京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

お勉強あれこれ

10月15日 木曜日

本好きにとっては書評家の存在ってとっても大切なのですが、私の信頼する書評家さんの一人である豊崎由美さんの対談があったので購入視聴してみました。対談の相手は中江有里さんで、ネタは「博士と狂人」という本です。今回映画化されたことがきっかけで再度注目される事になったノンフィクション作品のようです。・・・のようですと書いたのは、まだ読んだり観たりしていないからですね。オックスフォード英語辞典の編纂に関わった人についてのストーリーのようです。辞書の編纂の物語といえば思い出すのは、三浦しおんさんの「舟を編む」でしょうかね。これは映画を見ましたけど面白かったです。ショーン・ペンとメルギブソンの博士と狂人・・・観てみなければ! こういう講演とか対談とかがおうちに居ながらにして観られるようになったのは、ひとえに新型コロナのおかげです。

 

 

夜は・・メールでお知らせの来ていたケアネットという医療関係者の勉強サイトで、林先生(福井大・救急科)のライブを視聴しました。今日の講義のほとんどは・・・アンガーマネジメントとコミュニケーション力のブラッシュアップに割かれていたな~(どんだけ医者って怒りっぽくて口下手やねん・・・)

大変勉強になりました(^^)

 

hypothetical question

10月14日 水曜日

今日の朝は暗くて寒かったです。季節は確実に秋から冬への準備をしていますな。昨日の夜に、スマホをクルクルといじっていましたところ流れてきたTLの動画で見たもののネタです。アメリカの新しい最高裁判事に任命されるエイミー・バレット氏に対する公聴会でいくつかの質問が投げかけられた時に「そのような仮定の質問には答えられない」という答えをされたことに対して、クロブシャー議員が法律の条文をスラスラと読み上げて判事候補を絶句させるという場面でした。仮定の質問に答えられないというのが、洋の東西を問わずに使われる文言なんだな〜と妙に感心してしまいました。もしも私たちが患者さんに「この薬が効かなかったらどうなるのでしょうか?」と聞かれて「そんな仮定の質問には答えられません」とお返事すると非難轟々ですよね。でも国会議員も判事も検事も物事を断ずることがお仕事である立場の人は、仮定のことを想定してそれに対する対策を検討するのが仕事のはず・・・というかそれが仕事のメインなのではないかなと思います。なので、特に国会議員の先生方におかれましては、ぜひ進んで仮定の質問に答えて私たちの不安や疑問を解消して欲しいものだと思いました。

昨日の診察で最近のGOTOの影響をお聞きしました。かなり事業者の方々にとってはお仕事の呼び水になっているようです。一方で、感染者数の増減にも慣れてしまって、やや気の緩みも出ているようだなとも感じます。寒い季節を迎える前に、今一度気をつけるべきことを再確認したいものです。

わかってはいるけれど

10月13日 火曜日

わかってるねんけどな・・・っていうことあるでしょ? いや、そんなことばっかりかもしれませんね、人生って。患者さんとの会話でも多いやり取りかもしれません。わかってるんだけれど・・・運動せんといかんとか、甘いもの控えんとあかんとか、塩分控えめにとか、気にしないほうが良いのについ・・とか。

たぶんひとの人生ってそんな地雷があちこちに仕掛けられているんだと思います。患者さんはどうやら私のことを誤解されていることが多いようですが、私のまえにもたくさんの地雷が仕掛けられているんですよ。先生はそんなことないやろうけど・・ってよく言われます。いやいや、あるんですよたくさんのそれが!!甘いものとか、辛いものとか、だらだらしながらやることとか(^^)

そんなこと気にしなかったらいいのにってつい言ってしまうのですけど、そんなことが簡単にできるのなら医者は要らないですよね。わかってますよ~そういうこと。そういう地雷についつい吸い寄せられてしまうみなさんの弱みを指摘するだけではなく、共感できて、一緒に対策を考えられる医師になりたいなと考えています(いまようやく・・)。

抽象的な今日の作文でした(採点は・・・45点ぐらいですな)では、みなさんきょうも地雷をうまく回避しながらがんばりましょ~

日曜日の夜は

10月12日 月曜日

昨日の夜は医療系優良番組と私が評価している動画配信がありました。「SNS医療のかたちONLINE」というシリーズです。4人の有志の医師たちが運営している医療についての情報発信です。

今回はヒトパピローマウイルス予防接種がテーマになっています。私も最近病院の待合室のモニターで少しずつ情報発信を始めています。厚労省もようやく10月9日に、接種対象者と保護者に対して各自治体が情報発信をするようにという通知を出したようです。折しも新しいワクチンである9価の薬剤が承認されたというタイミングでもあり、これからも啓蒙をしていこうと思います。ご興味のある方は動画もぜひご覧になってください。

 

ひさしぶりに・・・

10月11日 日曜日

昨日の診療後は例によってコリコリと事務作業を行いました。このところ溜まりに溜まっていた宿題がまあまあ片付いたので、ちょっと大きめの本屋さんに行ってきました。某KFCの略称で呼ばれる鶏料理屋さんで格式ある一品を食べ(本来は季節限定モノを目当てに行ったのですけどなんと売り切れ・・・( ノД`)シクシク… )その後はアメリカ発のイケてるコーヒーショップ併設の書店を物色し、気になる本とコミックを小脇に抱えて購入し、イケてるコーヒーショップの前に、イケてるアイスクリームを食べてから、フィジカルディスタンスを保ちつつ、イケてるコーヒーをすすりながら夜空を眺めて帰ってきました。(これだけ書いといたらどこに行ってきたかわかるでしょ?だいたい ^^ )

戦果はコレ⇊

凪良さんの作品は初めて読むのですが、この本今日発売だったみたいです。なんか運命的な感じがして購入しました。初回限定はビニルに包まれており、なんで?って思ったのですけど、スピンオフ短編が挟み込まれていました!

今日はやっぱり雑用業務が2-3時間分あるのですが、それをちゃっちゃとやっつけてこれらに取り掛かりたいと思っています!

って書いているうちにFMからマドンナのPapa dont pleachが流れてきました。懐かしい・・・けど名曲~ 最近はすっかり1980年代のロックシーンに頭がどっぷりつかっている私でした。ではでは・・みなさん良い日曜日をお過ごしください!

 

エディー・ロスは続く・・

10月10日 土曜日

10-10は何の日だろう・・? メガネの日、銭湯の日(せんとお1010)、転倒防止の日(テンとう)、トマトの日・・いろいろ出てきました。さてさて、昨日の夜はチキさんのラジオのメイントークのコーナーで「追悼エディー・ヴァン・ヘイレン」特集を聴いていました。ロック好きの人たちのエディー・ロスは相当なものであります。

ゲストでライターの武田砂鉄さんの選曲と私の好みがバッチリ一致していたのでびっくりしました。

①eruption ②aint talking bout love

私の場合はこれに③unchainedが続くのであります。

エディーが弾くギターは常に明るく、苦悶の表情で弾くのではなく、いつもニコニコ笑いながら弾いていたよね・・・なるほどなるほど。ついでにバンド自体もカラッと明るい感じでしたよね。マイケルジャクソンのスリラーが売れすぎたために、彼らの「1984」は2位に甘んじていたのだとか。その一方でエディーはマイケルのBeat itでギターを弾いていたよねとか・・。ライトハンド奏法の虜になった人たちの集う一夜のラジオでした。タイムシフトで2回も聴いてしまったな~。

では・・・週末お天気は悪いようですが、みなさんお元気で Have a nice weekend!!

medical professionals の端くれより・・・

10月9日 金曜日

今週も毎日飛ぶように過ぎて行きましたね。気づいたら暖房スイッチオンしていました。寒さに弱く、暑さにもめげやすい私。

冬場に備えて感染症診療の色々な対策が練られつつありますが、それへの対応が私たち診療所にも要求されています。できるのかな〜こんなこと・・とか考えながら、でもやらんとあかんよな〜と思い直して頑張ろうと思っています。不安しかないけれど・・・。

寝耳に水の報道が一本、”緊急避妊薬(アフターピル)の販売要件の緩和”がありました。2年ほど前にあった一件のご相談をきっかけに、当院でも常に一つは置いているアフターピルですが、薬価と受診のハードルが高いという声が上げられ続けていました(あまりご存知ないと思いますけど)。利益なしでも良いので、いつでも対応できるようにしようと思って、一個は常備していたのですが、やがてそれはあまり必要無くなるのかもしれません(無くなると良いな)。女性の身体を守る一策として進めて欲しい施策だと考えています。そうかと思うと東京都の区議のLGBTを巡る発言にちょっと落胆させられてもいます。

良いネタとよくないネタの混在する今週ですが、東京の病院で集団感染が発生した時に近隣の保育園で関係者の子どもさんの受け入れ拒否が相次いだとの報道も耳にしました。その一方ではGOTOクーポンやGOTOトラベルで高級なホテルや飲食店が安価で利用できると浮足立つような報道もあったりします。なんか世の中間違ってない・・?1日終わってこんな感じのニュースに接すると、疲れは倍増しますな・・(~~);

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとこれでも聞いて、もいっかい落ち着いて私たちの周りを見渡してみましょう

This song is like a prayer. My hope is that we remember how resilient we are and how we defy the earth. I d like to dedicate this song to all the first responders, and the medical professionals, that are risking their life to keep us safe. That’s so grateful. (あってるかどうかわかりませんが・・・)

近未来

10月8日 木曜日

台風が北北東に進路を取っているようである。去ってほしい〜

さてデジタル化担当大臣が教科書をデジタル化すると仰ったのだとか。GIGAスクール構想の下、一人一台に端末が行き渡っているのが前提で・・今のままでは、次の時代に中心となって活躍する人材を育てるのは難しいので、早くデジタル化を進めたい・・とのことだそうである。持ち運びが楽になるのがメリットである一方、長時間のデジタル端末使用による視力への影響などの健康上の懸念があるということも述べられていた。GIGAスクール構想ってナンぢゃ・・・?

私には正直言ってそんなことに注力する理由がよくわからなかった・・・。もっと本質的があるだろうとも感じた次第である。

だってそんなことしたら・・・授業中に先生の目を盗んで、教科書のページの隅っこに「パラパラ漫画」書けなくなるし、ベートーベンの顔に落書きできなくなるやんか・・・。

しかしである!医療の世界、診察室はですね・・・・おそらく10年後、いや5年後には相当様変わりしますよ。断言しておきます。

まず!病院のゲートをくぐるところで、ウェアラブルから患者さんの最近の血圧脈拍体温などのバイタルのチャートがすぐに電子カルテ端末に飛んできます。歩き方、体の皮膚の色調、呼吸回数、動脈血酸素飽和度などもゲートのAIのモニターでキャプチャーされ、受付がなされた段階で、鑑別診断が行われていることとなります。もちろんその日の受診理由、主訴などなどは患者さん宅からすでに病院には入力されています。診察室では・・・医師と患者の対面で会話や診察が行われますが、カルテにはクラークや音声入力が使用されるため、医師は画面ばっかり見ているというご批判にはあたりません?!院内での診察状況や音声は個人情報に配慮された上で、保存されます。電子カルテにはAIの診断する病名を参考にして、医師が取捨選択の上で治療方針を決定します。その後の経過観察はオンライン診療で行い、処方箋はリフィル方式が利用されたり、薬局とのオンラインでの通信で代替されるようになるため、患者さんが実際に足を運んで通院する回数は激減するということになるでしょう。

・・・・ほんまかいな。多分きっと、部分的にはそうなっていくと思いますよ  (^^);

さよならエディ

10月7日 水曜日

新しいシステムを導入しているのだが、今のところ混乱気味である。治療順番の表示がちょっとずれてしまったりして患者さんにご迷惑をおかけしたり、まあ私の入力ミスが原因だったりするのでシステムに罪はないのだが・・。職員にも慣れるまでは(たぶん)作業も余分にしてもらわないといけないので、便利になるどころか負担をかけてしまっているなあと感じたりしている。何とも複雑な心境なのだが、産みの苦しみと前向きに解釈してニコニコしている・・・。何とも身勝手で都合のよい自己中心的性格な自分である、ちょっとやそっとの事ではストレスを感じずへこたれないのはそういう厚顔無恥さが所以なのであろう(良い子は真似をしないようにね・・・)。

早朝にこんなところにしょうもないことを書く習慣が定着したのも、コービッド・ナインティーンのおかげと言えばおかげである。そんなところに、ツイッターからエディー・ヴァン・ヘイレンの訃報が届いた。なんということか、がんを患っておられたことすら知らなかった。中学生の頃に『炎の導火線』というアルバムと出会い、サンテレビの画質の悪いミュージックビデオクリップを一生懸命探してVHSテープに録画した ” Ain’t talkin’ ‘bout love “は何度も繰り返し観たものである。ギターのリフが気に入りすぎて、一時期携帯電話の着信音にもしていたことがある。赤と白と黒の斜線が入った、ハムバッカーコイル仕様のストラトは彼を知らない人でも一度は見たことがあるだろう。

さてと・・・現実に戻って、また電子カルテポチポチしてきま~す。皆さんもお元気でよい1日を!!

気になるニュース

10月6日 火曜日

昨日からインフルエンザ予防接種を開始しています。メディアでのアナウンスもあって接種希望の方の数は多くなりそうな雰囲気です。ワクチンの流通は例年より多い量が見込まれているようですので、十分に供給可能であると言われています。しかし多くの方が殺到されるようになると、一時的に品薄になる可能性はあると思います。それぞれのライフスタイルに合わせて、焦らずに来院あるいは予約して頂ければよいのですが、メディアでのアナウンスが高じるとやはり我先に・・となってしまうのが群集心理というものでしょう。何とも難しいものです。

さて、週末に流れていたニュースで気になったものがあります。「大学院の博士課程学生数がピーク時の半分に」というものです。折しも昨日から今年のノーベル賞受賞者の発表がはじまっています。2008年から、2010年、2014年、2015年とこのところ複数名の受賞者が日本から出ています。そう聞くとさぞかし日本のアカデミーは盤石なりと思われるかもしれません。しかし、受賞されている実績はもうかなり昔のものがその対象になっています。まさに今見ている果実は過去の産物なのですね。ちょうどコロナウイルス感染症の新規患者数が2週間前の現実をみているということを連想してしまいました。文科省の統計によると、修士課程から博士課程にすすむ大学生は平成15年のピーク(12000人)を境に、その後減り続けており昨年度はその半分以下(5963人)にまで落ち込んでいるといいます。その背景にあることとして、目先の成果を優先する現在の風潮や、学位がそれほど後の人生に役に立たないということなどが、わが国の特殊な状況の理由ではないかと指摘されていました。確かに他の先進諸国ではこういう現象は見られておらず、米国、韓国、中国など軒並み学生数は増加しているということです。これは大変に憂慮すべき事態であると私は感じています。選択と集中という掛け声での号令の下で、短期の成果を追い求めるこの国の病理がこういった現象を引き起こしていると思います。独創性のある発想や優れた研究成果は、意外なところから予想を超えた偶然の産物としてもたらされることもあるでしょう。今回のコロナ感染症でも学んだように、一見無駄かもしれないと思われるようなところにもお金と時間をかけておくことは私たちに今求められていることなのではないでしょうか?

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