京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

今年初の寒波

12月9日 日曜日

山のほうは30センチ積もったらしいですね。この辺りは雨でしたが。午前中は毎日少しづつ読み進めていた辻村深月さんの凍りのくじらを読了。午後は公民館で上映されていた映画「ケアニン」を鑑賞しました。それからお外で色々お仕事をしてから(雨に濡れました・・・)おうちで念願のスリービルボードを鑑賞。小説と映画三昧の一日・・・理想的やな、我ながら。今のところ辻村さんの作品は読後感として良い感覚を残すものばかりです。よし!・・また自分も頑張らんと・・って言う感じ。いつものことながら、始めの部分とかを何度も読み返しながら「この人ってどういう繋がりやったかな?」とか、すぐ忘れてしまうんですよね。で、彼女の作品って書き出しにその後を読み進めるヒントのような文節や章や、キーワードのようなものがあるのでそれも時々読み返しながら進めます。そして最後にその意味が回収されて行くっていう・・・。ケアニンのほうは、今やっているお仕事と重なるテーマですので、”something in my backyard”のはずなのですが、自分の立場よりはむしろ同業他職種の方の目線から描かれていたので、思わぬ気付きの連続でした。それから最後にスリービルボードです。最後は観る側に答えを委ねられるタイプの映画なのですけど、アメリカ中西部の都市にありがちな人種やマイノリティーへの問題を含んだ内容です。少し前の戦争についてもちょっと皮肉が込められてるなと感じる部分もあったりします。突如掲げられた三枚の看板が小さな町に引き起こす事件を描いたストーリー・・・例によって2回観たのですけど、1回めはよくわからないことだらけだった。私の頭の中って、これはこうあるべきっていう既成概念のようなものが邪魔をするのです(自分にしかわからないだろうこの感覚・・)。取り除きたいな・・・このお邪魔虫クン。

once i was an immigrant

12月5日 曇り 時々雨

暖かい冬だと聞いていますが、週末は雪だるまマークです。インフルエンザも京都市内ではすでにアウトブレイクのお話がちらほら・・・この週末に色々な人が入り乱れて来週からは当地でも本格的な流行期に突入しそうな予感がしています。かつてあった学校での定期接種は、それを受ける子供達だけへの利益だけではなく、実は高齢者のインフルエンザ関連死を相当数減じていたというのはまだまだあまり知られるところではないようですね。今年も残すところ一ヶ月足らずですが、どうぞ穏やかな年末年始でありますように・・・。

どこまで引っ張るねん・・このネタ(しかもBURRN!て・・)売り切れるからはやく買わんと!って思ったのは小生だけ鴨。

最近ワタクシの時事問題勉強ツールのradikoで頻回に話題になっているのは、入国管理法とか水道法案とかですね。どのくらいお昼の番組で話題にされてるんだろ・・・。ところで小生留学中はまさに移民の身だったわけです。日本から医者のお仕事を中断して、アメリカに物見遊山の風情で来よった奴・・ていう目で見られていたと思うんですけど。かの国の人たちはほんとあったかく受け入れてくださいましたよ(NYのMcDなるどの店員さんに小馬鹿にされたこと以外はね (^ ^) 未だに根にもっている・・・)。もちろんラボでも普通にメインプロジェクトに関わることができましたし(これは自分の都合良い解釈かもしれませんが)、市民会館みたいなところへ行くと無料でいくらでも英会話講座をとることができましたし(いくらでもシビックセンターにはそういう移民向けの講座があったんですよ)、地域の人たちとか、ウォルマートみたいなスーパーマーケットで自分たちに興味をもって話しかけてくれた人たちとのその後のお付き合いとか・・・。今の私たちのコミュニティーにおいてそんな包容力とか、ダイナミックな議論って・・・感じられないですね。そんな幅の広い位相で行われているようなものには聴こえない立法府の議論なのです。はい、またまた微妙な話題提起でしたワン、すみませぬ。

 

長い長〜い伏線が回収されました

12月2日 日曜日 晴れ

比較的穏やかなお天気の週末でした。人生の終末期に関わることを主題とした会議に出席しました。ちょっと小生のご意見開陳の時間もありましたが、何よりも色々な方々のお話を聞くことができる良い機会でもあり貴重な体験をしました。巷では「就活ならぬ終活セミナー」なるものも開かれていると伺いますが・・・。少し前には、そのうちの一つに参加された方曰く占い師のような人が出てきて云々、とかお聞きすることもあり困惑する思いをしたことを覚えています。私が考えるに、人生の終末期を考えるといっても、突然何か名案が思いつくような話ではないと思っています。良く人生を終えるには・・・何よりもその前に良く人生を生きなければならないわけでして、自分を粗末にせず、時間を粗末にせず、他人を粗末にせず、毎日毎日を懸命に、大切に生きなければならないのです・・・違いますか? 安易に終活などという文言に踊らされることなく毎日を生きていきましょう。その先に色々なことが見えてくると思います。(でもちょっと急いで色々としないといけない時もあるので、そこはそれ・・・・ご家族や主治医とよくご相談の上でご対処ください)

あれ以来・・・車のBGMは常にSomebody to loveになっています。ところで・・ボヘミアン・ラプソディの曲の歌詞って昔からナゾ・・だったのですけど、それがこの度の映画で一気にその謎がとけたというか。まあ町山智浩さんの解説を聞いて尚のことってなったのですけど。その昔巷で流行ったレンタルレコード店の黎紅堂(こんな漢字ではなかったかな・・?)阪大石橋店(これも今となっては定かではない)で初めて借りたレコードが何を隠そう、クイーンの”The game”だったのです、ハイ。その後小生はHR&HMの方向に走りましたので、”I want it all”とかのめっちゃかっこいい曲は今回初めて知ることになりました。そういう意味では中途半端なけっしてファンとは呼べない分際です。でもそんな私も知ってるクイーンの数々の名曲のナゾな歌詞がこの映画で全て伏線回収の結果となったのです。中学生の頃からの謎がおよそ40年かけてとけたような感じ(やや大げさですが)。それは一ヶ月くらい引きずっても許されるのではないかなと思ったり。フレディーって多くの悲しみや喜びや葛藤を抱えながらパフォーマンスしてきたんですね。んで、周りを固めるメンバーの人の良さったらないのです。だから皆さんもよかったら観てみてくださいね・・この映画。それにしても当時毎号必ず購入して、隅から隅まで読んでたMUSIC LIFE置いとけばよかったな〜・・・。アーチストの似顔絵を書いたハガキとか投稿して掲載されたりしてたのに・・・。

お勉強会③

11月25日 日曜日 晴れ

良い天気でしたが、午前と午後とお勉強会のはしごでした。午前は在宅医療の座学・・・基礎的な内容ではあるのですが、大変勉強になる講義を聴講できました。講師のご著書をよく拝読してはいたのですがお話も理解しやすく今後の診療に役立てることができそうです。いつも思うのですが、良い先生の条件として、書かれる内容がリーダブル(読解容易・リーダーフレンドリー)で、皆が納得する事柄を体系化して言語化する能力に長けている、さらにお話が上手ってこと再確認しました。打って変わって午後からは自分が話し手として請われて、とある勉強会に参りましたが・・・前項の条件がひとつもないことに改めて気づかされて、ちょっと自己嫌悪の一日の終わりを迎えることになりました。自分のするお話はいつも録音して後で振り返り聴いているのですけど、今回のは(も)聞くに耐えない感じでした・・・あかんやつ(><)

お勉強会②

11月10日 土曜日

お仕事が終わってからは災害対策医療関連についての講義に出席しました。昔から微妙に関わっていた分野なのですが、今回は京都から来ていただいた講師の先生方による座学とか実習形式の勉強でした。阪神淡路大震災に始まったこの分野ですが、福知山線列車事故(最近出版された松本創さんの著書があります)、東北の震災、熊本大地震など、災害医療の果たす役割は大きなものがあります。身近なところでは防災グッズの装備から始めて、地域の有事の際に備えて行かないといけないということで地区医師会でも取り組みを進めています。

奥さんのお勧めもあって観て来ました。

rating the very best….

仲間とか、家族とか、自由ってことの大切さを教えてくれる一本でした。じわ〜ん!

お勉強会

11月8日 木曜日

今日は比較的暖かく、訪問診療の車内は冷房であった。1日終わるとゴロンと横になりたいのをちょっと辛抱して・・近隣の病院での勉強会に参加した。二つの演題聴講してとてもためになる有意義なお話であり、参加して良かったなと思いながら帰宅。一つはお薬の副作用・依存・そこからの離脱について、もう一つは眼科領域の手術のお話であった。かかりつけ医をやっていると患者さんとは親しくなるので、どうしてもこのぐらいは大目に見てあげて・・という気持ちになりがちなのだが、やはり医療の原理原則をしっかりと持って、王道を行かねば! 耳の痛いお話をじっくりと聴くこと・・大事である。それにはとても時間がかかるというのが辛いところであるな・・・何か妙案はないものだろうか(多分ないけど)。

シーズン到来に備えて

11月2日 金曜日

今週はこれでお仕事終わりです。ちょっと開放感。インフルエンザワクチンの供給も特に今のところは問題なく、去年の騒動の二の舞は避けられそうな現状です。本格的なインフルエンザ流行期に備えてもいちど確認しておきませう・・・。2018/19 シーズンのインフルエンザ治療指針 by小児科学会

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/2018_2019_influenza_all.pdf

まずは手洗いの重要性と咳エチケット、有症状者のマスク着用が推奨されています。続いて主な論点が大きく4つ、⑴治療薬について ⑵薬剤耐性株について ⑶インフルエンザワクチンのこと ⑷シーズン終了後の総括 についての記載となっています。特に問題となる治療と治療薬のことについて以下まとめてみました。

治療薬は・・・

  • 幼児や基礎疾患があり、インフルエンザの重症化リスクが高い患者や呼吸器症状が強い患者に投与が推奨される。

 

  • 発症後 48 時間以内の使用が原則であるが、重症化のリスクが高く症状が遷延する場合は48 時間以上経過していても投与を考慮する。

 

  • 基礎疾患を有さない患者であっても、症状出現から 48 時間以内にインフルエンザと診断された場合には各医師の判断で投与を考慮する。

 

  • 一方で、多くは自然軽快する疾患でもあり、抗インフルエンザ薬の投与は必須ではない。

また、タミフルは生後2週以降の新生児から大人まで幅広い対象者に投与ができます。10歳以降の小児や未成年者に対する異常行動などの副作用については、タミフルに限った現象ではなく、インフルエンザ罹患後にはいつでも起こりうる症状として注意喚起がなされています(特に使用を忌避する必要はないということ)。また、今冬話題になりそうな予感のする1回の服用で良いとされる薬剤(ゾフルーザ)については、今年2月から承認がなされていますが、まだデータ不十分のため使用については検討中である、との記載です。

当院でも基本的には当指針に沿った診療をしていきたいと考えています。

やはりそうだったのか

10月31日 水曜日

だんだんと寒くなってきました。

結構な頻度でラジオのポッドキャストっていう録音版のようなものを聴きます。お気に入りのやつはとうきょうFMだったかな?とかTBSとかなので、ラジコっていうアプリを使ってネットで聴取するのですが・・。今日実は、前々から気になっていたことが話題となっていました。参議院の質疑で野党の質問者が発言されていたことです。医療費の改定が2年おきにされるということ、ご存知の方おられるかもしれません。これは毎回予算編成の時期、ギリギリの折衝で決定されるのが通例なのですが、実際には4月の診療からその決定事項が適応されます。よって電子カルテのレセプト(診療報酬明細)を入力するソフトに手直しを施すベンダーのエンジニアさん達は、その時期になると不眠不休で対応しなくてはならない・・というお話が紹介されていました。確かに、その時期になると何度も我々のところに改訂版のCDROMが送られてきては、えっちらおっちらとパソコンとにらめっこしていたので、大変なんだろうな〜と漠然と思っていたのですが、やっぱりそうだったんですね。そのことを知ってか知らずか、ともすると利用者の私たちは、やれ対応が遅いだの、説明書がわかりにくいだの・・ついつい文句を言ってしまいそうになるのですが、背景を知ると簡単に不平をこぼしても仕方がないのかなと考えたりします。もう少し先んじて決めることはできないのでしょうかね・・・国会の政策決定過程って。働き方改革とか言ってる端からモーレツな働き方を必要とするようなことを生み出しているっていうことに気付かされた議員さん達・・・(いたのかな?)。なかなか渋い内容の質問をされるなと感心した今日でした(支持率0と揶揄されている国民民主党の議員さんだったと思います)。時々国会の議論を聞いていますが、なかなか面白い時もありますね。大概は用意されたモノ読み上げてるだけだな・・って感じなのですけど。

犬の名は?

10月18日 木曜日

この数日は色々なネットワークを通じてお世話になることが多く、改めてそのようなものの大切さを実感した。体はちょっと疲れましたけど、こんなことするために毎日頑張ってるのだからな・・。合間に読んだ医学誌のコラム・・

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMp1806388?query=featured_secondary

ある新米医師が発表した症例報告のお話である。犬の散歩の後に発症した胸痛で云々・・・と切り出したところ、上級医からの意外な質問に面食らう「・・ん、で、その犬の名はなんだったの?」その時には、何聞きよるねん?だったのが・・やがてどんな一言よりも大切なものになったとさ・・・。NEJM時々、というか定期的に読まな。

世界オセロ大会の最年少優勝のお話を耳にして・・・色々検索してみたら、お気に入りのライター小堺丸子氏のやつ発見す。昔から注目しておられたのですね・・。それにしてもANAの機長さんやるな・・・。

今日の記事・・・何のことやら意味不明(スミマセン)

HPリニューアルしました

10月12日 金曜日

HPをリニューアルしました。

何をどう変えたかですか・・・? ”今風(いまふう)のやり方のウェブサイト(レスポンシブ対応というそうです)”に変わったようです。お仕事きっちり・・のDRK様に依頼しました。院長の写真も6年前のものと比べると実物も劣化しておりますので、今風のものに変えています。HPだけでなく、気持ちも心機一転でより一層頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。

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