたくさん廃棄されたとか、薬剤保管用に購入したディープフリーザーがたくさん余っているのだとかいうお話がニュースに取り上げられていましたが、そこは許してあげても良いのではないでしょうかね。病床逼迫の問題だって、日頃からゆとりある運用ができる環境であればそこまで生じなかったのですが、効率化を求めるあまり、平時にギリギリでベッドを回さざるを得ない状況であったために、有事の際に破綻してしまったわけです。十分な体制を整えておくための余剰は皆で許容していかないとならないと思います。さて、連休明けのおしごとは始動開始後、軌道に乗るまで少ししんどいカモ・・・皆さんも寒暖の差に気をつけて、お元気でお過ごし下さい。

祝日雑記

10月10日 月曜日

今日は体育の日でしたか。調べてみたらスポーツの日と表示されています。いつ変わったのだ・・・。昨日は思い立って本屋さんに足を伸ばしたので、前々から気になっていた奥田英朗さんの文庫を2点購入。それぞれの解説がなんと、豊崎由美さんと益田ミリさんだったので、これは多分間違いないぞと思いながら。ミリさんの解説は漫画形式で、ちょっとみたことないタイプの書評です。あと、医学雑誌のバックナンバーも少し。身体診察特集のやつ。今はシステムの整備とかでややお勉強がおろそかになっているのでこちらもがんばらないと。そういえば先週は大先輩と久しぶりにゆっくりとお話をすることができました。色々と伺う中で、なるほどな〜ということが沢山あって、自分もなんとなく感じていたことが共有できたりして、とても有意義な時間を過ごすことができました。大先輩といえば・・・コロナ対策分科会の尾見先生の提言が掲載されている雑誌も購入して読んでみました。3人の総理と関わりながら意見を述べてこられた過程で今感じておられることが述べられています。これまでの政府の意思決定については諒とするところと、そうでないところについての考えとそれに基づいた非常に前向きなご意見のように感じます。官邸と官僚の関係についても触れられているところは、感染症の対策だけにかかわらず、色々な今のこの国の問題解決にとってキーとなる示唆が含まれているように思います。2年ごとに移動させられていては真のエキスパートは育たないですし、それは非常にもったいないし非効率なことですね。むかしから病院勤務の頃にも感じていたのですけど、組織ってどうしてこうも人事異動が好きなのだろう。なんとなく理由はわかる気がしているのですが、ここではその答弁を控えさせていただきます・・・。

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